2006年03月04日 なごり雪の”白天狗”
天狗塚
早春の雪、霧氷の華が満開でした〜♪
天狗峠登山口から天狗塚往復(6時間5分)
12月に降り過ぎたから、このまま雪解けが進み
もう期待できないかなと 思っていた所へ寒波到来
おまけに予報はお日様のピカピカマーク!
この日を逃してはと、雪、霧氷、青空の三拍子揃った天狗塚へ行って来ました
西山林道から,、朝日を受けて輝いている天狗塚が見え始めた
路面にはタイヤの 跡はあるものの薄っすら雪が積り、凍っているようだ
祖谷山系が朝日に輝く
車道からの展望を楽しみながら天狗峠登山口に着くと
単独行の方が準備をしていた
「後からついて行きます」と、挨拶を交わし見送る
準備をして8時出発
最初、右が自然林、左は植林と分かれた尾根を歩く
何時もは、単調な植林も雪を纏って綺麗
間伐された木の間からは 祖谷山系がよく見える
8時50分 1476mのコブ
先日来の寒波で雪が20cm位積もっているが
その下は踏み固められ、凍っていて歩きにくい
コブを越え、モミの木の急坂で滑りだしたのでアイゼンを付ける
霧氷が目立ってきたわ〜 ワクワク
自然林に入ると雪と霧氷で装ったブナやダケカンバの巨樹が目立つ
あまりの見事さに暫し時を忘れてしまった
厳しい自然に耐え、力いっぱい太陽に向かって枝を伸ばしている
一本で十石の水を蓄える、まさに自然のダムともいえるブナ
天に向かって伸びているその逞しい姿に悠久の時を感じる
樹林帯を抜けると青空が眩しい。やっぱり霧氷には青空ね!
最高の天気! 牛の背が光っている
振り返れば矢筈山を盟主とする祖谷山系
西熊山に続く緩やかな稜線が見えてきた
三嶺が見えてくると、つい脇役になる西熊山だが
頂上からの展望もよく 姿かたちがたおやかで何となく気になる大人しい山だ
天狗もチョット顔を出す
10時35分 かつて祖谷と高知の往来に越えていったいざり峠
今は天狗峠と呼ばれているが、 標高は1800mを越える
古人はここで荷物を降ろし景色を眺めながら休息を とったのだろうが
峠越えの苦労の程が偲ばれる
牛ノ背を従え凛とした姿勢の天狗塚が目に飛び込 んで来たら
天狗が呼んでいる〜♪と途端に元気になる
牛ノ背の方から頂上を目指 している人影が雪原に小さく見えている
天狗塚を引き立てる雄大な牛ノ背
2週間前に御在所山から見た時は
雪が融けてホルスタインの牛ノ背だったけど
今日は真っ白に見えているだろうな
遥か西には石鎚山系が光る
貸切の大雪原
梅雨時には可憐な白い花が登山者の目を楽しませてくれる
コメツツジの群落が 春の雪の下でエネルギーをため、芽吹きの時を待っている
空に向かって登っているみたい
11時30分頂上
東は剣山系の主役が揃い、一際白い三嶺が目に付く
天狗の南尾根の向こうは綱附森
遥か西遠くに雪を被った 石鎚山系、赤石山系が見える
北は孤高の祖谷山系
頂上に居た方と話していると、牛ノ背からの方も上がって来られた
トレースがあるので、牛ノ背方面へ少し心が動いたけど・・・
両方に分かれていった二人を見送った後、予定通り12時丁度に下山
下山し始めて直ぐ、犬を連れた二人連れの方に会う
牛ノ背からスキーで下りられるそうだが、なんとも楽しそうである
昨秋、エントツ山さんやくろもじさんと一緒に
写真を撮った思い出の岩 に上がってみる
今日の展望は最高よ !
天狗峠へ登り返す
天狗峠手前で天狗塚を振り返る
人気の縦走路が目の前
あまりのお天気のよさに、天狗峠より綱附森分岐の方へ
足をのばしてみたが、クラストしている 所でストップ
アイゼンを外していたので「お亀岩まですってんころりん」も嫌だわ
暫く三嶺に続く大展望を楽しんでいると、頂上で話をした方がお亀岩付近に見えた
今日の雪はスノーシューも歩きにくいと言ってたけど、何処まで行くのかな
1時、天狗峠より下山
樹林帯付近で会った、4人のパーティ
「今日の天気は、早よ下りるのは勿体ない。 徳島の山で”とくしま”〜す」
と駄洒落に湧きながら賑やかに登って行った
急坂は勿論、シリセード
下りは特急便のグランパ、2時5分に登山口着
今日は、霧氷となごり雪を存分に楽しみながら念願の白天狗に会え大満足!
下山時にはかなり雪が緩んで来ていたので、直ぐまだら天狗になりそうです
天気も好く、天狗さんに感謝のラッキー な山行でした
九鬼集落の福寿草
下山後、林道を東走し、気になる三嶺北西尾根の登山口を確認してからUターン
3月1日に町村合併で三好市となった旧東祖谷山村、西祖谷山村の春を探しました