2006年4月16日 毛無山(けなしがせん)

大山隠岐国立公園

「毛無山のカタクリとがいせん桜」バスツアーに参加

さすが春の花の代表格、カタクリと桜

参加者総勢80人と、大人気

2班に分かれて登る事に

          カシミール3D使用  所要時間 3時間50分

目指す毛無山が見える、田浪キャンプ場

此処に、バスを停めて準備する

 

毛無山山の家の横から出発(標高680m)

天然杉の中を登って行く

四合目付近に苔むした岩が現れる(毛無大岩)

1300年前、役行者によって開山された毛無山は

修験道の行場もあり、戦前までは女人禁制が布かれ

山岳信仰の聖地であったそうだ

ちょっと変わった、蛸足ブナ?

ブナが林立する笹原に所々雪が残っている

「有用広葉樹母樹林」と書かれた標識がある

豊かな水が流れ出している雰囲気だわと思ったら

「水源の森百選」に選ばれていた

「根回り穴」も浅くなったが、まだまだ雪が残る

雪をはね返して立ち上がる「根元曲がり」

九合目にある休憩小屋

ここからチシマザサの中を急登

一気に視界が開けてくる

振り返れば、吉備高原の山並み

毛無山頂上(1218m)

少し霞んではいるが、360度の大展望

40人もいると頂上が狭く感じられるわ〜

北には堂々とした伯耆大山

雪の残った縦走路を白馬山(はくばせん)に向かう

ブナ林が続く尾根道、快適〜♪

冬の頃のようにツンとした感じではなく

枝先がふっくらして来ている

縦走路にあるカタクリ群生地

木々が芽吹く前に、スプリングエフェメラル(春のはかない命)

と呼ばれる可憐な花が林床を彩る

その代表カタクリを期待していたけど

葉っぱもまばら、まだまだ咲きそうにないわ

カタクリ越しの伯耆大山を撮りたかったのに、残念〜!

此処で、鳥取県俣野からの登山道と合流

白馬山から木の間越しに見る伯耆大山、烏ヶ山

此処で、伯耆大山も見納め〜

白馬山(はくばせん 1060m)

此処から右の尾根を下って行く

左へ進めば、朝鍋鷲ヶ山への縦走路

面白い形の杉  まるで十手みたい

「御用だ、御用だ」って言ってるのは誰ですか

杉木立の中をジグザグに下りて行く

沢沿いに下りて来ると、山の家が見え出した

水芭蕉が咲きそうな雰囲気の沢は、旭川の源流だそう

泥んこになった靴を洗う   冷た〜い

 

出雲街道(新庄宿)

毛無山の帰りに、がいせん桜で有名な新庄宿に立ち寄る

此処は町並み保存地区で、入口に歴史街道の大きな看板が立つ

この国境山地にある新庄宿は江戸初期より家が建ち始め

本陣、脇本陣、旅籠、人馬の継立の問屋などで賑わったらしい

日露戦争の戦勝記念に植えられた「がいせん桜

という事は、もう100年以上新庄宿を見つめて来たんだわ

この日は丁度、がいせん桜祭り開催中だったけど

桜は蕾〜  残念!

あらら腰が曲がっても頑張っている

早く咲いてね〜

陰陽を結ぶ出雲街道は古くは出雲国造の神賀詞奏上の道

また、江戸時代には、松江藩主松平候の参勤交代道であった

出雲街道二十一次の一里塚(松)

出雲街道は姫路より松江まで220kmあり

その内、岡山県内は作東町の万能乢より新庄村の四十曲峠の90km

島根へは難所の四十曲峠を越えなければならない

何処の殿様も、大変だったんだわ

宿場町の中心にある脇本陣は、江戸時代末期の代表的な建物で

入口には馬つなぎの環があり、トイレには刀掛けが残っているそうである

雲州候本陣跡

桜並木の下には石積みの水路が流れ

小さい水車が回っている

四季折々にかなでる清涼感のある音がふるさとの調べとして

新庄宿の小川が「日本の音風景百選」に選ばれている

いろんな百選があるけど、音の百選は初めて〜

この「がいせん桜通り」は、国指定の「歴史国道」、

「かおり風景百選」「夢街道ルネッサンス」等にも選定されている

桜には早かったけど、沢山の人で賑わっていた

新庄川の側にこじんまりとまとまった山間の新庄宿

明るくて、風情のあるいい町でした

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