2007年03月25日  葉山街道

GPSトラックデータ カシミール3D使用

国土地理院長より平18総使、第582号の承認

 
龍馬神社〜朽木峠〜かわうそ自然公園
               (4時間30分)

葉山村(現津野町)で行われている「歩こう維新へ脱藩の道」

に参加して、賑やかに葉山街道を歩いて来ました

このイベントは龍馬が脱藩した3月24日に近い

日曜日に行われており今年は19回目

各方面からバスに乗った脱藩志願者が龍馬神社に集まって来る

斗賀野(佐川町) 龍馬神社の前で

いざ、脱藩!

でも、何故か緊張感が無いわ

林道をぞろぞろと、遠足みたい

イベント恒例の出発セレモニーも無く何となく歩き始める

そりゃそうだわ脱藩なんだから静かに出発しなくちゃ

それにしても多い  何人ぜよ?

バス7台、250人がやき

 へえ〜 脱藩希望者そんなに多いの 土佐藩大丈夫かや?

けんど、そんなに大勢で脱藩したら すぐ見つかるぜよ

大丈夫 龍馬さんは 人ごみに隠れていればいいの

曇り空の中に、振り返れば 虚空蔵山が霞んでいる

まだお天気は、はっきりしない

 

山道に入る所で、お茶の接待 

さすが、お接待を謳う高知県

龍馬さん ちょっと疲れ気味 

「おらが龍馬だコンテスト」頑張ってくださいね

もう直ぐ、朽木峠ですよ

峠に着いたら、力水のお接待

美味しい〜

竹細工の花入れやぐい飲みを作って

欲しい人にプレゼントしてくれている

関所の前で、思い思いに寛ぐ

直ぐ側に、葉山を望む見晴らし台があったので

上がってみたけど、生憎の天気で何も見えない

昨日までは、大雨で中止かなと、心配した位だから

まぁ、雨が降らないだけでも良かったわ

やっと、関所が開いたわ

通行手形に判を押して貰った人から

どうぞ脱藩して下さい???

津野城主の検問済の通行手形よ

では、遠慮なく 「まかり通る」

でも、これって脱藩じゃ無いよね

細かい事は、言わないの

峠からは、いい雰囲気の植林の中を下っていく

「梢を渡る風は 夢の時代へと 志士たちの 歩を速めた」の句板が立つ

道中各所で 趣向を凝らしたパフォーマンス

お面を付けた樵さんが、木挽中だわ

ご苦労様〜

あれ、あんな所から煙が・・・

煙の場所はへんど岩

岩で雨宿りしているお遍路さんがお接待

なにやら楽しそうだけど

サンタさんかと思ったわ

ミツマタが満開の道を下っていくと林道に出る

昔、茶屋があった所では、可愛い娘さんが笑顔のお接待

豊富な清流に恵まれた、この辺りは朽木紅葉谷と呼ばれ

秋には素晴らしい色となり、美しく彩どられる

菜の花やレンゲが満開の野辺

心が落ち着く風景の中を歩いていたら

日も差し出したわ

よく手入れされた段畑の石積みがとても綺麗

舗装路に出て、三間川地区を下っていく

今日、一番のパフォーマンスはお百姓さん

街道筋の人気者 

ギャラリーから 後ろ向いて〜 横向いて〜 等と注文が飛び出す

「背中に負ぶった子は、去年から全然大きくならんがよ

来年までには、沢山食べさせて太らせておくからの」

と、ニコニコ笑っている

日焼けした、笑顔が素敵  これぞ日本の原風景

もう おじさん最高! 町民栄誉賞だわ ファンクラブが出来そう 

来年は何処で どんなパフォーマンス見せてくれるか 楽しみ〜

弘化二年(1845年)に建てられた佐竹家

土佐藩主十三代山内豊熙が、国内巡行の時休憩した屋敷

門構えや石段は当時のまま残る

「どうぞ休んで行って下さい」とのお誘いに

お邪魔して、美味しいお茶を戴く

三間川地区で昼御飯

此処で「葉山龍馬を愛する会」の会長さんと、津野町長さんが挨拶

高知の挨拶って、何処か楽しい雰囲気〜

珍しいチンドン屋さんの余興で、拍手が谷間に響いた

菜の花とレンゲの花で、おしゃれしたレンゲ汁

戴きま〜す

今日の、お接待やパフォーマンスは

三間川地区、樺之川地区の方たちの心づくし 

 「古里の春を歩いた人々の笑顔に 来年も又頑張りたくなる

        ありがとう」 と書かれた看板が広場の隅に立つ

こちらこそ、ありがとう御座います

龍馬さん 何考えてるの

日本の行く末? それとも、乙女姉さんの事?

いや、「おらが龍馬だコンテスト」の賞金3万円貰えるかな

アララ !

お腹も一杯になったし

さぁさ、龍馬さん、脱藩の続きよ〜

橋を渡って、急坂を登っていく

樺之川地区

綺麗に積まれた石垣に感動していたら

この地区の方が、「石の間の草、引くんが、まっこと

大変じゃが、そんなに綺麗かよ」と、嬉しそうだった

一箇所だけ、もう水がはられていたが

棚田全体に、水がはられたらキラキラ輝やいて綺麗だろうな

長閑な田園風景が広がる奥に

越えてきた朽木峠が見える

樺之川地区を過ぎ西谷集落へ向かう

ツツジまで 、こがいに咲いて

誰がこんなにまでして、歓迎してくれるろう

あらら、いつの間にか土佐弁が馴染んでいる

葉山の旧道沿いを歩く

子供が自転車で道を横切ろうとしたから

止まって待っていると、「ありがとう御座います」

と、頭を下げて通り過ぎた

こんな子が育っていたら、日本も大丈夫

秋祭りの時代絵巻行列で有名な三嶋神社

津野氏の祖「経高」が関東より下向の時

伊豆三嶋神社より勧請

弘化三年(1846年)の建造

参道には、吉村虎太郎、那須信吾・俊平たちを

称える忠魂碑があった

新荘川の春

この川は、津野町の鶴松ノ森に端を発し須崎市まで続く

絶滅危惧種「日本かわうそ」が最後に確認され

今も、棲息が期待される清流

かわうそのモニュメントがある春日橋を渡れば

まもなく今日の終点、かわうそ自然公園

朝の曇り空は何処へ行ったのか

南国高知は、初夏の日差し

菜の花は春らしいけど、とても暑い

雨の心配してたのに、雨傘が日除けに役立ったわ

石の水車が回る、かわうそ自然公園

脱藩疲れの人達が次々と到着

此処まで、斗賀野龍馬神社から10,1km

「おらが龍馬だコンテスト」 発表

表彰されたのは、大阪から参加された龍馬さん

短靴を履き、懐には物騒な物を忍ばせていた

その後、野菜や地元の名産が当たる抽選会

参加賞の文旦を貰ったわ

スタッフの皆さん、三間川、樺之川地区の皆さん

道の整備や、心のこもった接待をして頂きまして

本当にありがとう御座いました

 

この地区の人たちは、その昔、龍馬を始め

維新の志士たちに、密かに手厚いもてなしをし

夢を託して、見送ったのだろう

それはそうと、町民栄誉賞の小父さんにも会いたいし

また来年も”脱藩”しようかな〜

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