2007年04月08日

津和野

ツワブキの茂る野から名付けられた

山陰の小京都、津和野は

700年の伝統を持つ城下町

満開の桜に迎えられて、ノスタルジーに浸ってきました

途中、阿東町「徳佐八幡宮の枝垂桜」を見る

枝垂桜は終わりかけていたが、満開の桜並木が素晴らしい

田園より、津和野三本松城跡を見上げる

鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請して開かれた鷲原八幡宮

歴代津和野藩主の守護神

津和野に春を告げる一大時代絵巻

津和野町指定無形民族文化財「流鏑馬」が

11時から(昼からは2時)古式豊かに行われる

11時までには時間があるので、津和野を散策

先ずは、鷲原八幡宮より中国自然歩道を歩いて

霊亀山(標高370m)頂上にある城跡へ

千年以上の風雪に耐えて津和野を見てきた

鷲原八幡宮のご神木、樹高40mの「鷲原の大杉」

道沿いにイカリソウ

豪壮な石垣に見とれながら

広々とした南出丸跡を歩いていると

長い木切れが動き出した ? キャー、ヘビ〜

真下に流れる津和野川

初代津和野藩主として坂崎出羽守成正が入部したが

「千姫事件」により改易後、因州鹿野から亀井政矩が移封される

亀井氏が、11代続いて明治維新を迎える

この三本松城は全国有数の山城であるが

今は往時を偲ぶ、石垣と多くの曲輪跡が残っているだけである

夏になれば蛍が飛び交う津和野川

夜のしじまに点滅する幻想的な光の世界も見てみたい〜

川の側に鷺舞のモニュメントが立つ

京都から伝習した鷺舞は

夏に行われる弥栄(やさか)神社の祇園祭で

唄と囃子に合わせて優美に舞われる

石造りのゴシック建築、津和野カトリック教会

5月に行われる野外ミサでは、ここから乙女峠マリア聖堂まで

キリシタン殉教者を偲ぶ信者の長い列が続く

享保年間から続く手作り酒の老舗「華泉酒造」

蔵出しの原酒「津和野」を試飲 美味しい〜

津和野のメインストリート「殿町通り」

風情ある佇まいは、江戸時代にタイムスリップした気分

津和野といえば、優雅に泳ぐ掘割の鯉

名物に・・・といわれるが、此処の「源氏巻」は大好き

お腹も空いたので、おやつに戴いた

素朴で上品な甘さがいい

津和野出身の文豪、森鴎外(林太郎)が11歳まで過ごした家

「余は石見人森林太郎として死せんと欲す」と遺言

明治の啓蒙哲学者、西周が、4歳から21歳まで過ごした家

西家は津和野藩医を努めた家で森鴎外とも親戚

流鏑馬の行事が始まり

鎌倉時代の武士の狩装束、あげ装束姿の

射手の登場で会場が湧く

皆が息を呑んで見守る中

射手の掛け声が会場に響き渡る

「カーン」

放った矢が的に当たる澄んだ音と共に

「ウヮー」と大歓声が上がる

流鏑馬会場を見下ろす鷲原の大杉 

やっぱり大きいわ〜

線路まで駆け上がる所に、あらイチリンソウだわ

 ヴオー ヴオー 

トンネルの向こうから、汽笛が高らかに聞こえる

「来たぞ」と、子供の頃のようにワクワクしながら待った

SLやまぐち号 

轟音を残して、あっという間に走り抜けたわ

 

春満開の季節に訪れた古都「津和野」

懐かしい雰囲気が味わえた

いい旅でした

啓子の部屋  ホーム