2007年4月21日 吉備路

丘稜地と田園の連なる古代吉備王国を巡る

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)

 
JR総社駅〜備中国分寺〜吉備津神社〜吉備津彦神社〜JR備前一宮駅

20km (5時間30分)

二千年の歴史が宿るロマンと史跡の里、吉備路

長閑な田園風景が広がるなかに東西約20kmに渡り

サイクリングロードが整備されている

今回はその道を歩いて古代ロマンの爽やかな風に吹かれてみたい

でも今日は、でーれー暑くなりそう

JR総社駅に車を停めて、8時に出発

市街地を抜けると早速、「やよい広場」があり高床倉庫が目に付く

近くの「むかし公園」には弥生時代の竪穴住居が再現されている

県道から外れて、畑の中に作られた自転車道へ入る

土色ばかりの畑にひときわ緑が目立つ

何かなと思ったら、最近見なくなった麦畑

歴史探訪コースと書かれた自転車道

左前方に、古墳らしき小高い丘が見えてきた

田圃の中にある国指定史跡、作山古墳は

5世紀中頃に作られた、全長286mの前方後円墳

何処までも続きそうな広い畑では、只今春耕中

遠くに見覚えのある備中国分寺の五重塔が見え始めた

 

岡山=桃ですね〜

桃越しの五重塔、いいロケーションなのに

立ち入り禁止! おえりゃーせんが

でも仕方が無いわ

 

 

今年はれんげが少なそう

4月29日は此処で、第22回 ”れんげまつり” 開催

れんげもちつきのイベントが行われたり、本堂や五重塔も公開される

この場所に、平山郁夫画伯取材場所のモニュメントが建つ

「秋の国分寺 吉備路」 (平成3年9月)

「田園風景  吉備路」 (平成3年7月)

境内にある茶屋で食べた「赤米甘酒」、ちょっと甘かった〜

連休中(3日、5日)はライトアップされた幻想的な五重塔が見下ろす中

備中神楽、備中温羅太鼓、獅子舞など郷土芸能の饗宴が行われる

満開のウコン桜に映える五重塔

国分寺は、聖武天皇の発願により国分尼寺と共に

創建されたが、南北朝時代に戦火により焼失。江戸時代中期に再建

吉備路のシンボル、五重塔が春の花でドレスアップ!

アカマツ林のなかにミツバツツジが咲き誇る、備中国分尼寺跡

創建時の金堂の礎石や南門や中門などの遺構が残っている

一面のれんげ畑を見ながら、吉備津神社を目指す

全国4位の大きさを誇る前方後円墳、造山古墳

鬱蒼とした木々で覆われている

段々、造山古墳が遠ざかる

畑では、足のすらっとした白い鳥が寛いでいる

白鷺かな?

真っ直ぐな自転車路をレンタサイクルで

風をきって走り抜ける人たちに会う

気持良さそう〜  「こんにちは〜」

でも、歩く人には会わないわ

山陽自動車道、岡山ジャンクションの高架下を潜る

足守川で仲良く遊ぶ鵜

カメラを向けたら、警戒して飛んでいってしまった

折角仲良く遊んでいたのに、おえんぞな

国指定史跡、惣爪塔跡

奈良時代前期、この「石の釜」と呼ばれる磁石の上に塔が建ち、

一大伽藍が営まれていた事が想定される。なお

付近一帯は弥生時代の集落跡で水田の貝層や土器、

その他の遺物が発見されていると書かれていた

明治天皇惣爪御野立所の標石のある、近くの高台で休憩

12時30分 吉備津神社着

398mの長い長〜い回廊が続く

この回廊修復工事の時に発見された古文書に

書かれていた鬼退治の話が、おとぎ話「桃太郎」のモデルらしい

回廊の途中にある温羅伝説ゆかりの御釜殿は

上田秋成の雨月物語に「吉備の鳴釜」としても登場する

寺や神社には牡丹が良く似合う

いろんな種類の牡丹が植えられていたが

まだ、咲き始めたばかり

岡山県高校、弓道大会

日本古来の武術は型が決まっているから、いい姿勢だわ

沢山の高校生で賑やかだったけど、弓道が盛んなのは

桃太郎伝説の温羅退治と関係有るのかしら?

皆が見守る中、見事、的に当たりました

吉備の国のうま酒の新酒が奉献されている

それにしても、沢山の銘柄

本殿前の大銀杏

新芽が可愛い銀杏の葉

応永32年に建てられた国宝吉備津神社本殿と拝殿の

檜皮屋根が50年振りに修復中で一般公開されていた

最近は檜皮を入手するのに苦労するらしい

吉備津彦神社

吉備津彦命(桃太郎)の温羅(うら)退治のお話

昔、吉備の国に温羅という鬼がおった。それを退治しようと吉備津彦命

が矢を放ち温羅は岩を投げ返したんじゃ。矢と岩が当たっては落ち

当たっては落ち、勝負はなかなかつかんかった。そこで吉備津彦命は

一度に二本の矢を放ったんじゃ。すると、一本は岩に、残る一本は

温羅の目に命中したんじゃ。温羅は目から流れ出る血潮で真っ赤になった

川に鯉に変身して逃げようとしたんじゃが、鵜に変身した吉備津彦命に

退治されてしもうたんじゃと。これが「桃太郎伝説」の始まりじゃ

きょーてーなお話だこと

吉備津彦神社は、平安時代から備前一宮として由緒ある神社

日本一の大灯篭や備前焼の大狛犬が出迎えてくれる

今も古式豊かな お田植祭(8月)や流鏑馬(10月)が行われている

樹齢1000年余の平安杉

「大きいわ」と回ってみれば、裏側は人工幹?でした

岡山行きの電車を待つ高校生?が座り込んでいたが

懐かしい岡山弁が聞こえてくる

1時43分、備前一宮発の電車で総社へ

予報では曇りだったのに、思わぬ好い天気

やっぱり 「晴れの国 岡山」

気持のよい風が渉っていたものの

日差しが強くてぼっけー暑い吉備路でした

 

今日は標高差の無い里の道

来週からはゴールデンウィーク、そろそろ高い山も歩きたいわ

何処へ行こかしらん

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