2007年08月05日 剣山・次郎笈

「天涯の花」を尋ねて

見ノ越 〜次郎笈〜剣山〜行場〜見ノ越

(6時間)

梅雨明け10日と言われているが、今年はなかなか安定しない

今日も、昼から雷の予報が出ていて不安定

ユートピアのお花畑も見たかったんだけど・・・

最近疲れ気味だから、のんびり夏色の笹原歩きもいいかな

久し振りに、キレンゲショウマも見てこようっと

見ノ越への途中、夫婦池へ寄り道

涸れていることが多い雌池に、沢山水が溜まっている

国道から池の側まで下りて行ったら

あらら、びしょ濡れに・・・

国道を挟んだ雄池も溢れんばかりの水量

水面に、逆さウラジロモミや青空が写って綺麗!

7時20分 ツルギハナウドに見送られて、剣神社の石段を登る

祖霊殿にお参りして、静かな登山道を歩く

あら、もうリフトが動いているわ

濃い緑の葉っぱを沢山つけたウラジロモミ、ツガ、ブナの中で

久し振りに大きな深呼吸をする

清々しい〜

石灰岩の岩場の下には西島神社の祠が南を向いて鎮座している

岩場の上から見る次郎笈

8時05分 リフト西島駅着

先程、グランパが寄り道して来た岩場越しに

塔ノ丸や三嶺がくっきりと近くに望める

石鎚山系の展望までは、この時期欲張れないが

今朝の頂上からのご来光は素晴らしかっただろうな

西島から剣山山頂へは、尾根道、大剣道、遊歩道の3コースに分かれているが

先に次郎笈へ向かうので、山腹を行く遊歩道を取る

道沿いには、可愛いシコクフウロ、タカネオトギリ、シキンカラマツ

シコクトリアシショウマ等が咲き、目を楽しませてくれる

もう直ぐ出番のオオマルバノテンニンソウやシコクブシは花の準備中

大剣神社への分岐を過ぎ、振り返ると剣山のシンボル御塔石が輝いている

二度見峠よりみる次郎笈

一段と端正だわ

 笹原の稜線を緩やかに下って行く

快適な笹原のトラバース道

雲ひとつ無い、抜けるような青空

夏雲が欲しいなんて、贅沢、贅沢

トラバース道にある水場で顔を洗う  

冷たい〜

次郎笈への分岐

少し丸石方面まで足を延ばし、引き返してくる

さぁ、頑張って登ろう!

 

剣山方面が、逆光に輝く

丸石方面を振り返る

余力があれば、丸石の「踊り子ブナ」まで行きたかったけど・・・

少し歩いては、休んでいるこの調子ではねぇ

大分上がって来た

頑張れ!

コモノギクの応援を貰って、あと少しでジャンクションピーク

9時40分 貸切の次郎笈

後から登って来られたソロの方と話していたら・・・

あらっ!ストーンリバーさん!お久し振り〜

一ノ森で四国放送の撮影現場に行き合わせ見学してから剣山、次郎笈へ

ところで何時から登りだしたの?

エッー 5時!

信州行きが流れて、三鈷峰へ行く積りで早起きしたそうですが・・・

大山の天気が好ければ、ひょっとしてユートピアでバッタリだったかも〜

早く行かないと、夏の花も終わっちゃうよね

10時20分 一足先に失礼して下りながら、次郎笈を振り返る

キレンゲショウマでまた会いましょうね〜

さぁ、頑張って登り返し

もう少しで頂上、賑やかな声が聞こえてくる

11時05分 剣山頂上(1955m)

夏色の山頂

ミヤマクマザサの植生が回復して来ている

兄弟が仲良く並んでいる

剣山頂上ヒュッテの向こうに安徳天皇の剣を納めたと言う宝蔵石が見える

剣山本宮宝蔵石神社前に設置された稲輪を8の字に潜ってお参り

家内安全・夫婦円満・学業成就?・・・etc  パン パン

なんと、50円のお賽銭で欲張りなお願い

頂上ヒユッテ前のお花畑

尾根道を刀掛ノ松まで下り、一方通行となっている行場へと下りて行く

不動の窟・オクサリ・両剣神社・三十五社・胎内クグリ・蟻の塔渡り・古剣神社

等の修験道場が残っている

可愛いヒメフウロ

宮尾登美子さんの小説「天涯の花」で一躍有名になったキレンゲショウマ

沢には水量も有り、涼しい〜

此処で、ストーンリバーさんと合流

思ったほど混雑していないわ

三十五社の祠がある岩場から下っていくと

見上げるような石灰岩の大岩の下に古剣神社が建つ

防護ネット越しのキレンゲショウマはまだまだ蕾が多いが

6,7年前に比べたらやっぱり減ってきているのかな?

 

刀掛ノ松から西島駅までに

次々と登ってくる沢山の団体さんに会う

楽しいおしゃべりに花を咲かせながら、ゆっくり下山していると

西島駅で寛いでいた子どもたちが、爽やかな挨拶をして

追い越していった。 気持ちの良い元気な6年生だったわ

1時20分 駐車場着

 

さわやかな月光の花は 凛として気高い 

            宮尾登美子

夏の剣山と言えば、「キレンゲショウマ」

メジャーな花になりました

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