2007年08月26日 剣山表参道

富士ノ池からの東ルート

剱山龍光寺本坊〜追分〜一ノ森〜剣山〜行場〜(トラバース)〜追分〜登山口

(7時間)

「暑いね〜」

みんなの笑い声で暑さを吹き飛ばそうかと

木屋平村までやって来ました

吉野川も、お目覚め 

「おはよう」

見ノ越からR438を下り、富士ノ池登山口の標識を見て

垢離取川を渡れば、治山工事作業道に入る

作業道は舗装されているが、道沿いが崩壊している所も有り

石が転がっていたりして傷んでいる箇所もある

修験道根本道場、剱山金剛院藤之池本坊と書かれた門の側に駐車し

仕度をして、8時に歩き始める

歴史を感じさせる、苔むした石段

鬱蒼とした杉木立の間を、修験道の根本道場・龍光寺本坊へ登って行く

龍光寺上にある剱山本宮社も

現在は剣山頂上の宝蔵石神社に合祀され、社殿のみ残る

草むらに立つ本宮社の横を通り、登山道へ取り付く

植林の中を進み一旦作業道に出てから、再び登山道に入って行く

左側がスギやヒノキの植林、右側が自然林に分かれている道を過ぎると

清々しい自然林が広がる

尾根道になると右や左に、のびやかに寛ぐブナが現れてくる

空気が美味しい〜

川上バス停発の時刻表が立つ、追分で休憩

追分って地名、よく見かけるよねって話していると

「リンゴ〜〜♪ の花びらが〜〜♪」

・・・・・・ シーン ・・・・・

二股に分かれた道を、右に取ればトラバースして行場へ出るが

先ずは、一ノ森ヒュッテを目指して左の尾根道を進む

カエデの自然林が淡い緑の空間を作っている

垢離取川の橋の袂に、ツキノワグマに注意!!の呼びかけが有ったけど

本当に、クマが出てきそうな雰囲気が漂う

モミやツガの濃い緑が覆う林内は風も有り涼しい

が、一生懸命登っていると汗はびっしょり

可愛い標識が励ましてくれる

美味しいコーヒーが待っている〜

後、30分 もう少し!

木々の緑の中に、行場の大岩が見えるわ〜

此処から、にくぶち峠への道が左に分かれる

仙ちゃん、にくぶち峠も呼んでいるよ〜

「オー」

主稜線に出ると笹原が広がり、真下に表参道の起点、川上バス停が見える

足下に現れだしたタカネオトギリやシコクフウロを見ながら笹原を進むと

一ノ森のシンボル、白骨林の向こうに青い屋根のヒュッテが見え出した〜♪

10時20分 お花畑を見ながらコーヒーを飲み、のんびり休憩

ヤッホー!一ノ森頂上(1879m)

そんなに呼んでくれても、今日はお邪魔出来ないわ

コモノギクの向こうに剣山、三嶺、次郎笈が並ぶ

槍戸山方面を見る

一ノ森から剣山に向かう鞍部に

雪崩に遭い殉職した剣山測候所員を讃える新田次郎の碑文が刻まれた殉難碑が立つ

「山を愛し、気象観測を愛し、こよなく妻子を愛せし男ここに眠る」

此処から下竹道と呼ばれる行場への道が右に分かれる

シコクシラベ林の急坂を二ノ森へと登って行く

足下に、鮮やかな黄緑色の綺麗なコスギコケ?

二ノ森の小ピークには剱山本宮二ノ森神社が祀られている

二ノ森、ダケカンバ林が立ち並ぶ経塚森(三ノ森)の緩やかなアップダウンを

繰り返すと、平家の馬場が近付いてくる

さぁ、平家の馬場へは、ひと登り

木道から経塚森(三ノ森)、二ノ森、一ノ森を振り返る

早く上がってオイデよ〜

風が涼しいよ〜

頂上の木道を団体さんが行進中

一体、何人居るのかしら?

11時30分 剣山頂上(1955m)

人が溢れかえる剣山に比べて、静かに佇む次郎笈

宝蔵石神社の横を下りて行き

剱山本宮社、宝蔵石神社にお参りしてから

頂上ヒュッテでのんびり休憩

美味しそうにビール飲んでいるのは、だ〜れだ?(笑)

おしゃべりに花を咲かせながら食事をし

のんびり休憩したから中古エンジンもフル回転

12時30分 さぁ、頑張って下山ですよ〜

頂上ヒュッテ前の鳥居を潜ると直ぐに分岐

真っ直ぐ下り刀掛ノ松を経ても行場に行けるが

直接行場に下る右の道を取る

キレンゲショウマを見てから登って来たのか

結構沢山の人とすれ違う

追分方面を見やると

丁度、トラバース道辺りが大崩落しているわ

大丈夫かな

オクサリ

仙ちゃん、グランパ、ダイエットしなくちゃ〜

まだ少し咲き残っていたキレンゲショウマ

花はどんな所で咲いていても清楚で可愛いが

ネット工事の跡が生々しく残り、ちょっと興ざめ

剱山本宮両剣神社から一ノ森、追分への道を進む

「穴吹川 源流の谷」の碑が立つ

顔を洗ったら、冷たくて気持ちがいい〜♪

穴吹川は平成10・11年と四国で一番綺麗な川に選ばれているそうだ

一面のシコクブシの群生

独特の紫の花が咲き始めている

こんなに綺麗なのに、毒があるなんて

誰!「何人分の致死量かな」なんて言っている人は!

夏の終わりを告げる花、オオマルバノテンニンソウが何処までも続く

この森の主の様なカツラの大木

何時もは見過ごすカニコウモリも、群生すると見応えあるわ

この場所で、座禅したいって〜

こんなに静かで涼しかったら、瞑想に耽る前に、寝入っちゃうよ

アラ、呑気に歩いていたら沢が崩壊しているわ

アララ

行場分岐から見た、崩落箇所はもう少しかしら

アレッー!道が無い!

登山道も一緒に大崩落しているわ

崩落上部に着けられた、新しい道を慎重に渡る

やれやれ、やっと落ち着いた

追分手前は、雰囲気抜群のブナの森

去り難いわね〜

追分からは転がるように下山 早い 早い

崩壊跡が生々しい富士ノ池谷が見え出したと思ったら

あっという間に龍光寺境内

3時、登山口着

 

夏色の緑に染まる趣き豊かな古表参道

静寂の空間を楽しく歩けて、全員大満足!

秋色に染まる頃、また来たいね〜

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じゃ、決まり

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