2007年10月13日 石鎚(御塔谷)

西日本の紅葉は石鎚天狗岳から〜

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 
西之川〜刀掛〜天柱石〜夜明峠〜弥山〜成就〜(ロープウェイ)〜西之川

(10時間20分)

天狗岳の紅葉が始まり出したそうよ

待ちかねたわね〜

さて、どのコースにしようか

ちょっときついけど、御塔谷を歩いてみる?

6時20分  コスモスに見送られ

4人で賑やかに西之川登山口を出発

何処からかいい香りがすると思ったら

秋祭りの訪れを告げる金木犀の花が鈴なり

そう言えば、川之江や土居は今日からお祭り

これから、山も里も賑やかね〜

成就への道を右に分け、真っ直ぐ進んで岩原へ向かう

植林の道に入るとまだ薄暗い

鉄橋が架かる御塔谷本流を渡り、高度を上げて行く

此の辺りには沢蟹が沢山いたんだけど、まだ寝ているのかな

岩原手前で、下りて来る人に会う

「泊まりだったのですか」って聞いたら「いいや」

エッー! こんな時間にもう・・・何時から登ったんだろう?

7時40分 頭上に巨岩が張り出している岩原に着く

道が二股に分かれていて、左は土小屋、右は刀掛

暫く休み、刀掛への道を賑やかに進む

小さな滝が音をたてて流れている

谷沿いの道は歩き難いわ

でも、あと少し頑張れば刀掛よ

8時25分 天柱石と八丁坂への分岐・刀掛

三十六王子社「23番 刀立王子」が祀られている

休んでいたら、先生に引率された高校生たちがやって来た

聞くと、今度行われる高校総体のルートが

西之川〜御塔谷〜土小屋(テン泊)〜弥山〜天柱石〜西之川

だそうだが、今日はそのコースを日帰りで下見だそうな

「直ぐに追い越して下さいね」と挨拶して、谷へと下って行く

御塔谷支流を渡渉する木橋も付け替えられ

渡りやすくなっていたが油断は禁物

吸い込まれそうなエメラルドグリーン

此の辺りには山椒魚が棲息していたらしい

岩の上を滑るように流れ落ちて行く水の帯

紅葉していたら素晴らしいコントラストだろうな

渓谷にはカツラの木が似合うわね

木漏れ日差す、杉木立の中を快適に歩いていたら

後ろから高校生の足音が近付いてきた

もう直ぐ十字路

9時20分 まさしく十字路

此処から、高校生達はツナノ平を経て土小屋へ

平坦道の方へ着いて行きたいけど、そういう訳にもいかないわ

「頂上で会いましょうね〜」

最高の天気〜♪ 此のコースの数少ない展望所

1900m位まで紅葉が下りて来ている

北壁のドウダン、ナンゴクミネカエデ、ナナカマドが赤くなっているわ〜

写真の一番下に天柱石の頭がニョッキリ

振り返れば、大森山、瓶ヶ森、展望ノ丘、子持権現もクッキリ

登山道沿いにはアサマリンドウが群生

淡いブルーの妖精に、疲れも癒されるわ〜

此処は難所

以前は、朽ちて渡れそうもない橋だったので

滑りそうなルンゼを歩いて渡ったけど

丈夫そうな橋に架け替えられている

良かった〜

此の辺りまでは植林が多かったけど

やっとモミ、ツガ、ブナの自然林、明るいわ〜

10時10分 天柱石

「渓間に突兀(ゴツゴツしている様)と現れ、七層塔の勢をなし

御塔の高さは弐拾五丈八尺、周囲は目通りにて弐拾弐間と

云い伝えられている  (参照 西條誌)」

一丈は約3,03mだから、高さは78m位あるらしい

そう言えば谷側は絶壁だから、谷底から測ればその位有るのかな?

三十六王子社 「第25番 御塔石王子社」

此の行場では、昭和初年頃まで多くの行者が集まり

そば粉や熊笹の芽などを食しながら7日7夜の断食行が

行われていたそうだ (参照 「生活の中の行道」西海賢二著)

もう直ぐ華やかに装う天柱石

此の奇岩、天然記念物に指定されてもいいんだけど・・・

何処が登山道やら分からないガレ場

ちょっと踏むとずれそうな石ばかり

落とさんとってね〜

右は剣山の壁、今にも剥がれ落ちそうだわ

危ないから、早よ行こ

木の間越しに剣山の壁

天柱石から夜明峠までの標高差が約350m

御塔谷コースで、此処が一番しんどい所

さぁ、あと一登り、ファイトー!

笹原が現れ、何度かジグザグを繰り返していると

人の声が聞こえ出し、11時40分、夜明峠に飛び出す

長かった〜

アララ、ガスで真っ白、こんな筈では・・・

暫く休憩して、栄養補給

石鎚が見えないと、何だか急に足が重たくなったわ

「もう少しですよ〜頑張って〜」

余程しんどそうな顔をしていたのかしら

最後の階段を登って、振り返る

折角色とりどりに装っているのに光が当たらないと冴えないわ

2時50分 人、人、人の弥山

「あらー 仏心さん みなさん  こんにちは〜」

鬼手仏心さんたちは東稜を上がり、下山されている所でした

混雑していたのでゆっくりお話も出来ませんでしたが

お久し振りですと、感激の握手

「天狗岳、見えていますよ〜」

ガスで見えないと思っていたのに・・・ラッキー

ウワァー! 毎度の景色なのに感動

やっぱり石鎚の紅葉を見ない事には、秋山は始まらないわ

あらー、三脚を立てて写真を撮っているのはFさん

お久し振りです。今日は会いそうな気がしましたよ

愛大小屋が出来てから面河道を歩いたかと聞かれたので

「まだです。今日は御塔谷です」と答えると

「相変わらずロングやりよんじゃねぇ。面河道の道、良うなっとるよ。歩いてみて〜」

錦秋の天狗岳を充分満喫〜♪

頂上小屋でおでんを食べながら休んでいたら

アララ、ガスが天狗岳を隠してしまったわ

真っ白で何にも見えないから、予定していた三角点はパス

今回も、三角点からドウダンツツジ越しの弥山が見られなかったわ

1時40分 さぁ、のんびり下りよう

紅葉は1日に40m位下りてくるらしいから

夜明峠辺りのブナも来週頃には鮮やかに色付いているかしら

去年は黄葉せずに枯れてしまったので

今年は思いっきり燃えてね〜

前社森で飲んだ「名物力あめゆ」 ほっとする美味しさ〜

元気一杯になって下山していると

生姜で身体が温まったのか汗が滲んで来る

山頂成就駅4時20分発のロープウェイで下谷山麓駅

西之川登山口へ向かっていると、10人程のグループの方とすれ違う

反対コースを歩いて、下りて来たそうだ

4時40分 駐車地点着

 

今日は、標高差1540mの渓谷沿いの歩き難いロングコース

瓶ヶ森周回と比べると、帰りはロープウエイがある分楽だけど

やっぱりきついコースだった

次はミドルコースがいいな

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