2007年12月15日 中津峰山

阿波三峰の一つ”中津峰山”史跡巡り

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 
野上橋〜八多五滝〜如意輪寺〜中津峰山〜星の岩屋〜中角バス停

(6時間30分)

 

阿波三峰の一つ、中津峰山が掲示板で盛り上がっている

前回省エネコースで登った時は、カンタロウミミズの大歓迎?

多分、2度とは行かないと思っていたけど・・・

まともに景色も見ていないし、「八多の五滝」も気になるわ〜

徳島県の「四国のみち」は雄大な渦潮が望める孫崎から

宍喰町の高知県境まで総延長約320km続いているが

今回は、そのうちの犬飼〜中津峰〜星の岩屋〜生名(15,5km)の

「中津峰山越えのみち」を歩いてみよう

徳島道「上板SA」で夜明け

 眉のごと  雲居に見ゆる  阿波の山  かけて漕ぐ舟  とまりしらずも 

万葉集にも詠われた眉山が、徳島市内中央に細長く横たわる

今日は天気好さそう〜♪

勝浦川の野上橋袂で、徳島バス・野上橋停留所を

確認してから近くの空地に駐車

8時15分  八多町犬飼農村舞台へ向けて出発〜

池谷集会所裏に建つ常夜燈

多家良町には、此の他にも

お堂や、少彦名命を祀った標石等があり歴史を感じさせる

畑の真ん中に聳えているのは「速雨神社のオオクス」

徳島市指定文化財・天然記念物に指定されている

道を隔てた山の斜面は、石積みの綺麗な段畑で

沢山のみかんの木が植えられている

ほたる橋の袂に「神子上(みこがみ)の水車」がある

(橋を渡った所には、「宝丈の水車」もある)

橋は渡らず、犬飼農村舞台の指標に従って山手の方に入って行く

道沿いには沢山のみかんがなっていて、収穫作業中だった

ほたる橋から暫く進むと、5人の産地神を祀る「五王神社」に着く

万治二年(1659)の棟札等が残っているが、創立年代は不詳

石段を上って行くと、本社下の境内に農村舞台が建っている

勤行中だったのか、神社から太鼓の音が聞こえて来た

鎮守の森にひっそりと佇む犬飼農村舞台

明治6年建造当時のからくりが原形に近い形で残り

県有形民族文化財に指定されている「ふるさとの宝物」

以前、上演風景がテレビで紹介されていたが、今も現役で

毎年、五王神社の秋祭り(11月3日)には、歌舞伎や人形浄瑠璃が奉納され

賑やかに奉納太棹三味線の伴奏と義太夫節が境内になり響く

勝浦川の支流・八多川を遡り「鹿の首集落」付近まで来ると

「東山渓県立自然公園」の表示板が立つ

八多川沿いに並ぶ見事なカツラの大木に圧倒される

10時15分 八多五滝入口

「左方 五滝デス」と書かれた橋を渡り、山道に入って行く

八多川上流には、大小の滝がいくつか有り

「雌鴨の滝」「雄鴨の滝」「御来光の滝」「布引の滝」「蔵(象)の滝」

を総称して八多五滝というそうだ

不動尊が祀られていた「雄鴨の滝」

道は歩き易く、所々に鉄板の橋が架かる

五色の幟がなびいている「御来迎の滝」

まだ薄暗いが、昼頃に陽光があたりだすと滝口がキラキラ輝くそうだ

一番奥にある「蔵の滝」(蔵王の滝とも書かれていたが・・・)

五滝の中では最大の滝で、落差20m

豪快に水が流れ落ちていたら迫力あるだろうなと

滝を見ながら、コーヒータイム

此処からは、谷を離れ植林の中を歩く

11時10分 森林公園取合道に出る

車道山側に、中津峰山登山口が有るが

先ずは如意輪寺へお参り。車道を歩いて如意輪寺へ向かう

折角上がって来たのにドンドン下るわと思ったら

標高差100mも下るんだって! なんだか勿体ない

途中に、中津峰山いやしの道登山口(頂上へ50分)があり

「花と緑の楽園口」の立派な標柱が立っている

尾根道を右手に見ながら、まだ車道を下って行く

11時40分 如意輪寺駐車場

少しは残っているが、今年の紅葉はもう終わり

楽しみにしていたイチョウは、既に黄色い絨毯になっていた

小松島の町が眼下に広がる

今年9月に歩いた義経街道はどの辺りかしら?

正面の山は、阿波三峰の一つ「日峰山(ひのみね)」かな?

遥か海の彼方には高野山も見えると言われているが・・・??

 朱塗りの「南 寶前橋」を渡り石段を上れば

「中津峰の観音さん」で親しまれている宝珠真言宗総本山・如意輪寺

今年の紅葉は、数十年来の美しさだったと当山HPで紹介されていたが

残念ながら、境内の紅葉は殆んど終わっていた

12時 境内左奥より遊歩道に入って行く

星の岩屋まで4kmの標識が立つ

植林の中、良く整備された道が続く

思ったより長いわ〜

12時40分 中津峰頂上(773m)

石垣で囲まれた中には、星の供養のために建てられた

天津神社(三十八社)が祀られている

5,6人のグループ方が、薪を燃やして温まりながら寛いでいた

昨年来た時は、ガスって目の前の鉄塔すら見えなかったのに

今日は空気も澄んで大展望〜♪ 東屋で食事休憩

頂上から「四国のみち」を歩いて、星の岩屋(星谷)方面へ下りて行くと

林道にあたり、右手に広い草原がある

勝浦八景 フライトパークとベンチに書かれているが

パラグライダーの基地のようだ

何度か林道にあたりながら、ショートカットの道を下山

ドンドン下りて来ると、大岩が出て来だしていい雰囲気

途中「仏石 200m」の標識があったが、バスの時刻が気になりパス

1時45分 立江寺奥之院、星谷寺

星の岩屋には、弘法大師が人々に災禍をなす

悪戯星を窟に封じ込めたという伝説が残る

星谷寺横にある「裏見の滝」

滝の裏は、狭くて暗いが沢山の神仏を祀ってある

修行僧が岩窟に籠り、滝の落下を見ながら修行に励んだそうだ

阿波勝浦八景「星の岩屋」

道にも沢山散っているが、なごりもみじが綺麗〜

星の岩屋から遍路道を下って来ると

何処からか音楽が聞こえて来る

もう、町が近いのかなと思ったら

何と、大音響の演歌を聞きながら、みかんの収穫作業中だった

みかんが鈴なりで重たそう、今年は豊作なのかしら?

勝浦川に流れ込む岩屋谷川沿いに下って行くと、みかん狩りの看板が目立つ

此処、勝浦は「阿波みかんのふる里」、暖かくて明るい〜

勝浦川の水はとても綺麗!

水が澄んで川底が見える

「ハイ(ジャコ)を網で獲る事を禁止」と看板が立っていたけど

沢山いるのかしら?

2時45分 勝浦川に架かる星谷橋を渡り、西山集落の中角バス停着

3時07分発の徳島バスに乗り、野上橋バス停で降車

野上橋を渡り、駐車地点に帰り着く

 

今回、中津峰山で出迎えてくれたのは、可愛いワンちゃん5匹

カンタロウミミズでなくて良かった〜

ゆったりと流れる勝浦川、落ち着いた雰囲気の中津峰山が

よくマッチした阿波みかんのふる里は、太古よりの歴史が感じられ

言う事無しの「中津峰山越えのみち」でした

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