2008年03月08日 中津明神山

仁淀川中流域に聳える大展望の山

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 

吾川スカイパーク〜大山祇神社〜中津明神山〜駐車地点

                           (4時間45分)

 

石鎚山系から南を見ると、一番同定し易い自己主張の上手な山

中津明神山山頂から真っ白い石鎚を見てみた〜い

あら、「桑田山の雪割桜が見頃」のニュース

そうだ、桑田山もいかなくちゃ

朝焼けに染まる、桑田山の雪割桜〜♪

太陽が昇りだすと、眩しそうに起き出しました

こんなに早い時間、誰も来ないわ、と話していたら

何処からともなくメジロの大家族がやって来て、賑やかに朝ごはん

今日は天気も好いし、大勢の見物客でごった返すんだろうな

中津渓谷を縫うように県道中津川公園線を走る

此処は、中津明神山から流れ出した水が造った景勝地

以前 紅葉真っ盛りの時に、渓谷沿いの遊歩道を歩いたが

紅く染まった紅葉滝や竜宮淵は感動ものだった

青空に聳える真っ白い本峰が、上名野川集落の民家越しに顔を覗かせる

3月に入ったというのに、南国高知の山とも思えない

山頂の雨量観測用レーダードームが良く目立つ

広々とした草原が広がる吾川スカイパーク 

元はスキー場だったが、今はパラグライダーのメッカ

背後に扇形の稜線が青空の下にくっきりと浮き上がる

9時 真っ白い頂上を目指して、広場を出発〜

標高差が800m弱 

登山口から頂上を見上げて、これから辿るルートを これ程完璧に

イメージ出来る山って、他にはそんなに無いよねえ

 辿り着けるかしらん 、トレースが有ればいいんだけど・・・

まぁ、いざとなったら車道もあるし何とかなるだろう

大山祇神社にお参り

樹齢800年と言われているトチの古木を探すが何処にも無い

不思議だなと思って、お参りに来られたおばあさんに聞くと

「枯れたトチを伐った切り株が残っているよ」と教えてくれた

あらら、残念!

林道沿いに、数本のトチの木が見られたが

それにしても葉を落とした枝には、沢山のヤドリギがよく目立つ

大山祇神社境内の左から林道を横切り、山道へ入って行く

何度か林道に当たりながら、スギやヒノキの植林の中を歩いて行く

10時 急坂でかなり汗ビッショリになった頃、広い作業道に出る

お腹が空いたから、ちょっと休憩〜

わざわざ踏跡の無い急坂を直登せずに

トレースを追って歩けばよいものを・・・物好きねぇ

急斜面で頑張っている雪ブナ

「もう間もなく、春よ〜」 頑張って〜

潅木帯を過ぎ、車道に飛び出す。と、言っても深い雪の下だけど

其処から、何度か車道をショートカットして

登って行くと、巨大レーダードームが近付いてくる

暖かい南斜面は、イブキザサが見え出している

雪が緩み、シャーベット状になったところは歩き難いわ

雑誌山の向こうには、石鎚山系が勢揃い

堂ヶ森から手箱山、その後ろに冠山・平家平と贅沢な展望を二人占め〜♪

岩黒山 筒上山 手箱山 ズーム

鞍瀬ノ頭、二ノ森、石鎚山 ズーム

思う存分堪能〜

11時10分 中津明神山頂上(1541m)

奈勝大明神が祀られている側に、蔵王権現を祀る祠が並ぶ

少し離れて、一等三角点と頂上標識がある

その昔、平家の落人が此処に城を築いていたそうだが

今は、城に代わって、巨大なレーダードームや電柱が立つ

電線がうるさいが仕方が無い、四国の防災に役立っているのだから

11時30分 雪が多そうだけど車道を下りて行く

愛媛県柳谷村の登山口へと続く尾根

雪を被った大川嶺がなだらかに横たわる

やっぱり北西斜面にはまだまだ沢山雪が残っている

石鎚山を正面に見ながら、贅沢な車道歩き

一番最初、中津明神山に車で上った時

ガードレールの無い山頂直下の下りは緊張の連続

思わずカーステレオを消して、グランパは運転に集中したわ

所々雪崩れて、車道の法面が隠れてしまっている

大丈夫かな〜

直下より見上げると、頂上は雪のかたまり

南斜面とは大違いだわ

可愛いモンスターがうようよしている

あらら、此処は車道なのよねぇ 

雑誌山との分岐まで来て、目の前に雪の急斜面

少し進んで、見下ろすと白い滑り台!

緩みかけた雪で、足場はしっかりしない

おまけにアイゼンもピッケルも無しときてる

此処から落ちたら、真下のスカイパークまで転がってしまいそう

「お母さん、恥にござりますと言っても危ない時は引き返してよ!」

先日電話で聞いた息子の言葉がふと脳裏に浮かんだ

「菊本、すまぬ。引き返すわ」

下り始めに「行けん様になったら、引き返そうや」とは言ってたけど

いざ引き返すとなったら、力が抜けるわ

登り返しの800mは、足が重たかった〜

12時25分 頂上まで引き返し、登って来た尾根道を下山開始

電柱があるから、車道だって分かるけど

それにしても、不釣合いな電柱ねぇ

暖かい日差しに、斜面の雪が緩みだした

こんなに好い天気なのに、誰も来ないなんて勿体ないわねぇ

と言いながら、下山していたらソロの方が登って来た

下りはお決まりの直滑降、早い早い

途中から車道を歩いて、パラグライダーの第2テイクオフの基地へ行く

其処からのんびり蕗の薹を探しながら

1時45分 駐車地点着

 

今日は、ピーカンの青空の下、360度の大パノラマを満喫〜♪

思った以上に雪も沢山残り、申し分の無い贅沢な山行でした

そろそろ林床の花便りが聞かれ出したから

今回がシーズン最後の雪山かな?

でも、もう一回位は・・・

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