2008年03月29日 北山の峠巡り

四国のみち 「北山スカイラインの道」 (高知)

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 

土佐神社〜望六茶屋〜七ツ淵神社〜八畳岩〜日吉神社〜高知城  (9時間)

(黄色の破線が、予定のルート)

 

五台山から眺めた北山スカイラインの尾根を辿って

高知のシンボル・高知城へお花見に〜

満開なら嬉しいんだけど・・・

土佐神社駐車場に車を停め、桜並木の参道を振り返れば

入母屋作りの美しい楼門(1631年山内忠義再建・国重文)が見送ってくれている

土佐一ノ宮「土佐神社」は雄略天皇(460年)時代の創建で

土佐の総鎮守として崇敬信仰されてきた

俗に「しなねさま」と呼ばれ、8月に行われる大祭には松明行列が行われる

6時40分 鳥居を潜って出発

境内右手にある、朱塗りの鼓楼(国重文)が目を引く

生憎、正面の本殿(国重文)は改装中なので

両脇の拝殿と幣殿が、トンボが羽根を広げたように本殿に向かって飛び込む形をした

「入りトンボ」式と言われる珍しい様式は見られなかった

スギの古木が茂る境内の裏手に、「礫石」が祀られている

土佐大神が土佐に移って来た時、先ず高岡郡浦の内に加茂の大神として奉じ

其処から「この石の落つる処に宮を建てよ」と言って石を投げると

十四里隔てたこの地に落ちたので、神幸(行幸)して来たそうだ

国分川水系の志奈弥川(志那祢川)に沿ってつけられた

「四国のみち」を歩いて行く

善隣之道伝教之地と書かれた祠や砂防ダムを越え

よく手入れされた竹薮の道に入る

足下には可愛いスミレが花盛り

筍が頭を出していないかな〜

竹薮を過ぎ雑木林を抜けて、車道に飛び出すと

競走馬輸送中と書かれたトラック停まっていた

其処から、下って来ると菜の花満開の長閑な棚田風景が広がる

土佐山村との境界、小坂峠は交差点

8時10分 歩き始めて1時間半、ちょっとコーヒータイムにしようや

小坂峠から、喫茶店前の坂道を上がるとクラブハウスに着く

其処からゴルフコースに沿って歩いて行く

高知市内の展望が開ける

8時55分 土佐山村と高知市を結ぶ望六峠

往時は、七ツ淵神社へ参詣する人で賑わったそうだが

今は土、日、祝日のみ営業されている望六茶屋

峠から茶店横の山道を下って来ると、綺麗な竹が整然と植えられている

農作業していた方に聞くと、この竹は四方竹と言って秋に収穫されるとか

珍しい竹ですねと、驚いていると

七ツ淵の方にも沢山植わっている、と教えてくれた

小川の側を歩いていると、土筆の群生〜♪

一旦車道に出てから右に進むと、山側に「七ツ淵」への標識が立っている

明治32年建立の「七ツ淵道」標石に導かれて山道を歩いて行く

山道から車道に飛び出した所に七ツ淵神社鳥居が立つ

車道沿いの鳥居から、10分弱下って来ると

瀬音が聞こえ出し、沢山並んだ鳥居が迎えてくれる

9時35分 竜神様を祀る七ツ淵神社

神社裏手から梯子段を下りて行くと

下流に向かって菅生漠、武者カ漠、孕漠、甲漠、藤カ漠、渡カ漠、

下女カ漠と続いているが、甲漠まで行って引き返す

其々に謂れがありそうな名前だが

下女ガ漠には、源平争乱時に落ち延びてきた平家方の女性が

空飛ぶ白鷺を源氏の白旗と見間違えて身を投げたという哀話が残る

此処に祀られている龍王様の好物は酒、生卵、鯛、赤飯、果物、野菜等と

案内板に書かれていたが、本当かしら?

ベンチで休憩してから、10時15分出発

網川への分岐を右に見ながら円行寺方面へ進む

オープンテラス「森のこえ」と書かれた休憩所を過ぎ

暫く行くと分岐に着く

此処は網川越えなんだろうか?

円行寺、小坂峠、網川への指標が立つ

小高い場所に休憩所があるので上がって行くと、石造りの椅子とテーブルがあり

「未来を拓く」と書かれた、高知県日本共産党活動家顕彰碑が立つ

折角の展望所なのに、気温が上がり高知の町が霞んでいる

山桜もチラホラ咲きだして目を楽しませてくれるが

やっぱり桜は散り際かな〜

弘瀬、鏡村への分岐

峠の名前が表示されていないので、よく分からないが仏瀬越えかな?

12時40分 柴巻

この辺りは坂本山と呼ばれ、坂本家の持山があった所

田中家が、その山の管理をしていたので

龍馬は此処をよく訪れ、良助と一緒に兎狩りや囲碁や将棋をして遊んだそうだ

案内板から左手の山道を200mばかり登ると「八畳岩」がある

15歳違いの、龍馬と良助はこの岩の上でよく酒を飲んだと言う

八畳岩からの展望

高知城下の向こうに広がる大海原を見ながら、何を話したのだろうか

柴巻の標柱から少し下った所で車道を外れ

案内板に従って小道を上がって行くと、高い塀の中に田中良助邸が建つ

田中邸には、坂本龍馬直筆の借用証文が残る

文久元年(1861)、龍馬27歳、良助42歳の時

長州へ向かう龍馬に無担保で2両の大金を貸したそうだ

その後、文久2年(1862)3月24日、龍馬は脱藩するが

借用証文は良助の手元に置いたまま、坂本家に返済要求もしていない

宮の上バス停付近から見た、鴻ノ森(299,5m)

この辺りまで来ると、急に車が増えて来た

時折、道いっぱいに大型ダンプが走り抜けるので要注意

1時50分 円行寺 日吉神社

同じ境内に薬師堂が建つ

DeerLand Farm

子馬や牛は居たけど・・・鹿は居たかな?

美味しいソフトクリームで元気100倍!

高知城まであと少し〜

目指す高知のお城は、まだかな?

かなり疲れて来たわ

やっと、高知城のお堀を渡る

桜で彩られた高知公園は、沢山の花見客で賑わっていた

三の丸を過ぎ、二の丸手前の高台から高知市内を見下ろす

3時40分 高知城〜♪

が期待した満開の桜は・・・まっ、いいか

三の丸で桜を楽しみ、花見客で賑わうお城を後にする

ひろめ市場で美味しい鰹のたたきを頂いてから、土佐神社へ

 

待ちかねた桜の開花宣言〜

市街地の直ぐ側に連なる北山も、新芽が綻び始め春到来

菜の花咲き乱れる畦道、小川のほとりに群生する土筆

水が入った田圃からはグウァグウァと蛙の大合唱

車道沿いにはレンギョウ、ユキヤナギ、スイセンが風になびく

春を楽しみながら「四国のみち」を歩いて高知城へ

天守を望む桜は満開とはいかなかったけれど

高知の春、満喫の一日でした〜

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