2008年05月03日 三 嶺

奥物部の大自然に浸り、渓谷コースから展望コースを周回

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 

光石登山口〜八丁分岐〜フスベヨリ谷〜三嶺〜カヤハゲ〜さおりが原〜光石登山口

                                         (8時間45分)

 

フスベヨリ谷から三嶺へ駆け上がりたいと思っていた矢先

台風や集中豪雨のため、登山口に至る林道が傷み

登山道も、土石流で橋が流失、沢の様相が一変して

入山出来ない状態が続いていた

あれから、3年半

HP等で見ると、登山道も回復して来ているようだ

仙ちゃん、行ってみる〜?

GW頃は西熊山南面に広がるヤマザクラが見頃

そうだ、さおりが原のイヌザクラも咲いているかもしれないわ

楽しみ〜

 

西熊林道沿いの光石登山口に着くと

高知中部森林管理所による「三嶺登山道に係るお知らせ」の看板が立ち

「台風14号により「渓谷コース」の登山道は大部分が消失し、沢も変化し大変危険です」

と書かれていた。道にちょっと不安はあるが、予定通りフスベヨリ谷を歩く事にする

7時 光石登山口出発

奇妙な格好のユキモチソウを見ながら15分ほど歩けば、木戸の川原に出る

川沿いに堂床キャンプ場(標高850m)が広がる

長笹谷出合いの橋を渡る

さおりが原分岐

帰りは、此処に下りて来る

本流にかかる吊橋を渡る

この上流が、フスベヨリ谷やカンカケ谷

綱附森分岐を左に見て、暫く行くと

7時45分 八丁ヒュッテ着

此処で、カンカケ谷コースとフスベヨリ谷コースの登山道が分かれる

今日は右のフスベヨリ谷を目指す

途中で一緒になった渓流釣りの方が、フスベヨリ谷は道が傷んでいて

危ないよと、心配そうに言ってくれたけど・・・

趣きのあるモミの木の吊橋を渡り

此処から、三嶺山頂直ぐ西のコルへとフスベヨリ谷を詰めて行く

渓流釣りの方と別れ、暫く進むと

あらら、登山道が無い! でも、大丈夫

トラロープが付けられているわ

指標に従って渡渉

水量が少なくて良かった

沢で手を洗うと、冷たくて気持ちが好い

左岸にある大岩がヌスビト岩かな?

新緑越しに、三嶺主稜線が見え出す

苔むした木橋を渡る

9時10分 さおりが原への分岐

ここから沢へ下り、指標に従って何度か渡渉を繰り返す

沢で道を見失わないかと心配しながら登って来たけど

要所、要所に赤ペンキで矢印が書かれていたり

ケルンが積まれていたので、迷う事無く歩けた

ヤマシャクヤクの群落

未だ蕾だったけど、もう咲いているかな〜?

9時45分 崩壊地との出合い

3年余経っても、土石流発生の様相が克明に残っている

目印のポールの上部で、これからの急登に備えて休憩

前方に青ザレを見ながら、高度を稼いでいくと

綱附森が見え出した

もう、綱附森と同じ位の高さまで登って来たかな?

ミヤマクマザサの急斜面に残るザレた痕

その直ぐ横を、喘ぎながら登って行く

主稜線が段々近付いてきた ファイト!

主稜線に飛び出し、登って来た急坂を見下ろす

仙ちゃん〜、あと少しよ〜

鞍部から三嶺頂上までは、ほんの一息

11時 三嶺頂上(1893m)

360度の大展望〜♪

東を見れば、笹原に建つ三嶺ヒュッテの赤屋根の向こうに

塔ノ丸、丸笹、剣山、次郎笈が並ぶ

展望を楽しんでいると、団体さんがやって来た

何と、青森から来られたという方も!

11時40分 南斜面をカヤハゲに向かって下山開始

大岩からの展望も最高!

途中、十数人の方とすれ違う

大荷物を背負った学生さんのグループは、2泊して周回するそうだ

12時25分 三嶺・韮生越の標識が立つ、カヤハゲ(東熊)着

此処で、喫茶「仙ちゃん」開店

美味しいコーヒーを頂きながら、飽かず三嶺を眺める

12時55分 重い腰を上げてさおりが原を目指す

崩壊跡が痛々しい南斜面

ずっと左方へ目をやるが、ヤマザクラの群生らしきものは?・・・見当たらない

天然林のモミ、ツガ、カエデを守るため

ニホンジカの食害防止ネットが設けられていた

ブナの芽吹き〜

「森の巨人たち100選」、推定樹齢250年のトチノキ

直ぐ後ろのトチノキが芽吹き出している

2時20分 バイケイソウの原っぱが広がる、緑のさおりが原

十数人の家族連れが林道の方からやって来た

あらあら、よちよち歩きの小さい子どもまでいるわ

今夜、キャンプするそうだ

いいな〜

「森の巨人たち100選」、推定樹齢250年のイヌザクラ

どんな花が咲いているかと、楽しみにしていたのに・・・残念!

やっと芽吹き出した所で、花はまだ先の様だわ

それにしても好い雰囲気〜

ずーっと居たいけど、そういう訳にもいかないわねぇ

2時45分 そろそろ下りようか

モミだったかな?ツガだったかな?

巨木に見送られて、新緑の中を下りて行く

 沢の音が段々大きくなり、やっと渓谷が見えて来た

3時30分 分岐着 

此処まで来れば、登山口までは後少し

  最後の橋を渡って、少し登り返し

3時45分 光石登山口着

あーあ、よう歩いた〜

 

フスベヨリ谷の道が分からなかったら、引き返すつもりが

指標のお陰で、思いの他すんなり歩け (感謝)

渓谷コースと展望コースを満喫

期待したヤマザクラとイヌザクラはチョッピリ残念だけど

三嶺の大自然に癒され、贅沢な一日でした

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