2008年09月20日 鞍瀬ノ頭

石鎚山塊の西端に聳える麗峰

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 

土小屋〜二ノ森〜鞍瀬ノ頭〜石鎚山〜土小屋 (9時間45分)

 

石鎚山系、二ノ森のすぐ西に聳える容姿端麗、展望抜群の鞍瀬ノ頭

そういえば、山頂に山名板が無かったなぁ

そうだ、山名板を背負って行って、記念撮影して来よう

と言う事で、今回は 「鞍瀬ノ頭」へ一直線  石鎚 二ノ森は通過点となりました

5時45分 静まり返る土小屋を出発

 

鶴ノ子ノ頭の巻き道に入った所で、稲叢山の北側辺りから御来光〜♪ 

瓶ヶ森から自念子ノ頭にかけての稜線のシルエットが綺麗

岩黒山の向こう、本川には雲海が出来ている、やっぱり秋ねぇ

 

南を見れば、中津明神山  台風一過の青空、もっと冷え込むかと思っていたけど

Tシャツ一枚で歩いていても汗が出る

6時35分 東稜分岐 今日は左に逸れないで真っ直ぐ進む

ルンゼの手前で見上げれば、雲ひとつ無い秋空にすっくと立ち上がる矢筈岩

ダイナミック!

夏色の緑は、少〜し抜けて来ている

後、2週間もすれば、北壁が燃え出し登山者を魅了するんだろうな

そうなりゃ、石鎚はお祭り騒ぎ  太鼓祭りに負けず劣らず賑やかかも

 

成就社コースと土小屋コースの合流点・二ノ鎖小屋で暫く休憩

今日は、嵐の前の静けさなのか、此処まで誰にも会わないなんて、珍しい

7時40分 分岐から面河道に入る 弥山は帰りにお邪魔するわ

生い茂るクマザサでびしょ濡れ、面河分岐を過ぎた所で合羽を着用

昨日、石鎚は大雨だったのだろう、登山道にはかなり水が溜まっている

モミ林を抜けると、石鎚山系の西の名峰が勢揃い

目指す鞍瀬は一番奥、遠いなぁ〜

笹が低くなり、登山道が見え出して歩き易くなったけれど

所々枯れかかっているのが、一寸気になるわ

 

登山道沿いで咲き誇るリンドウを楽しみながら、暫くの〜んびり  ルンル〜ン♪

懸崖を見上げながら西冠直下のルンゼを過ぎると、錆び付いた分岐標識が有る

此処から西冠へ行けるんかしら?

 

高瀑渓谷へ落ちていく大崩落の痕が生々しい        笹原を泳ぎながら急斜面を登って行く

1866m独標の北西面をトラバース、雰囲気の良い白骨林を歩く

遠く、松山の町が見えている

二ノ森頂上直下で、西ノ冠岳と石鎚を振り返る 

でも、どうして「西」なんだろう 石鎚の西に位置するから?

そういえば、弥山、天狗岳、南尖峰のセットで冠に見えなくも無いけれど

今まで石鎚は、冠岳あるいは東ノ冠岳なんて呼ばれた事無かったのかしら?

いずれにしても雄大な山塊が続く、まるで天空の稜線だわ

 

9時35分 二ノ森着(1929m) ヤレヤレ               でも、ゴールはもう少し先

二ノ森から鞍瀬との鞍部へ下る途中で、梅ヶ市から登ってこられた方に会う

此方の道も、背の高い笹が茂り足場が悪い 「歩き難いですねぇ」

 

鞍瀬ノ頭の斜面を、青空に向って登って行く        此処は笹が低くて歩き易いけど、しんどい

一寸、一休み〜  後ろには二ノ森、そのずっと奥は岩黒山、筒上山

リンドウに元気を貰って、後一息 頑張れ!

 

10時10分  鞍瀬ノ頭 (1889m) バンザ〜イ!

背負ってきた山名板を立てて記念撮影 (撮影後は持って帰りました)

北側から少し雲が湧いて来たけれど、360度の大展望!

こんなに展望抜群の麗峰なのに、○○山とか、○○岳とか、○○峰じゃなくて「頭」

石鎚山系で標高2位の二ノ森のすぐ側だからか、一寸損しているような気もする

「頭(あたま)」という名前は、独立峰と言うほどでない尾根上の突起という意味だそうだ

鶴ノ子ノ頭(1637,1m)、自念子ノ頭(1701,5m)、物住ノ頭(1634,3m)、地蔵ノ頭(1800m)等々

他にも、「頭」と名の付く山はあるけれど、華麗さでは群を抜いている

もっと相応しい名前は無いのかな? 鞍瀬峰 鞍瀬丸 う〜ん、どうもピンと来ないわ

まぁ 名前の事はおいといて、折角の大展望を楽しもう

西へ続く稜線を辿れば、肩を大きく広げた堂ヶ森がどっしりと構えている

この稜線が真っ白になったら見応え有るだろうな〜

肩から少し下がった所に避難小屋の赤い屋根が目立つ

今年5月24日、愛大山岳会の方々が再建されたそうだ

南には、面河鉄砲石谷と坂瀬谷からせり上がった稜線が五代ヶ森へと延びている

 

10時30分 充分展望も楽しんだし、そろそろ帰ろうか  それにしても石鎚まで遠いなぁ 

梅ヶ市までなら2時間30分かな、でも土小屋までどうしよう?

やっぱり引き返さなくちゃ

鞍部から登り返した二ノ森で、保井野から登って来た方に会う

なんと、石鎚までピストンだそうだ!  

二ノ森を少し下り振り返ると、ガスが湧き上がって来て北側を隠し出した

尾根を北に南に振りながら、笹の中を進んで行く

西冠のコルまで帰り、暫く休憩

ドームをズーム、小キレットを越えて、あんな所まで行けるんかしら?

 

夏の名残、ホソバノヤマハハコとシコクフウロ

石鎚西稜が段々近付き、巻き道の階段に人が見え出した

 

面河乗越から西稜をトラバースしていると、賑やかな声が聞こえ出す

表参道に出ると、盛りは過ぎていたが可愛いシラヒゲソウが迎えてくれた

泥んこの合羽やスパッツを脱ぎ、石段を登って、1時15分 弥山着

何時もと変わらぬ天狗の風景

見ている間に、ガスが湧き上がってきて天狗岳を隠してしまいそう

真っ赤に燃える頃、また来たいわ〜

 山頂小屋で暫く休んでから、1時40分に下山開始

途中、テントを担いだ数人のパーティとすれ違う

「明日、御来光が見られるといいですね〜」

3時30分 土小屋着

 

石鎚から西の山域は静かで好い雰囲気だったけど、やっぱり鞍瀬往復はしんどい

笹漕で腕や手が痛い上に、土小屋への帰りは足もヨロヨロ

まぁ、天気も好く 念願の山名板も立てられたし、良かった 良かった

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