2008年09月28日 エビラ山

峨蔵山系最奥の山、峨蔵越〜権現越

四国中央市土居町から見た峨蔵山系

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 
二ツ岳肉淵登山口(5:00)〜峨蔵越〜二ツ岳(7:50〜8:00)〜イワカガミ岳(8:40〜9:00)〜エビラ山(10:30)

〜黒岳(11:50〜12:20)〜権現山(13:50)〜権現越(14:20〜14:50)〜床鍋(16:45)      (11時間45分)

 

「何時かは」 と思っていた峨蔵山系の岩尾根

仙ちゃんSさんと呼吸が合い、4人で歩いて来ました

(この山行記については、思い込みなど間違いがあるかも分かりませんがご容赦を)

 

床鍋に車をデポし、肉淵登山口へ 既に2台停まっている 

愛媛ナンバーと、エッー、北海道!  縦走なのかなぁ?

5時、ヘッドランプを点けて登山口を出発

コースタイムの目安は黒岳に12時 床鍋に5時、下りて来られるかな?

Sさんが途中の沢で水補給 気合が入っています

峨蔵越手前で御来光 今日も好い天気〜

6時20分 峨蔵越着 (1266m)

峨蔵越を過ぎて、ハネヅル山方面を振り返る

朝日が眩しい〜

ハサミ岩から、鯛ノ頭を見る  爽やかな秋空〜♪ 

逸る気持を抑え、ゆっくり、ゆっくり 今日は長いんだから

振り返れば、端正な三角錐の赤星山

少し高度を上げれば、金砂湖辺りに雲海が見え出す 

 

鯛ノ頭を眺めていたら、高層を薄雲が覆って来る  アララ!

槍の穂先が見え出すと、間も無く二ツ岳頂上   7時50分 二ツ岳着(1647、3m)

二ツ岳より、これから歩く屏風の尾根を見る

エビラ山の右肩後ろに見えるのは黒岳

目指すは、左肩ずーと奥の権現山のその未だ向こうの権現越

遠いなぁ 辿りつけるんかしら?

10分程休んでから、「権現越東赤石山方面縦走路(難路)」と書かれた

指標に導かれ、左へ急坂を下りて行く 5分程で又指標 此処は右へ 

直進すれば、すぐに展望の良い岩場に出て行き止まり

此処から先はルート案内の指標は無し 踏跡を辿り前進あるのみ

いえいえ 未だ引き返そうと思えば間に合います

右にブナ林が現れ 風倒木を過ぎると大岩、此処は左を巻く

次の岩場はどうも左を巻く様な感じだけどかなり下りそうなので 敢えて直進 

岩場の向こう側はちょっと急な壁 でも大丈夫 難なくクリアー

黒岳迄は何度も岩こぶが現れるが 乗り越えられない所は右に左に巻いていく

左(南)を巻く方が多かったかな

縦走の要点は尾根は絶対に大きくはずさない事

要所にテープもあるが、あくまで自分の山勘とフィーリングが頼り

何箇所か判り難い所があったけど 全体的には思っていたよりよく踏まれている

イワカガミ岳が木の間に見える

この岩を登ればイワカガミ岳 かなりきつい角度だ

8時40分 イワカガミ岳(167?m)

二ツ岳から此処まで40分   まずまず

頂上には小さなケルンが有り 周りを見渡してもここが一番高い ここがイワカガミ岳だろう

早速準備して来た山名版を置き記念撮影 (撮影後は持って帰りました)

2.5万分の1の地図では1670mの等高線まではあるが、正確な標高は?です 

エビラ左奥に、平家平からチチ山のたおやかな稜線

背後の岩峰に隠れて二ツ岳は見えないが ずーっと後ろには大森山 工石山 白髪山

9時 さあ次のチェックポイント エビラ山へ   潅木の中に次々と雰囲気の良いブナが現れる

確かにイワカガミ岳を越えた辺りから あちらこちらにイワカガミの群生

見晴らしの良いピークで、暫し行く手を眺める

時間は経過するが、デンと構えるエビラ山まではまだ距離がある

まだまだアップダウンが続きそう  燃費の悪い縦走だねぇ

もう直ぐ紅葉で彩られる岩のオブジェ

何かに似てない?

振り返れば、先程立っていた岩峰の後ろにイワカガミ岳から二ツ岳の尾根が横たわる

岩稜から、四国中央市名物「やまじ風」に睨みをきかす大砲岩 

戦艦大和の46cm砲くらい迫力ある 石鎚墓場尾根の大砲岩といい勝負かも

やっと、目前にどっしりとしたエビラ山が近付いて来た

二ツ岳とエビラ山の鞍部から標高差100mを登りきると縦走路脇に1670mの標識が立つ

でも、エビラ山の最高点1677mは、地図では縦走路より南に100m位先

折角、山名板を持って来たのだから、一寸行って記念撮影しようと歩き出すと

急にガスが湧き上がり、おまけに雨粒がポツンと顔に・・・アララ

グランパが一人で標高点まで往復し、後から追いついて来るという事で先を急ぐ

10時40分 エビラ山標高点(1677m)着

(標高点と言っても、標石は設置されていないので、一番高い場所で写真を撮ったそうだ)

エビラ山標高点より少し南に進んだ岩場から、南の展望は抜群!なのに

これから進む西方の黒岳方面は、生憎ガスがかかっている

緊張した岩場で優しい色合いのアサマリンドウに出会うとほっとする

ほっとしたのも束の間、またまた岩漕、藪漕の繰り返し

上がったもののどうやって降りようかしら、左側は絶壁!

突然、前方から 「オ〜イ、いらっしゃい」  姿は見えないけど、ひょっとして峨蔵山の天狗さん?

何とか、無事に難所を通過して黒岳前衛のピーク(1600m)に辿り着くと

長い柄鎌を持った方がにこやかに待ちうけて、歓迎してくれた

昨日から、泊り込みの草刈中で、偶然一緒になった北海道の青年が助っ人してくれたそうだ

登山者に、特に女の人に(笑)会えて嬉しいと言って、少し先まで見送ってくれた

「ありがとうございます」

黒岳が目前に迫った所で、またもや大岩で行く手が塞がれる

「あっ、左に道がありそうよ」と、岩の隙間を下って行くと、前方から登山者がやって来る

先程、伺った助っ人の方だわ 「こんにちは〜♪ 草刈、有り難う御座います」

「北海道から運転して来られたのですか?」「いえ、3年前に四国に越して来ています」

11時50分 黒岳(天狗嶽)着 (1635,9m)

登山口から6時間50分 ほぼ予定通りのコースタイム

 此処までのピークで最高の展望  でも狭い頂上は4人で一杯 

ガスが飛び空は暗いけど 天気の大崩れは無いみたい 

始まりかけた紅葉に包まれて、30分程大休止

湯を沸かすバーナーの火が温かい

休憩しながら、これから向う縦走路を辿ってみる

中央に日本石 奥に屏風の様に立ちはだかる赤石連山

赤石の大パノラマを期待していたけど、薄雲がかかりボーと霞んでいる  ちょっと残念

黒岳西面崩壊地を慎重に下ると、権現越まではスズタケ、クロヅル等が

うるさい箇所もあるが、道はしっかりして来る

大窓 熊鷹山への尾根を右に分け、南西方向に下りきった

鞍部から登り返し、展望の良い岩場で休憩

迫力ある日本石(二本岩)

100m?いやもっとあるだろう 覗き込めば垂直の大岩壁が深い谷に落ちている

紅葉に彩られたこの大岩壁を見てみた〜い!

さぁ、こぶ山を拾いながら、最終のピーク、権現山(右奥)へ向う

快適なブナ林もあるが、案外アップダウンがきつい

権現山手前で歩いて来た道を振り返る エビラ山 黒岳にはガスがかかっている

1時50分 権現山(地由山 じよしやま) (1593m) 

縦走路上にある三角点の回りは綺麗に刈り払われている

此処から後は、下るだけ

すすきの向こうに権現越が見えてきた ルンル〜ン♪

 

まもなく左に送電線巡視路の分岐 此処を下りれば歩き易いし床鍋登山口へ近道だけど

初志貫徹で(ちょっとオーバーかな) 一路権現越へ 

道沿いにシコクブシ  夏の名残のタカネオトギリ シコクフウロも未だ綺麗に咲いている

突き当たりの鉄塔を左へ進む(右は大森越を経て河又へ)

途中、Sさんが法皇権現様にご挨拶  何をお願いしたんだろう?

2時20分 権現越 (1461m)

充実感に浸りながら、秋風に吹かれての〜んびり休憩

温かいコーヒーを飲んで元気回復、 Sさん、ご馳走様でした

みんな、昨日の睡眠時間は3、4時間 このままごろんと眠ってしまいそう

でも、何時までも権現原でのんびり出来ないね  

2時50分、やっと重い腰を上げ、黙々と下って行く

4時45分 床鍋登山口着 バンザ〜イ!

歩き始めて12時間弱 ほぼ予定通り なんとか明るいうちに着けました

長かったけど、楽しかったね〜

 

車の回収に行った肉淵登山口で、また登山道整備のお二人に会う

これも何かのご縁と、記念撮影  

峨蔵の天狗さん 北の国からの小天狗さん  いい出会いでした

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