2008年12月07日  三 嶺

初冬の奥祖谷、雪景色

四国の紅葉は10月上旬天狗岳から始まり、2ヶ月近くかけて里に下りて来る

紅葉の追っかけも一段落した頃 雪の便りがちらほら聞こえ出した

この週末は寒気が下りて来て、かなりの積雪が期待出来そう

さー車も冬支度、気持を雪山モードにチェィンジ!

ところで、今季初の雪山歩きは何処にしようか

そういえば雪の三嶺のピークを踏んだ事が無い

 平成15年2月2日、大雪のため水場の手前で撤退したが

今なら頂上まで行けるだろう

Yes , we can!

奥祖谷の雪景色も見たいし、三嶺に決まり〜

 

大歩危辺りから好い雰囲気になって来て、祖谷トンネルを抜けると雪国

この分だと、名頃は大雪よ!「ああ〜、奥祖谷に雪が降る〜♪」と唄いながら走っていると

雪は増えるどころか一寸頼りなくなり、名頃駐車場は僅か2,3センチ

そうよねー 寒波と言っても、昨日1日だけだもの

 

名頃〜三嶺往復 (6時間15分)

駐車場手前の橋から、朝日に輝く三嶺をズーム

駐車場には登山らしき車は1台だけ こんなに好い天気なのにちょっと予想外

8時45分 駐車場出発  

平尾谷川のせせらぎを聞きながら、路面がツルツルに凍てついた林道を行く

9時35分 平尾谷登山口 (1100m) 雪の感触を楽しみながら、登山道に入って行く

すっかり葉を落とした木々に雪が積もり、森はシーンと静まり返る

でも、中途半端に積もった雪は、反って歩き難い

雪に隠れた岩で滑りそうになりながら急坂を頑張ると、尾根はもう直ぐ

10時40分 ダケモミの丘着(1460m) 木の間からの日差しが明る〜い

雪化粧されたウラジロモミに「メリークリスマス」 少し気が早いかな

未だ実が残るマユミの木に、雪の花が咲く

森林限界を抜けると一気に視界が開け、雪を被った剣山と次郎笈が聳える

純白の「天花」越しに、カヤハゲ、白髪山を望む

撤退したのは、この辺りだったかな?

あの時は、潅木も何もかも雪に埋まってしまい、白い大斜面が広がっていた

巨岩が迫る南東斜面を行く

この風景に出会うと、「あぁ、三嶺に来たな〜」って、感動が湧き上がる

おまけに今日は、ピーカンの空  太陽が眩しい〜

大岩を回り込んで最後の急坂を頑張り、池に飛び出すと

青空の下、真っ白に輝く雪原が目に飛び込んで来る

ルンルン気分で、コメツツジが群生する尾根を山頂に向う

雪化粧した貴婦人「三嶺」が優雅に佇んでいる

存在感あるわ〜

振り返ると、雄大な剣山系が整然と並ぶ

12時10分 三嶺頂上着(1893m)

西に天狗塚へと白い尾根が続く、その遥か遠くには石鎚山系、赤石山系がクッキリ

北に目をやれば、祖谷山系の主峰・矢筈山がどっしりと構える

天気も好く風も無いけど、気温が低いのでジッとしていたらやっぱり寒い

避難小屋で休もうと下りて行くと、天空のスケートリンクが呼んでいる

じゃ、ちょっと滑ってみようかな〜♪

 

 1時、避難小屋を出発

(菅生ルートから登って来た霧の山さんと、数分差ですれ違いでした)

南の山々の向こうに、土佐湾が輝く (手結沖から西の方らしい)

展望も充分楽しんだので、さぁ下りようとドンドン下っていると

水場の手前で、おじょもさんにバッタリ

「2年振りですね〜」と、暫く話をしておじょもさんを見送る

そうだわ、足跡見て、池に乗ったりしないかしら?・・・一寸、心配

 2時30分 平尾谷登山口

凍った林道は少し融け出していたけれど、それでも何度か滑りそうになりながら

3時 駐車場着

 

思ったより雪は少なかったけど、初冬の三嶺を充分満喫〜♪

今季、雪山の出だしは順調でした

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