2009年04月29日  ”薬研谷”

萌え出した明るい渓谷に咲く、アケボノツツジ

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 
柴小屋駐車場〜柴小屋山〜大道丸〜薬研谷〜銚子の滝〜四国の道〜(高根山)〜駐車場

                                                (5時間)

 

春全開〜、アケボノツツジの季節がやって来た

今年は何処へ見に出かけようかと思案していたら

HP里山倶楽部四国の掲示板で

「岩場に咲くアケボノツツジを、一緒に見に行きませんか」と呼びかけていた

昨年、kyoさんの薬研谷山行記を見て強烈な印象を受けた、素晴らしい景色が思い出される

 

待ち合わせ場所の「神山道の駅」で初めてお会いしたが

初対面の様な気がしないのが不思議、思った通りのkyoさんでした

kyoさんご夫妻、徳島のtakeさんご夫妻、高松のこぶしの花さんご夫妻と

一緒に、胸躍らせながら賑やかに出発〜

林道野間殿川内線を走っていると、林道沿いにユキモチソウ

kyoさんが「毎年同じ場所に咲いている」と教えてくれた

8時40分 準備をして柴小屋駐車場を出発

「四国のみち 大川原高原12,5km」の標識が立つ登山口から

トサミズキの木々の中を5分ほど登れば尾根に出て、そこを左折する

木々が茂り展望は無いが、登山道を少し逸れた大岩からは高丸山方面が眺められる

ウラジロモミ林が林立する鞍部まで下って来ると、鳥居が北を向いて立つ

kyoさんに言われて気づいたが

扁額に書かれている「柴木屋神社」は小屋でなくて木屋である

若しかして、柴木屋神社は木地師が祀っていたのだろうか

83%が山林の神山町、人里離れたこの山中で

ケヤキ、カシ、トチ等の木々を伐り出し、ろくろを挽いて木地を作っていたのかもしれない

子守唄の中にも、木地師の生活が唄われている

ねーん ねーん ねん

この子のととさん どこへいた   あの山越えて木地づくり

木地は何木地 六什もん  五つ作って 日がいった

柴小屋山東面を少しトラバース

芽吹き間近のブナが林立し、とてもいい雰囲気

9時05分 柴小屋山(1249m)

柴小屋山を往復して尾根に戻れば、南直ぐ下に柴小屋林道が走る

北側の分岐に、「四国のみち 大川原高原まで11,5km」の標識が立つ

帰りは此処を登り返して来るそうだ

ブナやヒメシャラの明るい道を緩やかに登って行くと、2つ目のピークが待つ

9時20分 大道丸(1239m)

以前は、前面の木がうるさくて展望が無かったそうだが

綺麗に刈り払われていて、柴小屋山がよく見える

大道丸から少し引き返し、薬研谷を目指して下って行く

林床には、カタクリやスミレ等の花々が花盛り

崩壊地のところで咲くミツバツツジが、とっても色鮮やか〜

ミツバツツジが見頃になれば、アケボノも終わりに近付くと、kyoさんがしきりに心配する

咲いてますよ〜♪

展望岩に着くと、先客が記念撮影中なので順番待ち

こんなところへ、一度にどっと押し寄せたら大変!

GWの渋滞じゃないけど、行列が出来るわ

可愛い〜

展望岩から薬研谷へ下りて行くと

きちんと摘まれた石積みが残っている

側には水も在るし、木地師の住居跡かしら?

直ぐ側に立つヤマザクラの巨木が、満開

大地のエネルギーが溢れている

見上げればアケボノ〜

苔むした大岩が、いい雰囲気を醸し出す薬研谷

薬研谷って、ちょっと面白いネーミング

谷から急斜面を登り対岸の岩場に立つと、先程の展望岩が目の前

今年は、思ったより春の進み方が早かったようだ

岩を取り囲むように咲き誇っていただろうアケボノも、終わりに近付いていた

それにしても、萌え出した渓谷に聳える岩塔、迫力あるわ〜

10時40分 急斜面を下って行く

下り立った廃林道から、先程立っていた岩塔が真上に見える

薬研谷から流れ落ちてくる銚子ノ滝

シロバナネコノメソウ

ヨゴレネコノメソウ

タチネコノメソウ

シコクブシが群生する日当たりの好い窪地、これからお花畑になりそう

暫し立ち止まって、花談議に花が咲く

色とりどりのヤマザクラが妍を競う

自然のおりなす美しい風景の中を、ルンル〜ン

ミツバテンナンショウ

サイコクサバノオ

梅の木峠からやって来た、大川原ネイチャーセンターの団体さん

ヤマルリソウ

スミレ

ワチガイソウ

廃林道を歩いて来ると「四国のみち」に出合う

帰りは、此処を登って行く

少し先の見晴らしの良い広場へ向う

両岸の大岩が、薬研谷へと切れ落ちているのがよく見えるが

やっぱり、薬草などをすりおろす舟形の道具・薬研に地形が似ている

11時55分 陽だまりに腰を下ろして昼ごはん

じっとしていると、ちょっと肌寒い

風車が回る大川原高原に続く道、遠いなぁ

12時20分 広場から、四国のみちを引き返す

芽吹きが始まったばかりのブナ林に、爽やかな風が吹きぬける

登り返して尾根に出れば、朝歩いた道に合流

足元に、可愛いフデリンドウ

朝眠っていたカタクリも目覚て、目を楽しませてくれる

花散策しながら、のんびり下山 

林道に下りた所で、勝ぼうずさんご夫妻に出会う 「初めまして!」

一方、グランパは独走中

帰途、剣山スーパー林道沿いにある高根山山腹の氷室跡も尋ねたいと思っていたら

下山途中に、高根山への分岐があると聞き、グランパは皆と別れて稜線を走る

1時25分 高根山頂上(1232m)

1時40分 みんなより10分程遅れて、駐車場着

皆さん、お待たせしてしまってすみません

 

時間も有るからと、大川原高原へ車で移動して、楽しい花散策〜♪

旭ヶ丸山頂(1019m)から東になだらかに広がる大川原高原

強い風を受け、9基の風車がブ〜ンブ〜ンと音をたてて回っている

六郎山の向こうにも6基と、全部で15基あるそうだ

究極のクリーンエネルギーだけど、高さ60mの大きな風車がちょっと無気味

東を見れば、眉山が横たわる徳島市街が霞んでいる

カタクリ

トクシマコバイモの実

オオバタネツケバナ(?)

ニリンソウ

ヤマシャクヤクの蕾

イチリンソウ

フデリンドウ

イワザクラ〜♪

 

今日は、本当に楽しい山歩き&花散策でした

kyoさん、皆さん、ありがとうございました

kyoさんの「ーみんなで歩く薬研谷ー」はこちらです

 

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