2009年05月23日  ”筒上山”

シロヤシオが咲き誇る、純白の尾根歩き

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号)

 

金山谷登山口〜笹倉湿原〜筒上南西尾根〜筒上山〜筒上北尾根〜丸滝小屋〜土小屋

(8時間10分)

 

筒上山のシロヤシオが見頃を迎えているそうだ

一度は歩いてみたいと思っていた筒上山南西尾根、チャンス到来!

でも車の回収が・・・ え〜い、なんとかなるやろう

16時30分発のバスもあるし、スカイラインを歩いてもと、見切り発車で土小屋にやって来た

まだ人気の少ない駐車場で、車からバイクを降ろしている方(観音寺のKEIKOさんご夫妻)がいらっしゃる

伺えば、笹倉から筒上山周回だとか、「後からついて行きます」と厚かましくも喜色満面

と、其処へ、見慣れた車が停車、「ストーンリバーさん!」

友人の久石瞳山(どうざん)さん・花央(かお)さんご夫妻と筒上周回だそうだ

会いそうな予感がしていたけど、絶妙のタイミング。これも普段の行いが・・・(殴)と、ご一緒させて頂く

KEIKOさん、登山口で待って頂き申し訳ありませんでした

石鎚スカイライン金山谷に架かる橋の手前の広場に駐車

登山口は、橋を渡った左側の廃林道

7時30分 金山谷登山口(標高約1000m)を出発         キンランが見送ってくれる

15分程で作業小屋跡、そのすぐ先で林道と分かれ(写真右)直進し急坂を登って行く

分岐に立つ案内板には「笹倉1時間15分」、此処から笹倉湿原まで道はまあまあしっかりしている

倒木のゲートをくぐると、スタイルの良いブナの巨木が待っている       みんなの注目を浴びる、ヤマシャクヤク2輪

大ブナや倒木の写真をしきりに撮るAさん、HPの準備をしているそうだ、 公開が楽しみ〜

ストーンリバーさんのビデオカメラも、勿論回っています

道沿いに何故か風呂釜が放置、此処から勿体ないなと思いながら5分程下ると(そりゃそうよ湿原だから窪地よ)

目の前がぱーと開け別天地が現れる、杉や檜の植林に囲まれているけれど想像以上に明るい場所だ

9時 笹倉湿原(標高約1400m) 

直径30mぐらいの円形の窪地に、乾いた黄緑色のウマスギゴケが繁茂している

まだ時期が早く、これから夏にかけて緑の絨毯を広げた様になるのだろう

心配な事には、湿原の周囲から笹が侵入して来ているので徐々に狭くなりそうだ

お花畑でもあれば整備されるかもしれないけれど、見渡す限り笹と植林

明るい場所に群生するウマスギゴケは、高さ30cmほどの大きい苔で殆んど枝分かれしていない

湿原沿いの道を少し進むと植林の中に入り、道が薄くなる

此処から稜線までは標高差約150m、踏跡らしきを辿り直登あるのみ

大ブナやモミ等が立ち並ぶ雰囲気の良い林の中、スズタケを掻き分けながら進む

9時30分 湿原から20分程で尾根に飛び出す

椿山方面に続く西の稜線には、踏跡は無い

正面の雨ヶ森は何処から見ても端正で、山座同定の基準の山

此処から、藪いた県境尾根を足で道を拾いながら筒上山を目指す

15分程で小さなコブ、ドウダンツツジやコヨウラクツツジの柔らかい緑に包まれて小休止

ミツバツツジの向こうに筒上山が現れる、まだ遠いなぁ

10時15分 スズタケを掻き分け掻き分け、展望ピーク着

象の頭の様な筒上山まで、背骨の稜線を目で辿ってみる

そんなにアップダウンは無いみたいだけど、大岩が沢山見える最後の登りはかなりきつそう

頂上が近くなれば、急坂も元気が出るよ。 そんな声が・・・

あっ! 大岩の辺りに白いものが沢山、 お目当ての花かな?

暫く休んでから、尾根を下って行く。相変わらず笹は深いが大展望に思わず鼻歌が出る

南を見れば、四国有数の紅葉の名所安居渓谷

大瀧神社はどの辺りなんだろう? 安居渓谷から手箱越への道も気になるわぁ

 相変わらず、笹薮の小さなアップダウンが続く

緑色の空気をいっぱい吸いながら歩くブナ林の道、自然と顔が綻んで来る

ルンル〜ン

「綺麗〜♪」

登山道から少し逸れた所に、日を浴びて純白に輝いているシロヤシオ

笹を掻き分け下って行くと、背後に石鎚がデ〜ンと聳える

この景色が見たかったんだ〜♪

踏跡も薄い切り立った斜面を慎重に、「石が落ちたらゴメンネ」   見事なシロヤシオの巨木、何歳かしら?

展望の良いテーブル岩に全員集合

歩いて来た尾根がくっきり、「笹原のピークが、先程休んだ所ね〜」

心地よい風に吹かれながら展望を楽しむ

石鎚から西の山域、西ノ冠岳、二ノ森、鞍瀬ノ頭の稜線も間近に迫る

11時55分 大岩を回り込んだ所で下山してくる方に会う

登るのもしんどいけど、下るのも大変そう

(下山後、カタックリさんたちだと分かり、土小屋で談笑)

急斜面を見上げ気合を入れて、笹を掴みながら左上して行く

ひと登りして東を見みながら立ち休み、シロヤシオの向こうの鞍部が手箱越

手箱山(1806.2m)へと続いて行く尾根にも、シロヤシオが目立つ

ホッとしたのも束の間、まだまだ急登は続く

後ろに見えていたご夫妻が追いついて来たので「お先にどうぞ」と言うと

あっという間に駆け上がって行った 「元気!」

(後で、以前からブログを見せて頂いていた「やまさん、きぬさん」だと分かりました)

花芽が薄っすら白くなって来ているが、まだ蕾のシロヤシオ

純白のドレスを纏った姿を、谷を隔てた石鎚が首を長くして待っている

なんとか咲き残っていたアケボノツツジ            シャクナゲやヒカゲツツジは満開

咲いたばかりの可愛い花を見ていたら、疲れも吹き飛びそう

グランパが「ええ眺めじゃ」と言いながら、展望岩に上がっている

此処まで来れば、頂上までは後一息、みんなで満開のシャクナゲと石鎚の大展望を楽しむ

このシャクナゲの下を潜って来たのね〜

笹漕ぎは遠慮したいけど、シャクナゲなら大歓迎!

笹原に出て頂上が見え出したら急に足取りが軽くなる    バンザ〜イ、やっと縦走路

笹原に点在する円形脱毛症、ちょっと気になるね

先ず、大山祇神社が祀られている南の頂上へ行ってから、沢山の人で賑わっている筒上山頂上へ

13時 筒上山頂上 20人ほどの団体さんが、南西尾根を下って行ったので急に静かになる

頂上で食事をしながら話が弾み、観音寺のKEIKOさんご夫妻、やまさん、きぬさんご夫妻

ストーンリバーさんのお知り合いで手箱山から縦走して来られたむっちゃんさんご夫妻

みんな揃って、記念撮影

13時40分 下山開始、みんなで北尾根を下って行く

まだまだ主役は譲れないと岩黒山(1745.6m)を背景に頑張るアケボノツツジと

派手さは無いが気品があるヒカゲツツジ 

シロバナエンレイソウ                  ムラサキエンレイソウ

ブナの新緑が眩しい

可愛い〜♪

幸せが満ち溢れている空間

まるでブライダルベールみたいね〜

「今日は充分満足出来たかね、ツツジはもうそのくらいにして今度は此方においで

ユキワリソウやイワカガミを用意して待っているよ」と石鎚が呼びかける

2時30分 やっと、トラバース道に合流        桟橋が架かっていなかったら歩けんねぇ

2時45分 丸滝小屋で小休止 「岩黒山、行ってみようか?」

アケボノツツジの咲いていない岩黒なんてパスって言いながら、本音はもうしんどいわ 

ブナ林のトラバース道を下っていると、見覚えのあるような・・・「アレー、エントツ山さん」

「グ、グ、グ、グランマーが、どうしてこなん所におるんよ」

その言葉、そっくりそのままお返しするわ

シロヤシオ最高よ! でも、これで会社を辞めましたなんて言わんとってね〜(笑)

単調なウラジロモミ林にミツバツツジが彩を添える            3時40分 土小屋着、お疲れ様〜

車の回収途中、御来光ノ滝展望所より筒上山を眺める

 

初夏の霊山の稜線を彩るツツジ三姉妹

長女のアケボノツツジの見頃は過ぎていたけれど、清楚なシロヤシオ、ヒカゲツツジは丁度見頃

誰か忘れていませんか? あっ そうそう、従姉妹のミツバツツジさんも充分綺麗でしたよ

今日は、笹倉湿原も見られたし、気品あるシロヤシオの花姿で染められた白い稜線を歩け、充分満足

 何より、感動を共有した山仲間の輪が広がり、想い出に残る山行でした

ストーンリバーさん、 瞳さん、花央さん、皆さん 有り難う御座いました

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