2009年06月01日 石鎚(東稜・三角点)
石鎚主稜線を歩き、シャクナゲ三昧
土小屋〜東稜〜南尖峰〜天狗岳〜弥山〜三角点〜西冠お花畑〜土小屋 |
(7時間30分) |
先週、筒上山の県境尾根を真っ白に染めるシロヤシオの向こうから
「今度は此方においで」と石鎚山が呼んでいた(様に見えた)
この時期の石鎚山?
アケボノツツジやイシヅチザクラはもう終わっているし、夏の花にはちょっと早い
そうだ、岩稜をピンクに染めるシャクナゲ!それに西冠のお花畑も見頃だろう
ということで、一路土小屋へ
瓶ヶ森林道からの夜明けが眩しい、眠気が一遍に吹き飛ぶわ
今日は、最高のお花見日和〜
5時35分 土小屋出発
夜が明けたばかりの石鎚は、冷気が漂い静まり返っている
ちょっと肌寒いけど、歩くのには丁度いい
6時25分 東稜基部で小休止
尾根に取り付くと、間もなく満開のシャクナゲが次々に迎えてくれる
シャクナゲが咲く場所はうす暗いというイメージだけど、此処は稜線なのでとても明るい
シャクナゲ尾根の名前に違わぬ咲きっぷり
いや〜、お見事!
遠く朝日受け輝いている瓶ヶ森が見える、何とも神々しい眩しさだ
矢筈岩の笹斜面
道の部分の笹が薄くなっていて歩き易い
矢筈岩の間を抜け、シャクナゲのトンネルを潜ると目の前に南稜が現れる
この辺りのシャクナゲはそろそろ終わりの様だ
此処から東稜歩き後半戦、一寸休憩しようや
休憩所の主・白骨樹と、咲き残りのシャクナゲ
花が無くても、絵になるわ〜
シャクナゲが咲き乱れる南稜を、ズーム
切り立った白い岩、ピンクのシャクナゲ、ヒメコマツやドウダンツツジの緑がマッチング〜
庭にこんな築山があったら、もう最高!
シャクナゲの真上から、南尖峰が迫ってくる
眼前に立ちはだかる垂直の壁は、何時見ても圧巻だ
初めてこの大岩壁を目の当たりにした時は、「何処を登って行くんだろうか?」
と、ちょっと不安な思いにかられたけど、なんとなく歩けるのが不思議
これから登り詰めていくルートを目で追ってみる
その前に、まずは左右に切れ落ちたスリル満点の「カニノヨコバイ」を渡る
あっ、こんな所にイワカガミ! ちょっと待って〜 岩の隙間から中沢を見下ろしている
急登の途中で、成就からの表参道方面を見ながら小休止
後、「カニノタテバイ」をクリアーすれば、天狗尾根・南尖峰
大岩壁の取り付きで、歩いて来た東稜鋸尾根を見下ろしながら呼吸を整える
8時 南尖峰に立つ ヤッホー!
未だ時間が早く、天狗岳に人影は無い
天狗尾根からの大展望を楽しみながら岩稜歩き、最高〜
8時10分 西日本最高峰・天狗岳(1982m)
貸切の大パノラマを楽しみながら食べるオニギリの味は格別
アケボノツツジは花弁が少し残っているが、イシヅチザクラはもうさくらんぼになっている
8時45分 弥山
新緑前線がやっと天狗岳まで辿り着き、石鎚も初夏の装いだけど
風があるので、ジッとしていたら少し寒い
山頂小屋に入るとストーブが焚かれていた、今朝は3℃だったそうだ
ミツバツツジ越しに見る西の稜線
今日はどの山が呼んでくれているの? 二ノ森? 鞍瀬ノ頭?
ピンクに染まった山が、海の向こうから呼んでいるような気もするけれど・・・
まぁ、今日はとりあえず三角点、西冠のお花畑まで行ってみよう
二ノ森方面への縦走路から分かれ、三角点へ直登
急斜面をほんの少し頑張れば、其処は別天地・シャクナゲの園が広がる
9時20分 石鎚山三角点(1921m)
北を見れば、シャクナゲ越しの道前平野、左ずーと奥に薄っすらとしまなみ海道
東は瓶ヶ森、笹ヶ峰へと続く石鎚山系主稜線
笹ヶ峰〜沓掛山の吊尾根の向こうから、赤石山系が覗いている
西に目をやれば、西ノ冠岳、ニノ森、鞍瀬ノ頭へと続く静かな稜線
面白い形の白骨林に、淡いピンクのシャクナゲが彩りを添える
ガスの中のシャクナゲも綺麗だけど、やっぱり青空!
西日本最高峰を背景に、絶景が広がる
白とピンクのシャクナゲ競演に、暫しうっとり
何時までも見飽きないが、縦走路へ下り西のお花畑へ足を延ばす
10時 西冠お花畑
ユキワリソウ、キバナノコマノツメ、イワカガミが初夏の日差しをいっぱい受け咲き零れている
すり鉢状の斜面に、イワカガミの明るいハーモニーが響く
30分程可憐な花々と戯れ、縦走路を引き返す
復路は、ニノ鎖小屋経由で土小屋へ
北壁直下で、初々しいカエデが眩しそうに天狗岳を見上げている
透き通った葉っぱがキラキラ輝いて、とっても綺麗!
ヤマシャクヤク ルイヨウボタン
少し色褪せているが、此処にもシャクナゲ
今日は、シャクナゲを思う存分に楽しめ、満足、満足
ブナ林の緑も濃くなり夏近しの雰囲気の中、瓶ヶ森を見ながらのんびり下山
1時05分 土小屋
「夏の思い出」の中に、〜シャクナゲ色にたそがれる〜♪と唄われているけど
朝日に似合う、淡いピンク色のホンシャクナゲやハクサンシャクナゲからはイメージ出来ない
未だ見たことのないアズマシャクナゲが、夕焼け色なのかな?