2009年10月18日  ”烏 ヶ 山”

親子で登る「錦秋のマッターホルン」

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号)     (イメージ図)

大山鏡ヶ成国民休暇村〜烏ヶ山 (正面ルート往復4時間)

 

秋たけなわ、各地から祭り太鼓の音が聞こえて来る 

 またまた忙しい季節が巡って来た、里も山も年に一度のお祭りだ

金糸銀糸を纏った太鼓台も魅力だが、山肌を黄金色に染めるブナの黄葉も見逃せない

丁度、祭り好きの息子がプチ同窓会も兼ね、新居浜太鼓祭りに帰省していたので

送りがてらちょっと足を延ばして、一緒に大山のブナを見に行ってみようという事に

そういえば、息子と一緒に山に登るのは、十数年前の三瓶山以来だ

最近ちょっと運動不足気味の様なので、大山より山行時間が短い烏ヶ山にしよう

家を出た時は空には星、蒜山高原SAまで来ると烏ヶ山方面には雲がかかっている あらら

休暇村に車を止め、キャンプ場入口の対面にある登山口へ

登山口には、「平成12年10月6日の地震のため、頂上付近の登山道が崩落、登山禁止」の看板

4年前、大山お山開きの前日に烏ヶ山に登ろうと思って来た時も、にわかに雨が降り出し

おまけにこの看板を見て登山意欲が無くなり、観光に切り替えたわ

もう年数も経っているので道も安定しているだろう、危なかったらUターンということで

7時30分出発

入口はブッシュだがそれも30m位 すぐに歩き易いしっかりした道になる

カーラ谷を越え、広葉樹と杉の混成林の中の緩やかな道を行く

20分程で広葉樹の明るい道になり、ブナが目立つようになる 

スズタケが茂っていたら歩き難いだろうなと、心配していたけれど

有り難い事に、綺麗に刈り払われていた

 ルンルンで歩いていたのに、刈払いは尾根の手前まで

前日からの雨で濡れているスズタケを潜りびしょ濡れ、合羽を着てきてよかった

1時間弱で尾根に出ると、周りはスタイルの良いブナだらけ

スズタケを掻き分け、急坂を滑りながら登って行くと、南峰手前の岩場に出る

このあたりは南側が切れ落ちているらしいけど、ガスがかかりよく見えない、慎重に一歩、一歩

南峰を越え少し進むと展望所、本峰の左に大山がデーンと構えて絵になるスポットらしいけど

大山どころか本峰さえはっきり見えない 紅いカラスを楽しみにしていたのに、これじゃ白カラスだわ

おまけに南側の本谷から吹き上げてくる風が強く、じっとしていたら少し寒い

(グランパが山頂にタッチしに行っている間に、息子と二人で下り始める)

一旦頂上との鞍部へ下ると、北側が見事に切れ落ちている、ここは側の木枝を掴みゆっくりと確実に

鞍部からは、濡れて滑りやすい岩場を一登りで頂上へ

     9時30分 烏ヶ山頂上(1448m)

「遮るものの無い雄大な大展望」らしいけど、今日は想像だけに留めておこう    

            振り返れば先ほど立っていた南峰、風が強くガスが飛んで行く           

展望所まで帰り暫く待っていると、ガスが飛び一瞬紅い烏が姿を現した

天気が好くなって来ているみたいだが、後ろに聳えている大山展望までは無理のようだ

アレッ こんな所歩いたのかな? ここは左へ迂回する

ガスが消え、周りが見えるようになった

この辺りが新小屋ルートへの分岐だろうか?道標があるそうだけど気がつかなかった

それにしても細い尾根の右も左も素晴らしい紅葉、黄葉

振り返れば先程立っていた烏ヶ山頂上 大迫力の垂直に切り立った北面の岩壁

 暫し見惚れる 青空があればなぁ

吸い込まれそうな南面はオーバーハング気味、 こんな所も歩いたのか?

一足先に南峰から下りて来た二人は、腰掛ける場所も無いので

立ったまま水分補給&おやつ休憩していたら、段々ガスが晴れ辺りが見え始めた

南斜面を見下ろすと感動の光景が広がっている、「ウワー、綺麗〜」

暫く待っていると、グランパが駆け下りて来た

北を見れば、琴浦町方面

霞んではいるが、日本海も見えている

樹間に見えるのは、鏡ヶ成国民休暇村

段々青空が出て来て、日が差し出すとブナ林が燃え出した

下の方から賑やかな話し声が聞こえて来ると思っていたら

何と25人の団体さん、高松から来られたそうだ

「綺麗ですね〜」

でも25人も乗ったら重くて頂上が崩れないかしら? 心配

滑らないように気をつけながら、ゆっくり急坂を下りて行く

何時の間にか風も止み、段々暖かくなって来た

やっと、スズタケのブッシュから解放され、小鳥の囀りを聞きながら

   11時30分 登山口着 

駐車場から見上げれば、青空に聳える烏ヶ山南峰

もう1時間出発を遅らせていれば、あーあ

でも、これから次の予定が、山を下り一路松江へ急ぐ

途中、奥大山御机から烏ヶ山を眺める

「山陰のマッターホルン」とも呼ばれているそうだけど、やっぱり烏に見えるわ

それにしても、あんなに尖がった所までよく登ったねぇ

今日は時間は短かったけど、濡れたスズタケの中の急坂

息子にはちょっときつかったかな? でもブナの黄葉十分楽しんだ事と思う

また声をかけてみよう、いい返事を期待して・・・

 

松江祭り

今年は、松江開府400年祭だそうだ

松江城下では、笛やチャンガラの囃しにあわせて鼕(どう)と呼ばれる大太鼓を打ち鳴らしながら

屋根つき山車屋台を曳きゆったりと練り歩く鼕行列 (どうぎょうれつ)の真っ最中

勇壮な新居浜太鼓祭りとはまた違い、抹茶と茶菓子の良く似合う雅なお祭りでした

山も錦秋、里も錦秋、すばらしき哉「日本の秋」

歩いた道  ホーム