2009年11月07日  ”福見山〜明神ヶ森” 

古の参道を歩き、伝説の山から松山市の最高峰へ

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用) 
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号)

 
県道〜新宮神社〜福見寺〜福見山〜明神ヶ森〜林道出合〜林道〜福見寺〜新宮神社〜県道 

(5時間55分)

明神と名のつく山は多い 高縄山系にある明神ヶ森(1217m)もその一つ

古より、麓の人々が神の山として崇めて来たのだろう

松山市の最高峰で、市内からもそのとんがり頭が望めるそうだけれど

登山対象としては、インパクトが少ないので後回しになってきた

明神ヶ森から西へ直線距離で約1.6km離れたところにある福見山(1053m)は、

伝説の残る霊山らしい、今回は麓から福見寺参拝道を辿り

 福と神をセットで巡って来よう 何かご利益がありそうな・・・

松山市福見川町、県道側の三本杉の標識を少し越えた路肩に駐車

7時50分出発  歩き始めてすぐの車道右側に、「アカガシまで1800m」の看板がある

ははぁ、これが有名な県下一の「川の郷のアカガシ」か? 見てみたいけど、また次の機会に

(見つめているのはアカガシの看板ではありません 立て札がちょっと気になって)

正面に新宮神社の杜を見ながら車道を進む

中央の一際高い木が「新宮神社の三本杉」

県道から分かれ右の車道を進み、石段を上がると新宮神社

日差しを遮る県下一の杉の巨木に圧倒される、写真は帰りにゆっくり撮ろう

 紅葉にはちょっと早いが、境内のモミジの古木もすばらしい

境内を通り抜けて車道に出る

川沿いに進み(途中一箇所分岐があるがそこは右へ)

8時15分 明治28年に建立された「右、福見山道登十八丁」の石碑が立つ分岐点 

(一丁は約109m) 此処から登山道が始まる 道端には杖が置いてある

登山道といっても車が通れるほど広く、コンクリート舗装されている

ちょっと硬いうえに急坂だけど、まずまず歩き易い

丁石に導かれて、登山口から35分ほどで分岐着 登山道は左へ(道標は無し)

道は南へ続いているが、峠を越えて重信方面への往環だったのだろう

50mほど上にも分岐があり、ここも左へ100m位進めば下からの道と合流し、まもなく尾根に乗る

緩やかな尾根道を進むと八丁石、丁石の上にスパナが置かれその側にヘルメット

スパナでヘルメットを叩いて、イノシシの脅しなのかな?

手入れされていない植林で、辺りはちょっと薄暗い

分岐から10分強で二本杉 傍に四丁石

なんでも昭和30年頃まで集落があったそうで、苔むした石垣が当時の面影を留める

植林の中のトラバース道になり、竹林が出て来だしたら、奥之院は近い

9時20分 福見寺奥之院、瓦の寺紋には「俵」と書かれている

「愛媛面影」紀行に拠ると、俵飛山(ひょうひさん)と号する古刹・福見寺は法道仙人草創

法道仙人は天竺から日本に渡来し、播磨国の法華山に住んでいたそうだが

神亀3年(726)、豪雪で餓死しそうな人を救おうと

瀬戸内海を航行する船から米俵を飛ばしたという伝説が残る

15分程休んで、本堂右奥(標識有り)から、先ずは福見山へ

本堂すぐ上にある蔵王堂を過ぎ、緩やかな道にほっとしたのも束の間

トラバース道(?)を右に分け、植林帯を直登して行く

僅かに踏み跡はあるものの、道なき道のしんどい急坂

今日は俵は飛んで来なかったけれど、あまりに暑くて汗が飛ぶわ

4日前、四国の山も雪化粧したあの寒さはなんだったんだろう?

急坂を登りきって主尾根に乗り、やれ福見山山頂と記念撮影したのに

あれっ? よく見たら山頂標識じゃ無い  暫く休んでから、痩せ尾根を進んで行く

10時05分 道沿いにひょっこり福見山山頂標識(1053m)、

霊山の割には迫力の無い山頂、通過しま〜す

急坂を下りきると、右手に林道が平行して走っている

帰りはこの林道を歩くから福見山を登り返さなくていいんだ、良かった〜

ここから明神ヶ森まで標高差約250m さあ行こうか

いきなりの急坂を登る、明神ヶ森頂上まで何度か急坂、水平道を繰り返し高度を上げていく

尾根の右、左に紅葉林が現れるが、それにしても展望が無い 本峰は何処よ?

ブナやミズナラが林立する雑木林の広場

「よく来たね、この辺りの紅葉の見頃は過ぎたので、今日はもう誰も来ないのかと思っていたよ、

ここまで来ればもう先は見えている ちょっと休んでおいき」

両手を大きく広げ、ゆったりと寛ぐ大ブナが語りかける

スズタケが現れたら山頂はすぐそこ (右の植林の中を歩いたほうが楽でした) 

肩から頂上まで一定角度の急坂

松山市内から明神ヶ森は、おにぎりの様な形に見えるそうだが、それも頷ける

今まで、高縄山系の山は金太郎飴みたいで同定は難しかったけど

 今度松山方面からじっくりおにぎり山を探してみよう

11時10分 明神ヶ森山頂(1217m) 周りを木々やスズタケで囲まれ展望は余り無い

僅かに北面のブナの間に白潰、楢原山あたりが見える

グランパが、縦走路を見に北に下りていったが直ぐに帰って来た、余り興味が無いんかな

11時30分 さあ、落ち葉の感触を確かめながら、の〜んびり下りようか

さおりが原(注、三嶺中腹にある桃源郷)の様な雰囲気のいい広場で、名残り紅葉を楽しむ

昔々、明神ヶ森は火山で、この凹地は火口跡だと言われているそうだ

ところで、南面の黒滝神社への下山道分岐はこの辺りだろうか?

ドングリや栗の毬が散りばめられた落ち葉の斜面を踏みしめて歩くと

ザクザクと、心地好い音が辺りに響く

そういえば今日は立冬、景色は着実に冬へと衣替え

12時 尾根から林道に出ると、今日初めての展望らしい展望

気温が高く、石鎚方面もぼんやり 立冬だというのに、なんだか夏空みたい

ススキ、紅葉、展望と、秋を満喫しながら林道を歩く (林道は傷んでいて車は無理です)

写真中央左に見える道は、重信側から福見寺への車道(観音道)

12時30分 福見寺(左)への車道に合流

奥に見える、半分が海苔、半分キナコのおむすび山が明神ヶ森

整備された車道を歩き福見寺へ

丁度見頃の紅葉の中、フワフワ落ち葉の絨毯がとても心地好い

12時40分 紅葉と杉に囲まれた福見寺に帰って来た

境内の山桜の古木の葉っぱが、まるで秋を惜しむかのように乾いた音を残して境内に舞い落ちる

10分程休憩 静寂の境内を後にして、今朝歩いた参道を一路登山口へ

1時35分 新宮神社まで帰ってきた 三本杉をゆっくり見学

説明板によれば 

「昭和37年11月5日 松山市指定天然記念物

三本杉といっているが実際は二株で 一株は地上1.4mで二株に分かれ

胸高幹周12m、樹高55m、もう一株は8m、50m 樹齢360年」

樹形、樹勢とも素晴らしい

三本杉に見送られ、車道に出て 福見山(右)を振り返る 

殆んど植林歩きだったが、この辺りから見れば結構自然林が多い

1時45分 駐車地点  誰にも会わない6時間弱の山行だった

 

小春日和の中、汗をかきながら歩いた福見寺の参道、頂上付近のブナ林

新宮神社の三本杉等、いい雰囲気が残っていたけれど

 総じて植林の多い登山道、おまけに展望の無い頂上 

費やしたエネルギーの割には、ちょっと物足りなさが残る 

ところで、その後何かいいことありましたか? 「は〜い、ありました〜」

 思いがけず知人から貰ったものが、何とお米一俵!

嘘みたいですが、本当の話です 文字通り俵飛山のご利益でした

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