2010年02月07日  ”伯耆大山”

降り続いた雪に期待して、朝焼けの雪桜&白く輝く大雪嶺

トラックログはイメージ図です
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号)

 
駐車場〜夏山登山道〜弥山〜六合目避難小屋下より行者尾根〜元谷〜大神山神社奥宮〜駐車場

(5時間30分)

 

今日のメニューは、雪桜&大雪嶺

先ずは朝日を浴びる雪桜を見に、北房ICで高速を下りる

小高い丘の上で雪を被った桜がピンク色に輝く姿を思い浮かべながら

一路、真庭市落合町別所 吉念寺集落へ

吉念寺集落を見守るように聳える醍醐桜

「この時期、誰も居ないよね」と、雪が残る坂道を慎重に走り、日の出前に到着したら先客が一人

津山から雪姿を見に来たそうだが、期待した雪が無いと残念がっていた

前日の雪はどうも粉雪だったみたい、ボタン雪だったらなぁ  またの機会に期待しよ

醍醐桜から引き返し、開市310年になるという北房町呰部(あざえ)商店会の鰤市へ

商店街に所狭しと並んだ鰤小屋や露店は、10時の開店にむけて準備中

最盛期には一日で3000本もの取引があったとか、次々に大きな鰤が並べられていた

鰤を背負って大山に登るわけにもいかず、残念だけど今回は見ただけ

一応、鰤市の風に当たったので、今年は無病息災で〜す

 

寄り道ばかりしていたら、大山登山口になかなか辿り着けないわ

再び、北房ICから高速に乗り溝口ICへ、米子道は、湯原から江府までチェーン規制

湯原IC手前でタイヤのチェック、「路面が凍っているから気をつけて走って下さい」と

ノーマルタイヤはチェーンを付けていたが、高速道路上に雪は無いし走り難くかっただろうな

伯耆富士の名に恥じない美しい姿の大雪嶺が段々近づいてくる、わくわく

着くのが遅くなったので駐車場はどこも満車

他に停められそうもないし雪嶺を眺めただけで撤退だなんてと、困っていたら

年配の係りの方が自分の車を退け、料金所前に停めさせてくれ感謝感謝でした

仕度をして、10時に第4駐車場を出発

南光河原駐車場側の大山夏山登山口から登り始める

標柱の半分はまっさらな雪に隠され、三合目辺りから雪化粧したブナ林の道

前を行くスキーを担いだ二人連れ、なんだか楽しそう

五合目に鎮座する山の神様も、雪の中でお休み中だ

五合目の広場から少し進むと、元谷から上がって来る行者コースと合流する

11時35分 六合目避難小屋

東には、三鈷峰 (1516m)と象ケ鼻(1550m)の吊尾根が白い線を引く

吊尾根手前に宝珠尾根が北に流れ落ちる 宝珠尾根の鞍部が上宝珠越 

その下の一際白い沢が上宝珠沢(砂すべり)

小屋から行者谷に下りようとしている人に 「雪崩は心配ないのですか?」と尋ねると

「そりゃ、たまにはあるよ」 と言って、雪を蹴散らしながら下りていった 「お気をつけて〜」

三鈷峰をズーム、頂上手前に数人登って行くのが見える!

六合目避難小屋で暫し展望を楽しんでから、念のためアイゼンを付け急坂を登って行く

浮石の多い階段より雪がある方が断然歩き易い、ぐんぐん高度を稼いで行く

七合沢にはシュプール、気持ち良さそう〜

七合尾根を行く4猛者 後ろの別山にも何人か張り付いている

それぞれ好き勝手な道を楽しんでいるけれど、雪がなければ考えられないルート

別山の人たちは大展望を楽しんでいるのだろうか、先ほどから全然進んでいない

八合目まで上がって来ると、ずーと奥に弥山が見えて来た

木道の階段やダイセンキャラボクは雪の下に隠れている

その上を気持ち良さそうに滑るスキーヤーたちは、みんなの注目の的

12時45分 弥山着 青と白の世界が目の中に飛び込んで来る

「白い巨塔」 「白亜の殿堂」 「雪の殿堂」・・・なんて表現すればいいんだろう?

「縦走は危険なのでやめてください」という看板も雪に埋まっているし、すぐ前の三角点まで行ってみようか

三角点から弥山を振り返る、あるのは雪だけ!

三角点(1709.4m)より剣ヶ峰(1729m)を眺める

剣ヶ峰の研ぎ澄まされた姿を目の当たりにして大感動!、暫し言葉も浮かんでこない

鳥取県西部地震(平成12年10月6日発生、M7.3)に伴い崩壊した三等三角点「大山」(1711.55m)を

東方約8mの地点に再設置した結果、三角点の高さは1709.4mになったそうだ 

弓ヶ浜を背負って、2人のクライマーが弥山西稜を上がって来た

弓ヶ浜をズーム、打ち寄せる波が白い弧を描く

肉眼では、大根島もはっきり見えたんだけど・・・

北東を望めば中央に三鈷峰、その向こうに

矢筈ヶ山(1358.6m)、甲ヶ山(1338m)、勝田ヶ山(1210m)と続く

1時30分 名残惜しいが、そろそろ下山

凍てつく頂上避難小屋を見ると寒そうだけど、風も無く日差しが暖かい

このまま下りてしまうには勿体無いほどの、素晴らしい大展望

自然と足が止まってしまう

鋭く天を突くのは、大山主稜線の主峰「剣ヶ峰」

神々しい姿で見送ってくれる

雪道の下りは超特急、あっという間に六合目

2時05分 六合目避難小屋直ぐ下から夏山登山道と分かれて行者尾根目指して下りて行く

(五合目近くまで下った所に、正規の行者コース分岐の道標がある)

行者尾根にも、柔らかい新雪がたっぷり〜♪

雪ブナのトンネルの中、白い滑り台で思う存分シリセード

勢いあまって頭から新雪に突っ込み、スケルトン初体験

2時35分 元谷避難小屋に下り立った

雪原にはスノーシューの跡がいっぱい

アイゼンを外し、ダイナミックな北壁を眺めながら休憩

感動のロケーション、ありがとう〜

すり鉢の底から雪嶺に別れを告げ、佐陀川沿いの道を下って行く

3時05分 大神山神社奥宮   日本一長い自然石の参道も今日は雪の参道、真っ白い参道もいい雰囲気〜

振り返れば、雪と青空のバラード

雪の炎にゆらめいて〜♪  影たちが飛び去る ナイフのように〜♪

空がのこる まっ青な空が あれは夢? 力? それとも恋〜♪

ぼくらは書く いのちのかぎり  いま太陽の真下に  

生まれかわるサッポロの地に  きみの名を書く オリンピックと〜♪

思わず、「虹と雪のバラード」の鼻歌が流れる

そういえば、バンクーバーオリンピック開幕も後6日、雪あるんかなぁ?

3時30分 駐車場に帰って来た

 

「例年の厳冬期に比べると雪が少ないですねぇ」と

駐車場の方も言われてたけど、それでも十分満足

申し分のない天気に恵まれ、大展望とさらさらの新雪を思う存分楽しめました

でも、雪に突っ込んで身動き出来んのに、助けてもくれず写真撮ってるなんて

ちょっと許せん!

天気も抜群なので下山後はお決まりのコース、奥大山御机へ

雄大な南壁が待っていました

蒜山ICへ向かう途中、三平山北面を走る大山広域農道から

伯耆大山、烏ヶ山を眺める、夕日に染まり始めた雪嶺も素敵〜♪

今日も一日、たっぷり雪を楽しんだ、満足、満足  さあ、帰ろ〜

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