2010年05月08日  ”ツナクリ山〜西赤石山”

「真打登場!銅(あかがね)の山をピンクに染めるアケボノツツジの大群落」・・・まもなくです

トラックログはイメージ図です
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号)

 

大永山トンネル口〜ツナクリ山〜西山〜銅山越〜西赤石山〜兜岩往復〜銅山越〜日浦〜

 〜県道歩き〜三ツ森山登山口                           (8時間45分)

 

GWも過ぎ、銅山川を取り囲む山々が次々とアケボノツツジでピンクに染まり出すと

真打・西赤石山の登場は中旬頃だろうと思いながらも、様子が気にかかる

西赤石山は未だ少し早いとしても、ツナクリ山、西山は絶対見頃だろう

空気も澄んで最高の登山日和、久し振りに銅(あかがね)の山から故郷を眺めて来よう

6時45分 大永山トンネル口出発 まだ他の車は停まっていない

トンネル入口を左へ、チェーンを跨ぐと直ぐ右の斜面が登山道取り付き(丸山荘の小さなプレートがある)

植林の中、左岸の広い道を緩やかに上って行く、別子銅山全盛の頃は馬車も通ったのだろう

瀬音が大きくなると谷に出合う、河底を歩き右岸に渡り植林の中のジグザグ道を進む

道沿いにスズタケが現れだしたら、七番越

7時10分 七番越 ここは右へ、左はチチ山の別れを経て笹ガ峰へ続いている

此処からは稜線の南側を歩く、登山道にピンクの花弁が落ちている、見上げると盛りを過ぎたアケボノ

頂上付近のアケボノに期待が湧いてくる

深いスズタケが繁る枯れ沢を過ぎるとコルに出る 鉄製の指標があるけれど、錆びて字が読み取れない

木の間から覗くと、ツナクリ山西斜面は未だ陽は当たっていないがアケボノ色に染まっているようだ

モミの緑の中、満開になったばかりの鮮やかなピンクが一際目を引く

七番越から45分程で南に派生する尾根の鞍部に出る ここからはツナクリ山の核心部、僅かの時間だが急坂を頑張る

樹間のアケボノにしばしば呼び止められなかなか前に進まない 急坂を上りきるとツナクリ山手前のコブ

稜線はアケボノだらけ〜、蕾を沢山付けた木が多い これから充分楽しめそうだ

朝日に透ける満開のアケボノ越しの日浦方面、ピラミダルな山は東光森山(1486.1m)

8時25分 ツナクリ山(1466m)

頂上は縦走路上の小さな突起、鉄製の錆びた標識が無ければ通り過ごしてしまいそう

ツナクリ山から西山のタワに向け、このコース名物大下り

西山の向かいに谷を隔てて、ランドマーク沓掛山(1691m)と鋸頭の黒森山(1678.4m)が迫って来る

急坂途中で、TV局の下見に来られた単独の方に会う

西山のタワに下り立つ、西山へは真っ直ぐ進む、右は西山をトラバースして銅山越へ

さあ 西山への登りを頑張ろう、ピンクに彩られたツナクリ山を振り返るのが楽しみだ

一口にピンクといっても濃淡様々、登りの途中で一際色の濃いアケボノをズーム

西山への途中から、陽が当たり出したツナクリ山西斜面を振り返る

笹ケ峰(右端、1859.5m)、チチ山(すぐ左、1855m)から冠山(左端、1732m)にかけての大展望

四国有数のたおやかな笹原の稜線が横たわっている

西山頂上手前の展望所で休憩

9時15分 西山(1428.7m) 三角点は潅木の中で、展望は無い

潅木を抜けると一気に大展望が開ける 中央が西赤石山 北斜面の色は? う〜ん、やっぱり未だか

新居浜市街が真下に見える雲上(今日は雲は無いが)の稜線漫歩

空気が澄んでいるので、しまなみ海道もくっきり見える この辺りからぼつぼつ登山者に会い始める

9時35分 銅山越(1294m)に下り立つ

今日は西赤石山(一番左のピーク)を往復して右(日浦)に下りる 左は角石原を経て東平(とうなる)へ

銅山越からは、開花し始めたミツバツツジのトンネルを進む

登山道沿いにはツガザクラ、コメツツジがいっぱい、開花が待ち遠しい

銅山峰ヒュッテへ下る道を左に分け、少し進んだ岩地に何故か此処にだけシコクハタザオ

吊尾根の向こうの石鎚山を借景に、最高のロケーションでイシヅチザクラが満開

南面にはアケボノもポツポツ、カラマツ林の芽吹きが綺麗〜

東には屏風の様に東赤石山群が連なっている ずっと奥に東赤石山(1706m)の頭が覗いている

偽ピーク手前の窓から、身を乗り出して北面を覗き込む

頂上直下はまだまだだけど、遠くの石ケ山丈辺りは満開

頂上手前の登山道沿いに数輪、咲いていました〜♪

兜岩越しに新居浜市街が近くに見える

斜面一面がピンクだったら、申し分ないんだけどなぁ

「岩場付近の木には花芽が付いていないなぁ」としみじみ見つめているグランパを置いて、一足先に頂上へ 

「グランパ、早くおいでよ〜」

10時50分 西赤石山頂(1625.7m)      少し膨らんで来ている頂上のアケボノ

この後次々と団体さんが着き、人が溢れてきた 狭い頂上は記念撮影する人たちで大賑わい

物住ノ頭寄りでのんびり展望を楽しみながら食事

こぶしの花さんも11時頃に着かれたとか、直ぐ近くに居たのにどうして会えなかったんだろう、残念!

食後、グランパが「行っても意味無いなぁ」と言いながらも一人で兜岩へ急坂を下って行く

いつの間にか、立派な梯子が設置され木の根を掴んで往来していた所が歩き易くなっていたそうだ

急坂沿いのアケボノは、ほんのり色付き綻びかけている

11時20分 静かな兜岩より頂上直下北面を眺める

殺風景な中に点々と薄いピンクが見えるもののまだまだ、後1週間くらいはかかりそうだ

それでもずーと下を覗けばピンクの絨毯の縁が上へ上へと確実に広がってきている

11時45分 西赤石山から下山開始、まだまだ下から人が湧いてくる

爽やかな挨拶を交わした横浜の団体さん、夜行バスで今朝着いたそうだ

西赤石のアケボノ人気も全国区、もう花の百名山に入れるんじゃないかしら?

眼下に見えるのは、緑に囲まれた銅の里・東平の駐車場 真っ赤なコヨウラクツツジ、可愛い〜

ヒュッテ分岐で、6,7人のグループが休んでいる

先程イシヅチザクラ越しの石鎚を眺めながら、会話が弾んだ久留米の方たちだ

期待はずれのアケボノに「モウ、クルメー」、「是非、ツナクリ山のアケボノを!」

で、西山からツナクリ山のアケボノを眺めてから東平に下りる事にしたそうだ

「一つ、聞いてもいいですか?」「一つでも二つでもどうぞ」

「じゃ、ふたつだけ(二ツ岳)、今日は東平に泊まって明日登ろうと思っているんですが

土居と別子と、登山口はどちらが近いですか?」

肉淵登山口の道を説明して別れ、1時10分 銅山越着

銅山越で小休止して、日浦に向け下り始める

登山道から左に少しそれた園地に、別子本舗(べっしほんじき)標高1210mの説明板が立つ

歓喜間符、その隣に歓東間符が口を開けている、別子銅山で最初に開かれた坑口だそうだ

 歴史探訪の道は、芽吹きが始まったばかりで明るい

あら、楽しみにしていたヒカゲツツジは木が少なくなっている、枯れたのだろうか?

足谷川に架かる橋を渡り左へ、右へ行けば目出度町(めったまち)蘭塔場(らんとうば)を経て銅山越へ

今では、緑に囲まれた奥深い山中だけど

当時は料亭、デパート、学校、郵便局さらには日銀までもある商店街だったなんて想像もつかない

勢いよく流れる水の音が心地よい キシツツジはそろそろ終わりかな

ダイヤモンド水、下山者で賑わっているのかと思ったが閑散としている

別子銅山最盛期には木炭倉庫が建ち並んでいたという広場のベンチに腰掛け、コーヒータイム

重い腰を上げ歩き始めて暫くすると団体さんが上がって来た、今夜は角石原泊まりだそうだ

小学校跡を振り返る、説明板に拠ると明治32年には生徒数は298名だったとか!

小足谷接待館跡、庸人屋敷跡、モダンな煉瓦塀を廻らせた内部は桧が生い茂り木漏れ日が差す

日本の近代産業発展の礎を築いた銅山の歴史を感じながら、久しぶりに歩いたダイヤモンド水の道

感慨に浸っていると登山口が見えて来た 2時45分、日浦登山口に下り立つ

ここからは長〜い車道歩き、さあ、後1時間半頑張ろう!

別子ダムまでは急な上り、車だとそんなに感じないのに歩いてみると結構しんどい

対岸には、グランパが3日前に紅白のアケボノを楽しんだ三ツ森山(1429.5m)

振り返れば個性派・前赤石山(1677m)が見送ってくれている、また行くからね〜

行き交う車を避けながら、新緑に包まれたダム湖を眺める

湖面を取り囲むカラマツの芽吹きが柔らかい

ちょっと休もうや、「あれっ?、見たことある車だなぁ、あっ、ペーコさん!」

三ツ森山から下りて来たばかりのペーコさんとバッタリ、なんだか会いそうな気がしていました〜♪

3時30分 三ツ森山登山口で車道歩きは終了、大永山トンネルまで、会話も弾んでルンルンでした

ありがとうございました

 

やっぱり真打登場は、後一週間くらい先でしたが、前座・ツナクリ山〜西山はピンク色

大展望のアケボノ稜線、歴史ある緑の回廊を歩き、故郷の山満喫の楽しい山歩きでした

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