2010年05月15日  ”赤石縦走”

緑の風に吹かれ、赤い岩とピンクの稜線を東赤石山から西赤石山へ

トラックログはイメージ図です
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号)

 
筏津登山口〜一本橋〜直登ルート〜東赤石山〜三角点往復〜八巻山〜石室越〜前赤石山
〜雲原越〜物住ノ頭〜西赤石山〜銅山越〜日浦登山口            (9時間50分)

 

土、日が近付くにつれ、雨予報がいつの間にか最高の登山日和に

アケボノを待つみんなの願いが天に届いたのかしら

今度こそピンクの稜線だろう!

久し振りに、東赤石山から八巻山〜前赤石山の岩尾根を歩いて西赤石山を目指そう

前赤石山の小さな小さなアケボノ、咲いているかなぁ

今日は県道歩きも含めて11時間の予定、空が白み始めた頃家を出る

 

5時25分 筏津登山口出発

銅山川から吹き上がってくる風が冷たい

こんなに寒くてアケボノは咲いているんだろうかと心配になるが、歩くのには丁度よい

 6時10分 ヤマシャク越しに一本橋が見えて来た 

上の植林の中も、ヤマシャクだらけ〜♪

温もって来たのでフリースを脱ぎ小休止

橋を渡って直ぐ、瀬場谷への分岐を左に見て直登ルート(旧赤石登山道)を進む

一本橋から40分ほどで最期の水場、水は余り流れていない

小休止後、明るい広葉樹林帯を登って行くと、登山道に散ったばかりのピンクの花びら

満開のアケボノツツジやミツバツツジが次々と現れ楽しませてくれるので、急坂も苦にならない

展望が開けた所で振り返ると稜線がくっきり、正面のとんがりピークは東光森山

爽やかな風が時折吹き抜ける、汗も出ようかどうしょうかと迷っているみたい

大岩を過ぎ、樹林帯に入ったところで静かに咲くヒカゲツツジ     7時50分 トラバース道出合い

トラバース道を赤石山荘の方(左)へ少し進むと、山荘と東赤石山の分岐

分岐から10分ほどで、北側(土居河叉)からの登山道と合わさる赤石越

赤石越から左へ行けば八巻山、先ずは東赤石山を目指して右へ進む

山頂手前から、八巻山〜石室越〜コマドリ山

その向こうに黒森山、笹ヶ峰〜沓掛山の吊尾根の奥に石鎚山

今日は空気が澄んでいて、随分と近くに見える

パラパラ咲いたアケボノ、花芽も少ないけど、寒さで落ちてしまったのかな?

8時10分 ヤッホー、東赤石山頂 5年前と同じ2時間45分だった(何となく一安心)

山頂から東へ5分程の所にある三角点(1706.0m)で小休止

此処は360度の大展望、東を見れば法皇山脈その遥か彼方にに剣山系

西には、盟主・石鎚山がどっしりと構える石鎚山系が脈々と連なる

北を見れば故郷の街が広がり、真っ青な瀬戸内海に浮かぶ島々がまるで箱庭のよう

遠く、しまなみ海道、中国山地、果てまた日本海(?)まで見渡せる

8時30分  大展望を楽しみながら、八巻山、前赤石山の岩尾根歩きに出発〜

尾根筋のシャクナゲに蕾は殆ど無い

赤石越まで引き返し、藪を抜けると赤茶けた険阻な岩のオンパレード

9時05分 八巻大権現さんが鎮座する八巻山頂(1698m)

毎年秋には、此処で厳かに八巻大権現御山祭が行われる

振り返れば、赤石山系の盟主・東赤石山

八巻山の西のコルに下りて行く

アカイシゴヨウマツの緑が赤い岩に映えて綺麗と眺めていたら、突然ホシガラスが飛んで行った

朝ごはんの最中に、お邪魔だったかな?

コルに危なっかしい姿で居座る「おかめ岩」を過ぎ、少し登るとごつごつした岩の台地が広がる

赤石山荘を見下ろす、写真では分からないけど、天狗ノ庭や山荘下辺りはピンク色

あれ、天狗ノ庭を誰か登って来ている、格好が何となく山荘の主人・安森さんみたいだけど・・・

八巻山にユキワリソウが咲き乱れるのも後一月、楽しみ〜

台地から大きく下って行くと

双児峰・天狗ノ耳が、威圧感を増して段々近付いて来た

(勝手にそう呼んでいるだけで、「天狗ノ耳」は一般的ではありません)

手前のピークは頂上を通過し、後ろのピークは何時も南を巻くんだけど

今日はちょっと寄り道して後ろの1682m峰にも、お邪魔しよう

天狗ノ耳・1862m峰から、スタイルの良い前赤石山を眺める

奥に西赤石山のとんがりピークと兜岩が見え、その奥に沓掛山、黒森山

「なんしょん?」って、そう此処はちょっと難所の滑り台、岩角を掴んでヨッコラショ    

清楚なイシヅチザクラ〜♪ このまま通り過ぎるのも勿体無い、休もうや     

面白い岩が次々現れて手足をフル活動、切れ落ちた北側を覗き込めば赤石鉱山跡

八巻山南斜面や前赤石にも坑口跡があり、東赤石山周辺は穴だらけ

当時、クローム、デュナイト(ヅン橄欖岩)、柘榴石、エクロジャイト等の露天掘りが行われ

ダイヤモンド採掘の可能性もあるという事でダイヤモンドの試掘権も取っていたそうだ

もしダイヤモンドが発掘されていたら、赤石山系が誇る険阻な岩稜も無くなっていたかも知れない

コケモモ発見! 咲いている姿も見てみたいわ〜   10時05分 石室越に飛び出し、山荘からの道と合流する

石室越西斜面のアケボノは未だ蕾、ピンクの山肌かなと期待していたけど見頃はもう少し先のようだ

お腹が空いて来たので、前赤石山を見ながらりんご休憩   山峡の別子ダム湖を取り囲むように、三ツ森山、平家平、冠山

トラバース道から分かれ岩尾根歩き最終章、前赤石山へ取り付くが、結構藪いている

グランパはさっさと登って行って姿が見えないが、ザックに差したストックが藪に引っかかって、なかなか進めない

おまけに茨があたってチクチクと痛い、やっぱり藪漕ぎは向いていないわ

10時40分 前赤石山頂(1677m) 楽しみにしていた小さな小さなアケボノは花芽が無い、残念 

大展望を充分楽しんで西の岩稜帯へ、 早速、大岩をすり抜ける

前赤石山の東側は普通の藪山だけど、西側が「岩の殿堂」本領発揮

大展望の中、西赤石山のとんがりピークが近付き、縦走路を歩いている人が見える

西のピークへの登り、左を見れば、日浦谷へ転げ落ちる断崖絶壁、チョー怖っ!

11時 西のピーク、絶景で〜す

向かいのピーク物住ノ頭(1634.5m)に数人見える、縦走中の人かな?

此処の垂直の下りはシュリンゲで吊って欲しい所、岩の上から「待ちよれ」と言いながら何故かカメラを向けているグランパ

四輪駆動で岩に取り付き、最後の難所をなんとかクリアー

難所から大きく下って、シンボル岩を右へ巻いて行く

ゲーテの顔の様に見えるシンボル岩、何処かもの言いたげな

空気と光と、そして友だちの愛、これだけが残ってれば、気を落とすことはない

生きているあいだは、いきいきとしていなさい

そんな言葉が聞こえて来そうだ

下の縦走路を歩いている人が見える

11時20分 雲原越の縦走路に下り立つ、長かった岩尾根歩きも此処がゴール、やれやれ

 物住ノ頭へ向かいながら前赤石山を振り返る

左は峨蔵山系、赤星山

手前のアケボノが咲いていたら、申し分ないんだけど・・・

物住ノ頭を過ぎると、快適な一本の稜線が目に飛び込んで来た

「お天気最高ですね〜」と挨拶を交わしながら、西から東へ縦走する団体さんとすれ違う 

南斜面は、芽吹き始めたカラマツ林の萌黄色にピンク色が点在する

雲ヶ原付近のアケボノ〜♪

西赤石山頂が近付いて来ると、沢山の方が登山道沿いで食事中

「山頂は、いっぱいですよ〜」

12時10分 西赤石山頂(1625.7m)

山頂付近のアケボノは未だ蕾、勢いが感じられんけど開花するんだろうか、心配

展望を楽しみながら山頂西端で食事していたら、どんどん人が上がって来る

12時35分 そろそろ下山、この分だと4時半頃には筏津へ着けそうだ

偽ピーク(山頂手前のコブ)付近から、西赤石山を振り返る

先週よりは咲き上がったけど、ピンクがまばらで何時に無く寂しい山頂風景だ

紅白競演、アケボノ&オオカメノキ

登山道沿いはまずまずの咲きっぷり、充分楽しめました

鮮やかなピンク〜、先週、蕾が膨らみかけていたミツバツツジは間もなく満開

「咲きましたね〜」と、ツガザクラを撮られている方に声をかけたら、何とやまももさん!「あれー!」

1時45分 銅山越

銅山越で談笑していたら、reikoさんが、続いてきんじろうさんが下りて来られ話に花が咲きました

日浦から筏津まで県道歩き1時間半だと話していたら

側で休んでおられた方が「日浦へ下りるので筏津まで乗って行きませんか」と言って下さり、喜色満面で「お願いしま〜す」

2時10分 東平に下りられるやまももさんやreikoさん、西山へ向かわれたきんじろうさんとお別れして日浦へ

ご一緒させて頂いたさんと楽しくお話ししていたら、あっという間にダイヤモンド水

 3時15分 日浦登山口着

もし筏津まで歩いていたら、歩行時間は11時間を越えていたと思います

岡山のさん、本当にありがとうございました

 

澄み切った青空の下、新緑とアケボノを楽しみながらの赤石縦走

アルペン気分も満喫〜♪

嬉しい出会いもあり、心身ともに充実した10時間でした

それにしても、西赤石山頂のアケボノがこの後順調に開花するか、気になるなぁ

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