2011年01月08日 ”石 鎚 山”

好天の石鎚で、思う存分雪と展望を楽しむ

 

成就社(8:46)〜(10:02)前社森〜(11:15)二ノ鎖元小屋(11:26)〜(12:05)弥山(12:46)〜(15:00)成就社

(6時間14分)

年越し寒波に見舞われ、新年早々としては何時にない大雪

三連休初日、四国に高気圧が張り出しピカピカのお日様マークが並んでいる

好天のこの日を逃してはと、石鎚山へ向かう

西条に入り、R11から望む霊峰は朝日に染まり神々しいまでに美しい

 

7時半過ぎ、西之川の駐車場着

山麓下谷駅は、既にスノボーを抱えたスキー客や登山者で賑わっていた

始発まで10分待ちかなと思っていたら急遽改札、8時始発より一足先にロープウェイが動き出した

スキー客で混雑する土、日、祝日はフル回転なんだろう

8時06分 山頂成就駅(標高約1300m)を出発

第六十四番札所前神寺の奥之院へお参りして、雪のガードレールの中を歩いて行く

何時もの大ブナが迎えてくれると、成就社はまもなく

登山届けを出し、石鎚山中腹(1450m)に鎮座する石鎚神社(成就社)に参拝

諸願成就の神・石鎚毘比神(ひこのかみ)が祀られている本殿で、安全祈願&○○○○

本殿入り口に、可愛い兎の大絵馬が掛かる

巳年の時はどんな大絵馬がかかるんだろう、想像するとちょっと嫌だなぁ

卯年が始まったばかりなのに、2年先の事を心配しても始まらんわ

成就社拝殿の裏に回り込み、石鎚をズーム

お天気最高、早よ行かんと霧氷が落ちてしまいそう

8時46分 神門を潜り、綺麗な道が出来ている八丁坂を下って行く

朝日を浴びて輝くブナに引き寄せられ、登山道から少し反れると柔らかい雪に潜り込んでしまう

急坂に差し掛かり滑り出したので途中でアイゼンを着ける

明るい日差しの中、霧氷のトンネルは風も無く全然寒くない

10時02分 前社森(ぜんじゃがもり1592m)鞍部に建つ休憩所

休憩所から樹林帯を緩やかに登りきり、トラバースして小ピークの右肩に出る

肩から振り返れば雪を頂いた瓶ヶ森(1896m)がどっしりと聳え

頭が白くなった稜線が、遠く赤石山系まで続いている

雪化粧されたブナ林を抜けると夜明峠(1652m)、大迫力の石鎚雪景色が目の前にド〜ンと現れる

冬には稀な好天、青空から降り注ぐ柔らかい日差しが雪面を照らし息を呑む美しさだ

霧氷越しに白銀の三角点(1920.6m)を眺める

さすがに峠は風が強くじっとしていたら寒くなる、写真を撮っているグランパを待ってられない

吹き曝しの尾根は踏み跡も消えかかっている

前を歩いている方は一歩一歩潜り込んで歩き難そう、「すみません、足跡踏ませて貰います」

と、其処へスーパーマンが現れ、力強く雪を蹴散らしながら進んで行った

弥山まで後1kmの標識、霧氷越しに「ファイト!」って言っている様な天狗岳が覗く

一ノ鎖小屋から登りきった所で小休止しながら瓶ヶ森を眺めていたら、「こんにちは〜」

「あれ〜、○○ちゃんお久し振りです、何だか逢いそうな気がしていましたよ」

スーパーウーマンの○○ちゃんが居れば百人力ですね〜

凍てつく南尖峰、天狗岳、弥山がグンと近付いて来た

鳥居付近をズームすると、先行された方がラッセルしているのが見える

やっと二ノ鎖元の鳥居に辿り着いた

青空に突き上げる北壁が大迫力で迫って来る

11時15分 二ノ鎖元小屋、ありがたい事に、風除けの毛布のカーテンが吊るされている

気も急くが、お腹が空いたのでサンドウィッチ休憩

さあ、弥山まであと少し、頑張ろう!

ニノ鎖巻道も雪崩れの心配は無さそうだ、先行者の足跡を一歩一歩拾いながら登って行く

登山道は緩やかに左に振って二ノ鎖上端の尾根に出る筈なのに、急坂を直登!

モミ林を抜けた所で桟橋手前の巻道に出たけれど、しんどかった〜

誰よ、こんな所に道つけたのは・・・「は〜い、私です(○○ちゃん)」

面河道分岐、深い雪に閉ざされとても歩けそうに無い

一番の難所だと思っていた三ノ鎖巻道の桟橋は、一部除雪されていて歩き易くなっている

桟橋が雪で覆われている所から谷を覗き込めば、深くて柔らかそうな雪の斜面

振り返れば白く輝く瓶ヶ森、太陽もかなり高くなった様だ

12時05分 弥山、「5番乗り〜」

1番乗りの人は天狗岳に向かっている、お蔭様で頂上が踏めました

樹氷を纏い凛とした天狗岳(1982m)が、威厳に満ちた姿で聳える

ガスが飛ぶ幻想的な姿も素敵だけど、颯爽とした姿も魅力的

西ノ冠岳(1894m)の後ろに広がる道後平野、松山市街がとても近くに見える

夜景が素敵だろうなぁ、何時か見てみたい

真っ白い斜面が面河本谷に流れ落ち、シラベ原生林も深い雪の中

西に続く稜線に目をやれば、雪の殿堂・ニノ森(1929.2m)が一際白く輝く

背後に控える鞍瀬ノ頭(1889m)も、白さを競う

何時までも見飽きないけれど、泊まるという訳にもいかんしそろそろ下りようか

12時46分 西稜手前で、三角点(1920.6m)から西に連なるモンスターたちに別れを告げ、下山開始

巻道で、エントツ山さんの掲示板によく投稿されている伊予の鈍亀さんご夫妻にお逢いしご一緒する

故郷の山・別子銅山の歴史道がお好きだとか、今年はどんな所が飛び出すのか楽しみです

3時丁度、成就社に帰って来た

 

申し分の無い雪と青空、卯年の石鎚山は大感動の幕開けでした

兎と言えば「二兎を追う者は一兎をも得ず」の諺が一番に思い浮かぶけれど

可愛くぴょんと跳ねる「兎の登り坂」をモットーに、この一年頑張りたいです

今年も宜しくお願い致します

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