2011年04月10日  ”笹ヶ峰”

桜の頃、残雪を求めて母なる山・笹ヶ峰へ

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用) 
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号

 

下津池登山口(7:15)〜(7:55)宿〜(8:20)丸山荘(8:30)〜(9:50)頂稜〜(10:05)笹ヶ峰(11:00)

〜(11:30)丸山荘(11:45)〜(12:05)宿〜(13:00)下津池登山口       (5時間45分)

新居浜市街地から白く輝くチチ山を眺めていたら、妙に雪が恋しくなった

里は春爛漫、桜巡りもしたいけれど、今日は久し振りに残雪を楽しもう

加茂川沿いの満開の桜を見ながら国道194号を遡り、下津池から吉居林道に入る

路面は少しは良くなったなと思いながら高度を上げて行くと、登山口手前はやっぱり川底状態

ガタゴト、ガタゴト、ガッタン、ゴットン、上下左右に揺れて、まるで波乗りしているみたい

登山口には車が2台停まり、内1台は親子連れの方が出発の準備をされていた

7時15分 下津池登山口を出発 いつもの滝を見ながら吉居川右岸を登って行く

樹間に笹ヶ峰が覗く まだ雪が沢山残っているなぁ

7時55分 宿  この辺りから登山道にも残雪が出てきた 雪は固くパリパリ、いやな予感

ブナ林を抜け、丸山荘が近くなった辺りで西の方に瓶ヶ森、石鎚山が頭を出す

振り返れば白骨樹の後ろに沓掛山  丸山荘手前に、「笹ヶ峰1.6km、下津池11.5km」の標識がある

 往復26.2km、標高差は1、570m 昔はなんと下津池から歩いていたんだ 

8時20分 丸山荘着、 閑散とした庭で10分ほど休み、山荘の横からもみじ谷を目指す

道が消えているので適当に桧林の中を進んで行く この辺りからアイゼンがよく効きそうなコチコチ雪

市境の尾根を越え新居浜市側に入ると、急斜面はコチンコチン

なんとか小さなステップを作り、山足のアウト、谷足のインのエッジを効かして進んでみるが

もみじ谷までは到底無理 トラバースを諦め少し引き返して直登に作戦変更

やっぱり冬支度してくればよかったわ、ストックも一本折ってしまったし 侮る無かれ春のもみじ谷

雪斜面の弱点を探しながら登るにつれ日当たりが良くなり、雪質が少し粗目状で柔らかくなる

不恰好ですがステップを刻みながら歩いているので、決してがに股ではありません(笑)

それにしても急坂 ダケカンバの林の中で少し立ち休み

ダケカンバ林を抜け、左のモミ林の中を上がろうか、笹原を上がろうかと迷ったけれど

展望の良い笹原へと右に振って行く、登山口で逢った親子連れの方が登山道を歩いているのが見える

背後の沓掛山の高さと同じくらいまで上がったかな、笹丈も少し短くなって来た

程なく稜線に出るだろう、笹を掴んで這い上がる

9時50分 やっと頂稜の登山道に出た、しんどかった〜 遠くに赤石山系が霞む

ドッシリ構えたチチ山の北面にはかなり雪が張り付いている この分じゃもみじ谷はガリガリだろうな

「オ〜イ、チチ山さ〜ん、今日は遠かったけど、また今度お邪魔するからね」

青空の下の大展望、先程までの疲れは何処へやら急に足が軽くなり、快適な登山道を山頂へ向かう

笹原に広がる雪渓を見たら、ひとりでに足が其方に向かっている

こんな楽チン雪歩きは、最高! でも雪面の照り返しがきつい、雪焼けするだろうなぁ

振り返れば、やっぱりグランパも・・・似たもの夫婦とはこの事かな

名残惜しそうにゆっくり一歩一歩踏みしめ、雪の感触を楽しんでいるみたい

いいえ、只しんどかっただけらしいです

10時05分 笹ヶ峰山頂(1859.7m) 親子連れの方が既に到着して寛いでいる

時間は早いけどお昼にしようや、今日は筍ご飯のおむすびよ

食後のコーヒーを飲みながら、チチ山〜冠山〜平家平の稜線を眺めていたら

何と、山友のギッチャンが平家平から此方を眺めていたなんて! 「ヤッホー」

寒風山からソロの方がやって来られ、挨拶したら、何と、オカシンさん!

掲示板で初めてお目にかかったのもチチ山〜笹ヶ峰を周回した時、あの時オカシンさんは冠山でした

やっとお逢い出来ました〜♪ 笹ヶ峰の不動明王様が取り持つ縁です

大展望を満喫しながら、オカシンさんとの山談義に花が咲く

11時 下山開始 分岐から西へ向かうオカシンさんの後姿を見送りながら、「またどこかでお逢いしましょう〜」

スイッチバックしながら笹斜面を下り、トレードマークの白骨樹から石鎚を眺める

樹林帯手前で親子がアイゼンを付けている

素敵に格好も決まっている中一の男の子、将来は日本を代表するアルピニストかな?

沓掛山を見ながら、緩んで来た雪の急斜面を直滑降で下りて行く

春の日差しが降り注ぐ明るいダケカンバの道を行く

背中から、ルンルン♪、ランラン♪が聞こえて来る

11時30分 丸山荘 庭のシャクナゲは何時も豊作、今年も沢山の花芽を付けている

「ちょっと丸山まで行って来るから待っとって」とグランパ

丸山から見上げれば大きな笹ヶ峰が迫って来る 頂稜のたおやかな曲線は母なる山の優しさか

今日登ったルートを目で辿ってみる 左写真右上の笹原に出たが

笹原左は緩斜面のようだし、モミ林を抜ければチチ山のコルに案外すんなり出られたのかも

そんな事を考えていたら、むこうでチチ山が顔を出し笑っている

グランパが戻って来るまでベンチに腰掛けてのんびり日向ぼっこ、ポカポカと眠たくなりそう

11時45分 丸山荘を後にする

暖かい日差しを受け、千手ブナの枝先が丸みを帯び薄っすら色付き出している

後一月もすれば、淡い緑の杜になるんだろう

朝は蕾だったユキワリイチゲやアワコバイモが、目いっぱい愛嬌を振りまいて呼び止める

お相手していたらなかなか登山口に辿り着けません

深い谷間に降り注ぐ片時の日差しを楽しむユキワリイチゲ、その奥の雪解け水のせせらぎはもう春の音〜♪ 

始動し始めた春の中を下り、1時 やっと登山口に下りて来た

 

笹ヶ峰は何時歩いても落ち着いた大人の静かさがある

今日はもみじ谷からチチ山を目指したが、固く凍った残雪に阻まれコースを変更

未だ雪の中で眠っているもみじの故郷・もみじ谷、今度は新緑が駆け上がる頃に訪ねてみよう

 何度登っても、登る度に味が深まる山、それが母なる山・笹ヶ峰です

吉居林道の入口、止呂橋を渡ると、止呂明神のエドヒガン(だと思います)が見送ってくれる

国道交差点は混んでいるだろうと加茂川沿いを遡り小松へ出て、古田の枝垂桜を見に行ったら

あらら、乙女のパラソルは既に散り、九分葉桜

葉桜越しに、笹ヶ峰と沓掛山の吊尾根を眺めて帰りました

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