2011年 04月24日 ”雪光山&工石山”
春華やぐ、アケボノツツジさ〜ん 出番ですよ〜♪♪
GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用) |
登山口(7:00)〜(7:40)平家の滝分岐〜(8:00)雪光山頂上(8:40)〜(9:20)登山口 |
(2時間20分) |
石鎚山系から高知方面を眺めると、光る土佐湾を背景に小柄ながら一際スタイルの良い山が目に入る
その名も国見山 土佐国四周を見渡せることから名付けられたのは想像できるが、
別名雪光山とも呼ばれているらしい 「雪が光る山」 なんて素敵な山名なんだろう
山名に雪が付くのは日本に山多しといえども大雪山、雪倉岳くらいしか思いつかない
それらと同列に置くのは少し気が引けるが マッターホルンにも似たピラミダルな山容が登頂意欲を駆り立てる
もう雪は無いけれど、恐らく大雪山や雪倉岳には無いあの可愛いピンクの花が咲いているだろう
ということで 話はかなりオーバーになりましたが、今日は国見山(雪光山)に登り初物を味わって来ます
大豊ICを降り、R439から県道6号に入り満開のヤマザクラを見ながら南下する、道は狭くてクネクネで少々疲れます
県道から眺めれば「吾北のマッターホルン・雪光山」が朝日に輝いている 狩山トチガナ口から県道と分かれ手水地区へ
県道分かれに雪光山登山口1.8kmの標識がある
橋を渡り左へ 狭くて急な車道をドンドン奥に入って行く
最終民家のすぐ奥に、最近出来たばかりの駐車場があり10台近く停められそう、今日は一番乗り〜
登山口にある案内板で登山ルートを確認 頂上には「昔の土俵」の表示がある
明治から大正にかけて祭りになると多くの露店が出て、また土俵も築かれ相撲が行われたそうだ
7時 出発 標高差は500m弱 1時間ちょっとの道程だろう
植林の中の谷沿いの急坂を登って行く 畑だったのだろうか?何段もの石垣が往時を語っている
歩き始めて5分程でアオキの中に山頂1.5kmの標識が立つ
十年ほど前に一度登ったきりで、登山道の記憶は薄れているけど
水は涸れているが「元気の出る水」、こんな標識あったっけ?
此処まででも十分しんどかったのに、此処からが「しんどい坂」だなんて、先が思いやられます
それにしてもピラミダルな山にほぼ最短距離で登山道がつけられているので、しんどい、しんどい
7時40分 前方が明るくなり、ヤブレガサやスミレが目立つ自然林の中頑張れば稜線上の分岐
この辺りで、芽吹き始めた雑木の間に東側の展望が出てくるが、再び植林に入り山頂を西側から回りこむ様に登って行く
「でっかい岩」がある上吉分岐を右に折れれば、頂上はすぐそこ
頂上手前にロープを渡した岩場があるが問題なし 8時 雪光山頂上(925.9m) 真下に手水の集落が見える
山頂表示板の後ろから、満開間際のヤマザクラが歓迎してくれている
頂上には、三角点を挟んで、大黒天、権現さん、妙見さん、三体の石仏が祀られている
さて、今日のお目当てはどんなだろうか?ワクワクしながら辺りを見回すと、花びらは少ないがほぼ満開
今年初のアケボノツツジです 初物に出会うと長生き出来そう・・・あれ、それは食べ物の事かな?
アケボノツツジの開花は季節の節目、アケボノ前線の駆け上がりとともに四国の中・高山にも本格的な春が訪れる
パラパラと花びらが見える雑木の中を下り、山頂すぐ北側の岩場に立てば素晴らしい展望が広がっている
林の中の地面がなにやらピンク色 あらら、散ってもなお存在感のあるアケボノさん
アケボノの向こうから工石山が「此方も咲いていますよ〜」と呼んでいるみたい 時間も早いし、後から行ってみようかしらん
8時40分 頂上を後にして往路を下る ぼつぼつ登山者に逢い始めた
しんどい坂まで下りて来ると アレー、ピオーネさん!お久し振りです
今日はお友達とご一緒で、 むらくもさんはいつものトリオで赤石界隈だそうだ
登山口が近付いた頃、数組のグループの方たちとすれ違う、やっぱり人気の山だわ
9時20分 駐車場に帰って来ると、車が一杯になっていた
今日は、頂上がピンク色に染まるほどの豪快さは無かったが、それでも信仰の山を慎ましく飾っていた
麓の人々に崇められてきた「雪が光る山」は、アケボノツツジが朝日に光る山でした
下山後、車を走らせて工石山へ
県道33号から16号に入り、登山口のある工石山青少年の家を目指す
昨年登った城登山口を過ぎ、青少年の家が近付いた頃、県道から工石山を眺めれば
東面に一際鮮やかなピンク色! ワクワ〜ク♪
登山口にある案内図 |
登山口(10:30)〜(11:35)北の頂〜(11:45)頂上〜(12:15)賽ノ河原〜(13:15)登山口 |
(2時間45分) |
10時30分 工石山青少年の家の駐車場は満車、ふるさと林道工石線の路肩に車を停め
正面に見える赤良木峠、三辻山(1108.1m)を見ながら歩き出す
春の花の脇役のイメージが強いが、なんのなんの充分主役の貫禄を持っている○○スミレ
派手さは無いがそれなりに自己主張するハルトラノオ 目の中が黄色に染まりそうになる満開のトサミズキ
杖塚で登山道は左右に分かれる 今日は北回り(右)で一周してきます
根曲がり杉 「昭和38年8月高知県に上陸した9号台風によって、植栽間もない杉がなぎ倒され
その後、倒れた幹や枝が上に向かって再び成長した結果だと考えられている」、と説明版に書かれている
指標に従って、登山道から少し逸れると、八起岩(やおきいわ)・白鷲岩(しろわしいわ)
期待していたアケボノは、寒い日が続いたからかまだ全部蕾
11時10分 天然ヒノキ風倒根
此処は、右へ行けば北の頂、左へ行けば赤良木園地へと分かれる
下山されているグループの方とすれ違いざま、「Hp見ています」と嬉しい声をかけて頂いた
何処かでお逢いした様な気がするんだけど・・・咄嗟に思い出せなくて済みません
面白いネーミングのトド岩、木々が茂ると判り難いが下から見上げるとトドに見える
ちょっと背中にお邪魔しま〜す
可愛いバイカオウレンが登山道沿いから呼び止める
こんなに沢山咲いているなんて・・・昨年も同じ時期に歩いたのにどうして気がつかなかったのかなぁ?
守り神様が宿るらしい大桧を良く見れば、居心地良さそうにタカノツメが甘えている
11時35分 工石山北の頂、ピンク色に染まるのはもう少しかかりそう
北の頂から5分ほどで工石山頂上(1176.4m)、沢山の方が思い思いにお弁当を広げている
(下山後、直売所でおうどんを頂きながらお聞きすると60人程の団体さんだそうで、マイクロバス2台が停められていた)
春を演出するタムシバとアケボノツツジの競演
紅白の彩りが、春到来のお目出度い雰囲気を引き立てる
大岩展望所から高知平野を眺めながらりんご休憩 街の向こうに太平洋が光っている
12時15分 展望所からほんの少し下ると、賽ノ河原
賽ノ河原に棲むというオオダイガハラサンショウウオは、4、5月が丁度産卵期だそうだ
石などはぐらないようにと注意書きがされていた、そんな事知らなかったもんだから・・・去年は済みません
午前中は暖かかったが、空気が入れ替わったのか風が少し冷たくなって来た
桧屏風岩から妙体岩を眺める 天辺の小さなアケボノはもう咲いているかな?
此処まで蕾だけの木や、2,3分咲きの木ばかりだったけれど
杖塚が近付く頃、満開のアケボノツツジに目の中がピンク色!こうでなくっちゃ!
と思った途端、空に薄雲が広がりお日様を隠してしまった、あらら
暫く空と睨めっこしながら日差しが戻るのを待ったが・・・残念
でも満開のアケボノに会えたので充分満足して、1時15分 登山口に帰って来た
帰途、妙体岩がなんとなく懐かしくて、ふるさと林道工石線を走り雄姿を下から見上げて来ました
アケボノツツジが咲き出すと、林床から木々の天辺までの空間全てが一気に華やいで来る
これからアケボノ前線は、ほぼ1ヶ月かけて石鎚山・天狗岳に向かって上って行く
昨年も一昨年も、またその前も充分楽しんだ筈なのに、心がソワソワとして落ち着かない
ピンク色の魔力に引き寄せられる季節の到来だ