2011年04月29日  ”赤星山”

萌える皇子渓谷を遡れば、ピンク色の楽園が待っている筈ですが・・・

トラックログはイメージ図です
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号)

 
登山口(7:30)〜(千丈滝)〜(9:10)道合流〜(10:25)赤星山(11:30)〜(12:20)千丈滝分岐〜(13:45)登山口

             (6時間15分)

GWの始まりとともに、遅れていた「花の赤星山」の季節がやって来た

今日は、ヤマガツオさん、ギッチャン、流れ星さん達が所属するクラブの例会にこっそり混ぜて頂いて

野田コースを登ります お目当ては勿論頂上台地に敷き詰められたピンク色の絨毯です 

野田コースは、登山口へのアクススがとても便利(野田林道は少し狭いけれど土居ICから15分ほどで登山口)

10台程の駐車スペースに既に8台停まっている クラブの方はもう出発されているようだ

7時30分 後を追って出発 さぁ、標高差約1130m 四国でも有数のハードコースを頑張れば楽園が待っている

このコースは、急峻な皇子渓谷(赤星ライン)を創っている大地川(おおじ)の源流を尋ねる山旅です

何度も木橋を渡り右岸、左岸を遡って行く  雨の後は橋や岩が滑りやすく

何年か前地域のイベントで歩いた時、先頭の人が急に見えなくなったと思ったら、ドボン

幸い怪我はありませんでしたが、他人事ではありません 今日は乾いているけど慎重に

苔むした大岩の側を抜ける 深い渓谷沿いの植林の中は時間も早いのでまだうっと暗い

歩き始めて10分ちょっとで山頂まで4kmの標識が立つ、頂上まで要所には標識がある

滝の音、瀬の音、常に側を流れる水音がBGM そんな中、山吹色やツツジのピンク色が彩りを添えてくれる

25分程で渓谷のシンボル滝が現れる 機織機に糸を掛けている様が由来の「機滝(はたたき)」(落差17m、幅20m)

満開のヤマザクラを背景に流れ落ちる姿を期待していたが、この辺りのサクラはもう終わっている 残念 

機滝のすぐ上が「紅葉滝」 この滝に限らずどの滝も紅葉が美しい

ナメを滑り落ちる布引滝 個性的な滝が続く 滝が連続するということは、登山道は急勾配ということです

古びた作業小屋を過ぎると豊受山分岐、最近整備されたこのルートを利用すれば赤星山と豊受山をセットで周回出来る

目覚めたばかりのユキモチソウ、見ていたらお餅が食べたくなりそうです

滑りやすい岩場にはロープやチェーンが設置されている 稲妻滝はこの辺りだったのかな?

稲妻が光る様から名付けられた稲妻滝は撮り忘れてしまった、また行かなくっちゃ

「おはようございま〜す」 休憩されていた皆さんと合流

「ヤマガツオさん、レーサーさん、流れ星さん、ギッチャンお久し振りです」 「皆さん初めまして 宜しくお願いします」

8時30分 千丈滝(右)分岐 ここから本道合流地点まで道は薄い所があるが迷うという程ではない

相変わらず沢沿いを遡って行く、渡渉地点は水量によっては濡れる覚悟も必要かな?と思う所も

ヤマザクラの淡いピンクが、萌え出した渓谷に華やかさを醸し出す

あら、トサノコバイモさん、おはよう〜 今日は高知から沢山のお客様が見えられていますよ

さぁ、皇子渓谷の滝巡りもクライマックス 雑木の向こうに千丈滝が見えて来た

急崖の窮屈な場所で、大きな葉っぱを一杯広げて朝日を浴びているエンレイソウ

何かに似ていると思ったら・・・ そうだ、最近ブログで話題になっていたエリマキトカゲにそっくりです

何段かの滝が連続するが全体が千丈滝だろうか? それとも、一番落差がある最初の滝が千丈滝だろうか?

ハードなこのコースの中でも、滝の落差が大きいこの辺りが特にきつい 滝横を黙々と上がって行く

滝の上に出て渡渉し、右岸に出れば標示板の立つ本道に合流する、まもなく山頂まで1500mの標識

以前、石を掴んで登った(と思う)所には、立派な梯子が架けられ楽に上がれた

此処までにも、岩伝いに飛び移ったり、川に入って渡渉した箇所に木橋が架けられ

また危険箇所には鎖が設置されるなど、よく整備されて歩き易い道になっていた

訪れた方に気持ち良く登って貰いたいという地元の方の心遣いに、頭が下がります

明るい自然林の中、石ころが多い林床はヤマシャクヤクの指定席

このコースは変化に富む渓谷を楽しむことが出来るが、残念ながら展望が無い

歩き始めて2時間半、芽吹き前の木々の向こうに初めて東隣の豊受山や三島の町が見えてきた

道に覆い被さった杉の枝を除くと、あれー!下から現れたのはなんと雪!

後500mの標識から一頑張りで尾根に乗る 辺りはシャクナゲがいっぱい ここまでくれば頂上は近い

明るい林床にお目当てのカタクリが見え出し、足取りも軽くなる ルンルン

今年の寒さは堪えたのだろう 葉っぱが沢山出てはいるが、蕾はまだ付いていない アララ

10時25分 目の前が一気に開けると、足元に赤星山三角点(1453,2m)

頂上台地もピンクの絨毯には程遠い でも気温も上がってきているので連休後半位には見頃となるかな?

燧灘を見下ろす最高のロケーションですましているカタクリさん、まもなく桃色合唱団の歌声が響き渡る

真下に土居、その向こうに新居浜の町が一望の下、ピンク色に染まってなくてもこの大展望があれば充分です  

唯一笑っていたカタクリさん、注目の的でした 今日は、皆さん同じ写真だと思います

話が弾んでいる所へじいじさん登場、「はじめまして〜」、中尾から三人で登って来られたそうです

青空の下、一段と会話が弾みました じいじさんたちに挨拶して下りようと思ったら

伊予の鈍亀さんご夫妻にお逢いする 「新年の石鎚以来ですね〜」 今日の赤星山は大賑わいです

クラブのみなさんに一足遅れて、11時30分に下山開始

本道を下り、皇子渓谷の水と花を楽しみながらのんびり下山の積りが皆さん足が早い早い

周りの色に溶け込んでいるショウジョウバカマの群生 流れ星さんに教えて貰ったサイゴクサバノオ

    面白い形のコチャルメルソウ        いろんな種類のスミレもいっぱい

水辺に、真っ白いコンロンソウが揺れる     

布引滝の側で存在感が薄い滝、名前あるんかなぁ? 「南京玉簾(たますだれ)の滝」って名前はどうですか?

「アさて、アさて、さては南京玉すだれ、ちょいと伸ばせば、ちょいと返せば、端午の節句は鯉のぼり」

な〜んて唄い出したら・・・楽しそう

ハルトラノオ                 エイザンスミレ

ヤマルリソウ               イチリンソウ

水温む渓谷を見上げれば、萌え出した木々とヤマザクラの競演

秋の紅葉も良いが目に優しい春もみじも素晴らしい 特に春の木々は夢を抱き巣立つ若者を見るようで清々しい

1時45分 最後の橋を渡り、車が溢れている登山口に帰って来た

 

今日は久し振りに野田コースを歩いて、新緑と滝を楽しんだ

法皇山脈の盟主・赤星山に相応しい皇子渓谷には、森の笑い声や大地川の春の川音が満ち溢れていた

山頂はピンク色の楽園にはまだ少し早かったが、一輪で頑張っていたカタクリさんに感謝

それになにより、楽しいクラブ山行に飛び入りで参加させて頂き、山友の輪が広がりました

皆さん、今日は本当に有難うございました  また、どこかでこっそり混ぜて頂きます

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