2011年06月03日  ”石鎚山”

土小屋の季節です シロヤシオ? いいえ、シャクナゲです

 

土小屋(6:40)〜(7:40)東稜分岐〜(8:20)二ノ鎖元(8:30)〜(9:20)西冠お花畑(9:45)〜(10:10)三角点(10:30)
(11:05)弥山〜(11:40)天狗岳〜(12:10)西稜〜(13:45)土小屋                 (7時間05分)

今年のアケボノ狂騒曲は、5月20日の西赤石山で終わりかなと思いつつ

やっぱり第4楽章石鎚山天狗岳も気にかかる、ところが最終週は季節はずれの台風

アケボノはもう無理だろうが、三角点のシャクナゲやユキワリソウがそろそろかも?

今日は土小屋から西冠のお花畑界隈まで足を延ばし様子を見てきます

6時40分 土小屋駐車場を出発

車中泊だったという方が東屋で食事中、昨夜は寒くて湯たんぽを使ったそうだ

早朝の空気は未だひんやりと肌寒い、フリースを着て歩き始める

入山者カウンター付近でササユリがそろそろ準備しているかなと探してみるが、笹と区別がつきません

ブナ林の中はグリーンシャワーが降り注ぎ、初夏の香りが満ち溢れている

東稜展望所辺りの足元に咲き始めたマイヅルソウの群生

7時40分 東稜分岐、「どうする?」

2週間ブランクがあったからか、何だか足がだるい・・・東稜のシャクナゲも気になるが今日はパ〜ス

見上げれば、淡い緑に包まれた矢筈岩が天を突いている

ルンゼを背に、ピンポン玉の様なヤマシャクヤクが可愛い

何時もの場所からカエデ越しに天狗岳北壁を仰ぎ見る、日差しが欲しいなぁ〜

8時20分 二ノ鎖元、暫く休んでから巻道を行く

二ノ鎖巻道沿に咲き残ったアケボノツツジ、その向こうに三角点が見える

シャクナゲ色は・・・・・見えないなぁ、 未だ早いのかな、それとも裏年か? とりあえず三ノ鎖手前で面河道に入る

面河乗越を過ぎ、シコクシラベの林の中で面河道と分かれ、二ノ森への縦走路へ

三角点に行く前に、西冠お花畑まで足を延ばしてみよう

9時20分 お花畑というにはまだまだだけど、それでもユキワリソウが数株咲き始めている

石鎚を従えふんぞり返るキバナノコマノツメ、岩に寄り添うアカモノ

咲き始めたばかりの花々を楽しみながら、30分ほど雄大な景色の中での〜んびり

薄雲がかかり日差しも柔らかい、暑くも無く寒くも無く心地良い時間が流れる

二ノ森方面も行ってみたいが今日は此処まで、三角点へ向けて引き返す

笹の中で一際鮮やかなイワカガミ

縦走路から分かれて三角点に向かう 分岐点は赤いテープを巻いた小さな石が目印

もともと薄い道が笹で隠れているので、足で道を探しながらほぼ一直線の急坂を登って行く

ちょっと早いかなと余り期待してなかったのですが・・・・・咲いているじゃない!

疲れもいっぺんに吹き飛びます

咲き始めたばかりの初々しい姿、誇らしげな蕾も存在感があるわ

この時ばかりは石鎚やニノ森も脇役、最高のロケーションの中にピンク色が映える

ここのシャクナゲは何度か見に来たが、いつも期待を裏切りません 石鎚三角点は相性のいい山です

稜線を少し西に進むと、10時10分 石鎚三角点(1920.6m)

三角点北面のシャクナゲも沢山の蕾をつけている これから暫くは楽しめそうだ

三角点でシャクナゲを楽しんでいたら、下の方でヘリコプターがホバリングし人を吊り上げている

土小屋に県警の車が沢山停まっていたけど救助訓練をしているようだ、ご苦労様です

表参道に帰って来くるまで、貸切の静かな石鎚を満喫でした〜♪

西稜分岐に陣取るイシヅチザクラの巨木、散り始めてたけど何とか間に合いました

11時05分 弥山に着いたと思ったらガスが湧き上がり天狗岳を隠し出した、アララ

天狗岳・墓場尾根まで行くつもりだったけど何となく気乗りがしない、コーヒーでも飲みながらのんびりしよう

天狗尾根を見るとアケボノも少しは咲き残っている、暫くして「やっぱり行ってくる」とグランパは鎖を下り始めた

ガス湧く天狗岳(1982m) 墓場尾根のアケボノはもう終わっているだろう

ガスに呑まれた東稜を眺め、何となく納得して弥山へ引き返す

12時10分 西稜のイワカガミを楽しんでから下山開始

あれ、何か忘れ物したような気がするけど、何だろう?

巻道でふと立ち止まって考える・・・そうだ、弥山のミツバツツジを見てないわ

未だ咲いてなかったのかしら、それとも終わってたのかなぁ

ミヤマダイコンソウが咲き始めるとお山が開かれ、石鎚にも本格的な夏山シーズンが到来する

今年2月、梶ヶ森で一緒にラッセルした方に再会、暫く話しながら下って行く

東稜分岐でコーヒータイム、厳しい寒さに耐えたカエデの古木が瑞々しい若葉を揺らし

足元には小さな蕾を付けたタカネオトギリが真夏の日差しを待っている

其処此処に夏間近の気配を感じながら、1時45分 土小屋に帰って来た

靴を脱ぎながらふと目をやると、あれ? 見たことがある車!

ヤマガツオさん、ギッチャンたちはシロヤシオだったそうだ

2時過ぎ、岩黒山・筒上山登山口を見やりながら、土小屋を後にする 

緑が濃くなって来た瓶林沿いの沢に、まだ雪が残っているのにはビックリ、 もう6月よ!

 

今日は久し振りの山歩き アケボノやイシヅチザクラが何とか待っていてくれました

ユキワリソウや三角点のシャクナゲは、これからが本番

初夏から梅雨、盛夏へと間断無く登山者にカラフルなマジックを見せてくれる石鎚山

四国一の山には四国一の愉しみがある、今年も霊山詣でが続きそうです

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