2011年12月11日  ”西赤石山”

別子銅山の山は炭の道も気になるけど、やっぱり白い道〜♪

 

先週の笹ヶ峰山行はガスに包まれ展望無し、銅山の歴史の遺る山域を眺めたかったチチ山もパス

で、今日は随所に銅山の歴史を遺す銅山越の道を歩き、西赤石山を目指そう

昨日の冷たい雨、山では雪だったようなので霧氷と新雪も楽しめそうだ

朝は未だ雲が残るかもしれないけれど、昼頃には天気も回復するかな?

少しは学習しなくっちゃと、何時もより2時間遅れで自宅を出発

登山口に着くと、一台も停まっていない

準備していると2台到着、写真を撮りながらダイヤモンド水まで散策だそうだ

日浦登山口(9:10)〜(9:45)ダイヤモンド水〜(10:40)銅山越〜(12:25)西赤石山頂(12:45)
〜(13:55)銅山越〜(15:10)日浦登山口                        (6時間)

小学校跡、劇場跡を過ぎ、足谷川沿いを遡って行くと対岸に城壁の様な石垣が見える

「高橋製錬所と沈殿工場」と書かれた説明板に拠れば

対岸の高い石垣は高橋製錬所跡であり、洋式溶鉱炉(左)と沈殿工場(右)があった

環境問題に配慮し、製錬の際に出る不用物を直接川に流さないように暗渠を築いたのだそうだ

製錬の際には、中七番に集積された炭が此処に運ばれていたんだろうか?

説明板を過ぎると、間もなくダイヤモンド水の広場

昭和26年鉱脈を探す作業中、ロッドの先の工業用ダイヤが深さ約190mの地下水脈に当りそのままだとか

今も、滾々と湧き出る水の側には東屋も建てられ、一息つける場所になっている

別子銅山発祥の記念すべき坑道・歓喜坑に寄り道して、一登りすれば峰地蔵が祀られる銅山越(1294m)

小休止後、峰地蔵横の雪の吹き溜まりを乗り越え樹林帯に入って行く

今年、正月明けの5日に登った時は、腰近くまである雪に阻まれながら東山までようよう辿り着いたが

今日は、雪面に小さな穴を開けながらルンルンで登って行くと、雲間から薄っすら青空が見え出した

冠山・平家平の稜線はくっきり出ているのに、笹ヶ峰山頂付近の雲はなかなか取れない

石鎚も厚い雲の中、今日は現れそうにない

霧氷のトンネルの奥に、明るい日差しに照らされた偽ピークが垣間見える

空の青に映える霧氷の白さが、眩しい!

雪を被った偽ピークの岩場が、一際白く輝いている

大座礼方面を見ながらドッシリと構えている、真っ白なスフィンクスに見えませんか?

偽ピークから一旦下り岩場を登り返すと、厚化粧した本峰が一気に近付いて来る

白兜越しに新居浜市街がくっきりだけど、燧灘はどんよりと暗い

霧氷の重みで俯いたアケボノツツジのトンネルを抜けると、目の前に西赤石山の厳つい姿が立ちはだかる

ロープを頼りに最後の岩場をクリアーすると、西赤石山頂

まっさらな雪面に立って空を仰げば、待ってましたとばかりに雲が流れ青空〜♪

貸切の雪と霧氷と空の青、何時までも其処に佇んでいたいけれど、冬の日は短い

ギリギリ3時過ぎには登山口に帰り着きたいと、1時前に下り始める

東山手前から、大座礼方面を眺めるとすっきりとした冬の晴れ間

雪化粧したモミの木からは 「メリークリスマス」の声が聞こえて来そうだ

 

「炭の集積地は何処なんだろう」と説明板を見ながら歩いた銅山越の道

まっさらな雪道を踏んでいたら、何時の間にか炭の道は頭の中から消えていた

ソリャー、「黒い道」より「白い道」の方が・・・・済みません

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