2011年12月18日 ”梶 ガ 森”
和気藹々、クラブ山行で賑やかに駅からウォーク
GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用) (仙ちゃんより頂いたログです) |
JR豊永駅(8:20)〜(10:40)龍王ノ滝駐車場(10:50)〜(11:20)定福寺奥之院〜ゴロゴロ八丁〜(12:10)山荘梶ガ森 |
〜(12:50)梶ガ森頂上(13:35)〜(14:20)仙足分岐〜(16:00)JR大田口駅 (7時間40分) |
気忙しい年の瀬 年賀状も未だ書いてないし、他にもあれやこれやとする事が沢山あるけれど
新鮮な山の空気を吸わなければ何となく落ち着かない
今年も ”先ず山ありき”で1年が終わろうとしています 多分、来年もそうでしょう
さて今日は、仙ちゃんも一緒にクラブ山行に参加します
目指すは大展望の山・梶ガ森 豊永駅〜頂上〜大田口駅の周回です
都合で今日は歩かないI 美さんが、車を回送してくれます 有難うございます
8時20分 キーンと引き締まった朝の空気の中、賑やかに豊永駅を出発
1時間ほど前、国道の電光掲示板が−2℃を表示していたけど・・・0℃位だろうか?
吉野川支流・南小川に架かる豊永橋を渡り、国道439号線を横断して町道を50m程進むと登山口
左の建物の壁に「ここから登ります 頂上まで6.7km」と書かれた大きな案内板が貼られている
登山口で18名全員集合 「はいチーズ」 さぁ、ボチボチ登りましょうか
名残の紅葉が朝日に輝く一本の登山道に、皆さんの長い列が続いている
薄暗い植林を抜けると目の前が一気に明るくなり、佐賀山の集落に出る
民家の軒先に、葉っぱを全て落とした柿の完熟した実が目立つ 誰の心にも宿る里山の風景です
振り返れば、視界も段々広くなり、奥に祖谷の山々が頭を出してくる
歩き始めて1時間半程で林道に出会う
3年前、目の前の登山道を見逃した苦い思い出のある所です 今でも狐に化かされたと思っています
それにしても報道班のキティさん 並んだら私の小柄振りが余計目立つじゃないですか
今日は心の花を・・・・・咲かせましょう かな? 雪を払わずそっとしておきましょう
植林の中の急坂を少し頑張れば、道は紅葉川に向けほぼ水平となる
紅葉川に架かる鉄橋を渡り、少し上の分岐を直進し(右は川沿いの道)車道に出て、龍王ノ滝駐車場を目指す
車で走れなくも無さそうだけど、路面は所々凍っている
駐車場に停められている車は2台 10分程休憩し、再び登山道に入る
水平な道を5分程で、紅葉川沿いの道に合う ここからは名峰梶ガ森の見所がいっぱいです
えっ? それじゃぁ、今までの2時間半は一体何だったの?
来年はブレイクしそうな干支の滝、日本の滝百選「龍王ノ滝」
落差20mのこの滝は、辺りの大杉と相俟って荘厳な雰囲気を醸し出す
滝の上に出ると少し雪が増えて来た 真綿の様な新雪が逆光にキラキラと輝いている
雪の中に静かに佇む新四国曼荼羅札場61番札所・定福寺の奥ノ院
軒下の温度計は−2℃を指しているが、そんなに寒くは感じない
暫らく休んでから、奥之院直ぐ上の分岐を直進(Bコース) ゴロゴロ八丁を抜け、山荘経由で頂上を目指す
ゴロゴロ八丁は、その名の通り大きな石がゴロゴロ転がっている
急傾斜のガレ場に雪が乗り歩き難い上に、吹き上げてくる風が全てこの隘路に集まりとても寒い
苔の岩への分岐辺りは谷も狭くなり、両側に大岩壁が迫ってくる
見上げれば、左の大岩の岩棚に名勝・御影堂 弘法大師が座禅したといわれているそうだ
誰が? 何故こんな所に? そんな疑問が湧いてくる 三徳山三佛寺投入堂と見紛う風景です
ゴロゴロ八丁もなんとか抜け 突き当りのすり鉢のような壁をジグザグ登って行く
足を滑らせれば、コロコロどこまで転げるか判りません
最後の鉄梯子を登り切ると安全地帯、風も無くほっと一息です
シャクナゲの森への道を右に分け、山荘を目指す
アセビやブナが目立ち始め、樹間越しに天狗の後頭部がどっしりと構えている
白いルミナリエを抜け、山荘裏から少し進めば車道に出る
山荘梶ガ森に併設された天文台は、宇宙への誘い・ロマン溢れるスポットとして人気があるそうだ
車道を逸れ少し下れば、「龍王ノ滝」に流れ落ちる源流・土佐の名水「梶ガ森の霊水」
冷たいのかなと思ったけど、飲んでみると温くて飲み頃 いいお味でした
此処まで来ればもう頂上は近い キャンプ場を過ぎ天狗ノ鼻を振り返る
日当たりの良い登山道は雪が融け階段が現れている、此処は1300段目 あと100段
やっと虚空蔵菩薩が鎮座する梶ガ森頂上(1400m)、360度文句無しの大展望
二人だったら、味気無くパン1個で直ぐに下りるところだけど
今日は、早起きして作ったおにぎり弁当と温かいお味噌汁を頂きます
南面は風も当らず気持ち好く、久し振りに頂上で45分もゆったりしました
「出発5分前です」 リーダーから声がかかる さぁそろそろ準備して下りようか
大田口への下山口は、車道を100m程下った所 左カーブの道脇に朽ちかかった小さな道標がある
いきなり、雪で覆われた急坂をダイレクトに下りる 滑るわ、滑るわ
ゴールの大田口(右写真中央下)は、石を投げれば届きそうな距離 でも標高差は1170m位、侮れません
遥か遠くに法皇〜赤石山系が薄っすら見えるが、石鎚山系は雲の中
このコースは殆どが退屈な植林の中だけど、時折、自然林に降り注ぐ明るい日差しが有り難い
数少ないチェックポイント、カツラの古木を見て、大岩の側を過ぎると間もなく仙促分岐
頂上から45分で仙促分岐 登りはそんなに思わなかったけれど、皆さん下りは早いのなんのって
道標を振り返って撮っています 「左登山道近道・・・下りてきた道です、右仙促を経て頂上に至る」
沢沿いの道を歩き、仙促分岐から30分程で車道に出る 30m程登り返せば道標がある
前方に、足と目に優しい癒しの風景が広がってくる 里を起終点にする山歩きの特典です
この辺りから車道、作業道、登山道(生活道)、畦道が入り乱れるが、兎に角ドンドン下って行く
分県登山ガイドのルートとは異なっています 途中に、琴平神社・仁井田神社もありました
正面に大田口駅方面が見える まだ標高差も距離もあるなぁ
里山の道は難しい、説明するのはもっと難しい 行き止まりになり、犬に吼えられながらも道を探します
ほぼ下りきったところで川を渡り車道を進むと、線路が見え旧道に出てヤレヤレ
分県登山ガイドでは、星神社を通り、登山口標識の立つこの坂(左写真)を下りて来ます
大田口駅から見上げれば、梶ガ森が何本もの大きな手を振って「ロングコースお疲れさん」と労ってくれている
本峰を眺めながら頂いた心尽くしのゼンザイ、美味しくて疲れがいっぺんに取れました
I 美さん、ご馳走様でした
山の楽しみ方も十人十色、日本百名山や海外の山を目指す人、スタイルも単独、夫婦、ツアー等様々です
今日は久し振りに経験豊かな皆さんと一緒に歩き、色々お話を伺い、未だ見ぬ山への憧れが益々膨らんで来た
グループで賑やかに歩いたら、山行イメージがカラフルになってくる
山大好き皆さんとの”絆”、これからも大切にしたいです また、宜しくお願いします