2012年01月08日  伊予富士

青い空に白い雪、今年初の雪山遊びは最高の霧氷日和〜♪

寒風茶屋(8:05)〜(9:00)桑瀬峠〜(10:55)伊予富士頂上(11:20)〜(13:00)桑瀬峠〜(13:30)寒風茶屋 (5時間25分)



穏やかに迎えた2012年の年明けは、家族全員揃ってお節を囲み、初詣にと楽しく過ごすことが出来た

松の内も終われば、そろそろ正月気分から抜け出し、生活サイクルも修正しなくっちゃ

という事になれば・・・・週末は山へ

自宅から見える「おといこさん」は真っ白、ならば高嶺にはかなり雪が積もっているだろう

登り納めと登り初めは里の山だったので、今日は伊予富士で雪遊びで〜す



寒風山トンネルを抜け国道194から分かれると、路面に雪が現れ凍結しているところもある

我が家の愛車は軽量でパワーは無いが、ダートな道や雪道を文句も言わず頑張ってくれる

8時前、寒風茶屋前の駐車場は既に満車状態 準備中にも次々と車が上がってくる

ワクワク気分で、さぁ、出発 いきなりの急坂を少し頑張れば、あとは快適な道

もう下山している人に会う 今朝は、さぞ綺麗なご来光だっただろうな



1時間弱で石鎚山系主稜線上の桑瀬峠 ここで登山者は左右に分かれます 左は伊予富士 右は寒風山

見上げれば、 日本中の青空を全て四国に集めてきたような真っ青な空!

これぞ久し振りの霧氷日和 厚みは無いが、木々にはそこそこ白い花が咲いている

トレースを辿り稜線を左(西)に向かう 目指す伊予富士が僅かに頭を出している



謙虚な伊予富士に比べて、振り返れば東の雄・寒風山が登山者を威圧するような姿で聳えている

よく踏まれて窪んだ登山道に少々新雪が乗っている

踏み跡は2人位だろうか? 軟らかで歩き難い雪道は、先行者がいると有り難い



やっぱり霧氷には青空 でも青が強すぎて白が若干負けている 贅沢は言えませんが・・・

北面では、このコースで貴重なブナが頑張っている
 


この辺りは雪が深い所  白い龍がくねる様に一本の掘割の道が続く

モミ林を抜け、支稜線とのジャンクションに出れば目の前が一気に開けてくる、思ったより雪が少ないなぁ

やっと全容を現した本峰が、その尖がり頭を白くして青空に聳えている

ところで、飯野山を讃岐富士と言うように、地元の○○富士と愛称される独立峰が各地にあるけれど

石鎚山系の一峰・伊予富士って本名なの?それとも愛称なの?(因みに、三角点名も伊予富士)



南には光る太平洋 北には瀬戸内海 しまなみ海道もはっきり見える



青く澄み渡る空からは、大雪原にサンサンと日が降り注いでくる  照り返しが眩しい!

ジャンクションから急登の取り付きまでは、展望は良いがだらだらした尾根歩きが続く

小さな丘をゆっくり登りきり、鞍部に向かって一旦下ってゆく 目の前には両肩を怒らせた本峰が迫って来る



鞍部には頂上まで25分の指標があるが、今日は無理だろう 鞍部から主稜線を越え北面の窪地に出る

本来なら此処で急登に備え一息つく所だけど、一気に頂上を目指す

急斜面に取り掛かったというのに、グランパは未だのんびり写真を撮っている 先に行くよ〜

 潅木帯の手前で雪と格闘している人が見える すみませ〜ん トレース使わせて貰います



歩いて来た道を振り返れば、かなり高度が上がってきた

斜度が増してきた頂上直下の急斜面は滑って歩き難い 時折笹を掴んで身体を引き上げる

もう頂上はすぐ其処、アイゼンを出すのも面倒だし、一歩一歩確実にステップを切りながらゆっくり登って行く



歩き始めて3時間近く、やっと伊予富士頂上(1756m) 

「ラッセル、ありがとうございます」 「最高の景色ですよ〜」 

先行されていた方が下りられたのと入れ替わりに、グランパがやっと到着

切り立った狭い頂上からは360度の大展望が広がり、石鎚山系から赤石山系まで、伊予富士を除いて名だたる山は全て見える

本当に雲一つ無い抜けるような青空の下、最高に贅沢な空間を独占 

駐車場に車があれ程停まっていたのに皆さんやっぱり寒風山かなと、ズームしてみると寒風山頂上から人がこぼれている



北には瀬戸内海と中国地方 南には土佐の山々と太平洋 天地の境がはっきり見える

今日はヤマガツオさん達のクラブは七草山行、虚空蔵山で七草粥だそうだ 今頃温まっているだろうな 



コーヒーを飲みながら、心ゆくまで大展望を満喫〜

最高のお天気だけど、じっとしていたら冷えて来た 窪地まで下りて食事にしようや

躓けば下まで転がり落ちそうな所は、慎重に一歩一歩

此の急斜面、シリセードせずに通り過ぎる訳にはいきません、登山道を外し白い滑り台で一直線



笹ヶ峰三兄弟を眺めながらスーイスイ、最高の贅沢です

今日は雪、青空、霧氷と三条件揃ったこの上無い最高の雪山日和  雪遊びも十分満足したし、さぁ、帰〜ろ

帰り道で、ぼつぼつ登山者とすれ違う やっぱりこんな天気に頂上踏むのは3人だけという訳ないよねぇ

白い一本道を歩きながら、「華麗だけど山の高さを感じない やっぱり少々雲が欲しい」と、グランパがつぶやく

グレーの空には「青空、青空」と、群青の空には「雲、雲」と言う 加齢でしょうか?

最近、歳とともに感動の素直な表現が減ってきた、この先どんなボヤキが出てくるのやら・・・

そんな言葉は聞き流し、白い稜線を桑瀬峠に向けて下って行く

今年の初雪山は、一冬に一度巡り合えるかどうかの天気の下で、景色も心も初春の色でした


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