最近、フィーバー中の伊野の里山・鷹羽ヶ森、皆さんの山行記を見れば
頂上からは頭を白くした石鎚山系や高知の山々が一望出来、大蛇行する仁淀川も圧巻だ
今まであまり気に留めなかったが、鷹羽の名前や大展望が気になって来た
国道194勝賀瀬橋を渡り、直ぐ右折して県道292に入る 200m程先が登山口のある北谷集落
県道脇の広いスペースに車を停める 近くの道路工事関係の車が停まっているが登山者の車はいないようだ
鷹羽と言えば今売出し中のガイド犬・クロ、時間も早いので未だ出勤していないのかな?
折角ガイド料のウインナーやお手製のラスクを持ってきたのに・・・ちょっと残念
三叉路角に立つ「頂上まで実動2時間30分」の案内板に従い集落に入ってゆく
正面奥が北谷三角点、目指す鷹羽ヶ森はそのずっと右 標高差も900m近くあり、歩き応えがありそうだなぁ
要所に掲げられた指標に従い集落を抜け、登山道に入る 振り返れば、今歩いてきた北谷集落
雑木に囲まれた登山道に入ると直ぐ登山記帳所、側のお堂にはお接待の杖が立て掛けられている
尾根上にある弘瀬コース合流点まではそこそこきつい登りが続く 大きなやまももの木が合流点までの中間点
振り返ると仁淀川が樹間に見える所もあるけれど、殆ど展望の無い道を黙々と高度を稼いでゆく
少し汗ばんできた頃、登山口から約1時間で弘瀬コース合流点
小休止後、落ち葉が敷き詰められた尾根道を10分程進むと尾根コースとの分岐点 ここは道なりに直進する
産屋谷コースに入ると一瞬貴重な展望 赤い実を付けた木の向こうに本峰が覗く
微かな水音を聞きながら産屋谷を渡る 本峰の東面をトラバースするこのコースは案外だらだらと長い
倒木を潜り、短い丸木橋を渡ったりしながら、分け入っても分け入ってもうっと暗い植林の中の道が続く
トラバースだけでは高度は稼げません、終盤は急坂が待っていた 林道を横切り、尚も登りが続きます
少し風が変わって来たと思ったら「岩場の展望台100m」の標示のある尾根に出る 先ずは右、展望台へ
薄い踏み跡を辿り、先端の岩場に立つと南の展望が一気に開けてくる 眼下には大蛇行する仁淀川
正面の尾根の向こう側が北谷、帰りは手前の斜面を下ります ここもかなりきつそう
沖は生憎靄っていて太平洋は見えないが、此処は今日のコースの数少ない展望所 鷹の目で大展望満喫
直ぐそこに鷹羽ヶ森のピークが見える 東面は中腹から天辺まで緑の絨毯、立春も過ぎれば黄緑色の風が吹く 怖っ!
頂上を目の前にして気が急くが、大岩の上から仁淀川を眺めながら暫しお茶休憩
展望岩から引き返し、尾根を進むと林道(荒れていて多分車は走れないと思う)に出る
ドライフラワーの並木道の終点にある「頂上まで3分」の道標から、ゆっくり240数えると頂上(918,9m)
そんなに広くは無い頂上に、祠や建物の基礎跡がある(雨量測候所が有ったらしい)
サンドウィッチを頬張りながら、大休止
真っ白に輝く石鎚山系や中津明神山でも見えれば、もっとのんびり寛ぎたいけれど
山々を隠している雲は退く気配もない、展望は諦めて下山しよう
帰りは尾根コースを下ります 下り口には雨量計と、85歳の方の200回登頂記念プレートがある おめでとうございます
下り始めは ブッシュ気味のいきなりの急坂 木々を掴みながら転げるように下りて行く
直ぐ雑木林に入り、7分程で林道に出る 林道を少し歩き再び登山道に入る
産屋谷分岐までの尾根コースは道は薄いが、十分な赤テープや林道分かれには「下山路」の道標があり、有り難い
2度目の林道は10分程歩き、再び登山道へ 少し登り返して北谷三角点(775,9m)
尚も急坂が続く、ずっとこんな調子で転がって行ったら、お昼過ぎには下山してしまいそう
急坂途中で喘ぎながら登って来る登山者とすれ違う「お気をつけて〜」、後にも先にも会ったのはこの二人だけ
間もなく、前方に大岩が現れ産屋谷分岐 やれやれ
北谷分岐で小休止し、落ち葉の積もった快適な尾根道を歩いていたら道の真ん中に弘瀬三角点(427,3m)
三角点から3分程で分岐、道なりに右へ進んで行きそうだけど此処は左折
真っ直ぐ進むと何処へ出るんだろうかと気になりながら、尾根から別れ弘瀬へ下って行く
植林の中の急坂をドンドン下って行く シダは刈り払われよく整備されていたが、1箇所傷んで歩き難い所があった
コンクリートの階段を下り、やっと弘瀬集落へ 此方は登山口の標示は見当たらない 登りに使ったら、ちょっと分かり難いかも
ここから北谷登山口までは20分の車道歩き 酒造会社の工場もある、あれっ瀧嵐? 美味しく頂いてま〜す♪
北谷登山口近くまで帰って来ると、何処からともなくニコニコしながらクロが現れた「まあ、遅い出勤だ事」
明日はたくさんのお客さんが来るから、ガイド頑張ってね 「ワン、任しといて」と顔は自信に満ちている
やや短足のクロだけど、名ガイド犬になる日も近い
土佐和紙工芸村から歩いたばかりの稜線を眺める、鷹羽ヶ森頂上から右に流れる尾根の小さい三角辺りが展望岩
鷹が羽を拡げたようには見えなくは無いが もう少し精悍な鷹の姿に見える場所があるのかな?
土佐和紙のふるさとの空に舞う鷹の山、標高差900m弱はそれなりに歩き応えがありました
今日は生憎の天気だったが、頂上からの大展望の魅力にガイド犬が加わりこれから益々ブレイクしそうです
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