先週、土佐市大綱まつりへ行く途中見かけた「棚田の火まつり」のポスターに引かれて
いの町上八川(かみやかわ)津賀谷を訪れる
R194本川トンネルを抜けると、バケツをひっくり返したような大雨が車の窓を叩く
こんな大雨の中、火祭りが出来るんだろうかと心配しながら新大森トンネルを抜けると、何と青空が広がり出した
案内に従い、平成13年休校となった吾北村立中央小学校運動場に車を停め、シャトルバスで津賀谷の棚田へ
棚田の中央部に位置する八所川内神社にお参り
永禄2年(1559)、)領主・片岡紀伊守直季(かたおかきいのかみなおすえ)によって建立されたと伝えられる
祭り本部のテントや奉納舞台がしつらえられている神社の上手に回ってみると
”我ら火まつり5人衆” 背中が燃えてま〜す
中央地区活性化協議会の皆さんが、津賀谷の耕作放棄地に大豆などを栽培し棚田再生に取り組み
平成21年から、先祖の霊を弔い、害虫駆除や作物の豊作祈念を行うために「棚田の火まつり」を始めたそうです
お一人に写真をお願いしたら「わしも、わしも」と、ポーズしてくれました 有難うございます
5時の開会式まで小一時間ほど時間が有るので、津賀谷地区を散策
火祭りの準備が整った棚田 600くらいと伺ったが、全ての松明に火を点すのは大変そう
広がって来た雲を見上げて心配していたら、地元の方が「雨男、雨女ばっかり揃っちゅーき、いっつも雨ぞね」と笑っていた
青々と実る稲穂を縫って、勢いよく流れる水の音
谷から吹き上がってくる風も、心地よい
200年ほど前から、五穀豊穣を願って奉納されていた獅子舞も氏子不足で一旦休止していたが
中央地区の学童3人が練習し、今年復活したとか 太鼓やお囃子に合わせて可愛らしい舞を披露してくれた
(昭和44年、高知県無形文化財に指定されている)
威嚇する獅子をかわしながら舞台狭しと飛び跳ねる二人
ところが、この後登場した可愛い女の子は獅子に呑みこまれてしまったのです!
どうなることかと思いきや、神社の守護神?が登場して獅子と格闘 無事女の子を助け出し、やれやれでした
大人しくなった獅子を引き、拍手に送られながら獅子舞の奉納は終わります
続いて登場したのは「吾北清流太鼓」の演奏
力強い太鼓の音が棚田に鳴り響き、祭りに華を添えました
途中パラパラと降った雨も止み、日も山の端に沈みます
いよいよお待ちかねの松明点火です (点火予定時間は6時40分)
東京から帰ったばかりだという尾崎高知県知事も駆けつけ、無事松明に点火 拍手が湧き上る
点火の係りの方が、大小の松明に火を点けて回ると
夕闇の中に一つ、また一つと炎が揺れ出す
柔らかい炎に郷愁をそそられ、幻想的な光景に見惚れていたら
三脚を構えた方が、あちらこちらでカシャカシャとシュッター音を響かせている
原始より、人々に安らぎと勇気を与え続けてきた炎
漆黒の闇に燃え上がる大松明に照らされながら、暫し炎のページェントに酔いました
急坂を登って シャトルバス乗場へ近付くと、100人は並んでいそうな凄い行列!
歩いた方が早いだろうと、ヘッドランプを点けて夜道を下ってゆき20分程で駐車場に到着
R439を走り高知道大豊ICへ、中央地区から丁度1時間で帰宅でした
ところが、翌夕方から発熱、体調不良が続き、9月2日に予定していた四万十市「大文字の送り火」は断念しました
ロマンも疲れま〜す
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