2012年12月27日  ”笹ヶ峰”

霧氷、雪、抜けるような青空の中、大ブナにも会え最高の登り納めでした


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号


登山口(7:25)〜(9:00)丸山荘(9:25)〜(11:05)チチ山コル(11:20)〜(11:50)笹ヶ峰(12:20)
(13:05)
丸山荘(13:20)〜ブナ〜(14:00)宿〜(14:50)登山口           (7時間25分)

2012年も大詰め 振り返れば今年も様々な出来事がありました

オリンピック、スカイツリー、ノーベル賞など明るい話題もあったけれど

デフレ、領土、沖縄、復興、原発、決められない政治、遠隔操作ウイルスetc

年末に始動した新政権が、この閉塞感に終止符を打つことが出来るかどうか?

国民の多数が選挙を通じて国の舵取りを委ねたのだから、任せる他は無い

そんなめまぐるしい世の流れに一喜一憂しながら、今年もよく歩きました

来年は好い年でありますようにと、登り納めに選んだのは笹ヶ峰

どっしりと構えたその大きな図体が、不思議に安らぎを与えてくれる



登山口は薄っすら白い この時期にしては雪は少ないが

天気が好い分、車から降りるのが嫌になるほど冷え込んでいる

歩いていたらその内温かくなるよと気を引き締め、準備して出発

登山道には、1m以上にも育った巨大な氷柱 冷た〜い 

宿(しゅく)を過ぎ、小さな沢を渡ると植林から広葉樹の森へと変わってゆく



登山道を挟んで向かい合う阿吽ブナ メジャーも持っている事だし、今日はウエストを測ってみよう

先ずは、登山道右側 薄化粧したスタイルの良いこの木は、3m53cm

もう一本、登山道左側でアピールしている木は、3m44cmでした

ジグザグ折り返していると、霧氷が段々濃くなって来た



丸山荘の上は、真っ白な笹斜面、日が差したら綺麗だろうなぁ

朝の柔らかい日差しのうちにと、西山越方面へ少し足を延ばし輝く石鎚を眺める 

引返し、丸山荘でアイゼンを付けるがじっとしていたら寒い 指先が悴んで来た

 

丸山荘の横からもみじ谷方面へ 雪が締まってないので、足を取られ歩き難い 

 霧氷がびっしり付いた木の上に、頭を白くした赤石山系〜

夏でも歩き難い急坂のトラバース道なのに、垂れ下がった霧氷が道を塞ぎ邪魔をする

雪塗れになりながら高度を稼いでゆくと、難関が待っていた

足下はズルズル滑るし ピッケルも効かず、なかなか岩の上に上がれないで四苦八苦

「呑気に写真ばかり撮らんと、たまには先に歩いてよ! ブツブツ」

 

急斜面の登山道を隠すまっさらな雪を前に「任しとけ」と、トップ交代

「歩幅は短くしてよ」 足跡を踏んでゆけば、しんどさも半減 と言っても気は抜けない、一歩一歩慎重に



道が平坦になって来ると日が当たり出し、周りが明るくなって来た

天を突く大岩の横の急坂を過ぎ、霧氷のトンネルを抜けてゆく

時折、ドサッと大きな音をたてて霧氷の塊が落ちてくる

よりによって頭に命中しなくてもよいのに・・・首筋が冷た〜い



チチ山山頂予定時間に、やっとチチ山とのコルに出る 思いの外時間が掛ってしまった

今回のもみじ谷が今までで一番しんどかった気がするけど・・・雪質の所為か、それとも歳の所為かしらん?

小休止後、チチ山はパスし笹ヶ峰目指して笹斜面を登って行く 風も無く気持ちが良い



稜線に出ると大展望〜♪ 振り返れば、何処か淋しそうなチチ山 今度行くからね〜

白いサンゴ礁の海を泳ぎ、頂上を目指す



貸切の笹ヶ峰山頂、奥には瓶ヶ森、石鎚山 こんなにお天気の良い冬の笹ヶ峰も珍しい

お不動さん、ありがとうございます

それでも、遮るもののない山頂は風は冷たい 

凍てつく祠の側で風を避け、心ゆくまで展望を楽しみながら、食事休憩



北にはしまなみ海道もくっきり

新居浜市街を見ながら、北斜面を下って行く



笹斜面の中ほどに立つシンボルツリーも随分小さくなって来た

丸山荘でアイゼンを外し、軽くなった足で西山越への登山道をゆく

今日の目的、大ブナが待っている 随分しんどい回り道をしたけれど、丁度日も差し始めている頃だろう

今年最後、あのブナのウエストを測って「メジャー納め」としよう


贅沢にも最高のお天気の中、今年の山行を締め括ることが出来ました

これも普段の行いが・・・いえいえ、全てお不動さんのお蔭です

一年間ありがとうございました

来年も「ロマンを求めて、山の道・里の道」 宜しくお願い致します

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