剣山系東部にある高城山(1627.9m)は、登ったことはあるのですが標高の割には印象の薄い山
それは、剣山スーパー林道から簡単に頂上を踏んだのと、その日はガスで視界ゼロ おまけに記録も無い
ということで、今日は新たな気持ちでのんびりブナ林を歩き、頂上からの大展望を楽しみま〜す
国道193号線倉羅峠(経ノ坂峠)を抜け少し下ると、前方に屏風の様な山並みが見える
その主稜線の奥で慎ましやかに頭を出しているのが高城山
どうして判るのかって? 頂上に大きなレーダーがあるからです
雲早トンネルを抜け、ダートな剣山スーパー林道に揺られ六角峠にあるファガスの森・高城に着く
ファガスの森・高城の左裏手から登山道に取り付きます
ここが既に標高1300m 頂上まで差約330mです
歩き始めて直ぐ、スタイルの良い大ブナ登場
今日はブナの森を楽しむのが目的ですが、ついメジャーに手がいってます
習慣とは儘ならないもので、 測らないで通り過ぎる訳にもいきません 3m57cmでした
ブナ林越しに、目指すレーダーが見えている
シャクナゲが混じる尾根を進み、一旦林道に下り立ち、登山道を繋ぎます
ほっそりしたブナが立ち並ぶ快適な尾根道をゆく
伯耆大山を思わせる右(西)斜面の崩落は、稜線にまで迫っている
立っている痩せ尾根の足下を見れば、抉れて少しオーバーハング気味(怖っ!)
早く通り抜けよう
「頂上は大展望ですよ♪」と、 ソロの方が下りて来られた
これから雲早山に登られるそうだ 「お気をつけて〜」
急斜面でグランパが遅れている、腰が痛いと言っていたけど大丈夫かな?
歳とともにあちらこちら痛い所も増えて、とくに春先は調子が出ない
急坂を頑張るとジャンクションに飛び出る 主稜線は西に続いている
うねる稜線を辿れば樫戸丸、天神丸の奥に剣山、その後ろで恥ずかしそうに頭を出しているのが三嶺
左に少し進むと高城山三角点(1627.9m)
昨秋、みんなで賑やかに歩いた権田山はあれかな? 山座同定しながら、食事休憩
稜線を東に取り、鞍部から少し登り返せば小さな岩場 この辺りが最高点(1632m)
無人レーダー雨量観測所が目の前に立ちはだかる
天辺の巨大なゴルフボールを紀伊水道まで飛ばす選手は・・・う〜ん、ウッズか遼クンか?
登山道はレールに沿って南東についているが、あえて北東尾根を行く
しかしこの山の林床に緑は無いの? スズタケや笹が全て枯れ、どこでも歩けるわ
勿論、林は冬枯れの時期だけど、笹枯れで余計に色彩の無い殺風景な森になっている
鹿の食害とも言われているが、それにしては酷過ぎる 他にも原因が有るんじゃないのかなぁ?
雰囲気の良い尾根を進みながら、愛嬌あるブナや、貫録あるブナとの会話も楽しい
真っ直ぐ進んでも林道に突き当たるけれど、尾根から分かれ「徳島のへそ」を目指して右斜面を下る
剣山スーパー林道「徳島のへそ」広場に下り立つ 「へそ」から周りを眺めれば、山、山、山 山だらけです
正面に勝浦三山のあと二つ雲早山と高丸山 その右に西三子山 暫し、大展望満喫〜
北東尾根を見上げれば、悠々と歩く鹿の親子 林道に下りたと思ったら、急斜面を一気に駆け下りて行った
「凄い!」って驚いていたら、「鹿じゃもん」 そう、ひよどり越の断崖絶壁を駆け下りたのは鹿でした
駐車地点まで、残雪や沿道の芽吹きを見ながら、のんびり林道ウォーク
時々、ライダーが颯爽と走り去る
正面に高城山 頂上手前は案外急傾斜 しんどかった筈だわ
今日はお手軽ブナ林ハイクで、なんか得した気分 緑の風が吹く頃また来てみよう
今度は、アケボノツツジやカタクリが咲くという東隣の砥石権現を絡めて歩いてみたいなぁ
この上ない上天気に歩けたブナと大展望の高城山 十分頭にメモリました
ファガスの森に帰って来ると、ライダーが数人休んでいる
レストハウスで名物・鹿肉カレーを注文したが、先程出会った鹿の親子が眼に浮かぶ
恐々口に運ぶと、柔らかくて癖も無く美味しい!それにジャガイモのお味も絶品!
鹿肉を食べるのは初めてだと話していたら、四季美谷温泉で出しているというマタギ汁をサービスしてくれた
此方も、鹿肉の出汁に味噌と野菜がよくマッチし思ったよりさっぱりした美味しさ♪ 「御馳走様でした」
ファガス(
Fagus)の森の周りも、その名の通りブナだらけ♪ ちょっと散策〜 今日一番の3m85cm
日が降り注ぐ明るい地表に未だ緑色は見えないけれど、間もなく春の妖精たちが目覚めるだろう
スーパー林道を走りながら眺めると、ブナの芽鱗が弾けて産毛がいっぱいの新芽が顔を出し始めている
久し振りに訪れた石垣の里・高開は「シバザクラまつり」開催中
色とりどりに染まった石垣を楽しんで、帰路に着いた
歩いた道 ホーム