2013年4月28日  川まつり”筏流し”


国道379号に沿って流れる肱川支流の小田川、春には川ツツジが咲き誇り、夏には蛍が乱舞する

「筏師の里」といわれた喜多郡内子町大瀬川登地区は林業が盛んな地域で

戦前は大洲市長浜地区の肱川河口まで、伐り出した木材を運ぶ筏流しが盛んだったが

陸路の発達で1949年頃に途絶えたそうだ

人々の暮らしを支えてきた小田川の美しい自然を残し、次の世代へ引き継いでいこうと始まったのが、川まつり「筏流し」



国道から、川まつりメイン会場を見下ろす

 「小田川流し唄」
 ハァー 冬はナー           ハァー   春はナー
  凍る筏に身を乗せながら       岸辺に咲いた川つつじ
      わらじ姿の筏乗り        写す筏の水鏡

ハァー 夏はナー            ハァー  秋はナー
  河鹿(かじか)唄えばホタルが踊る   柿が色づきや稲穂がなびく
     走る筏に鮎(あゆ)が舞う        祭太鼓が 筏に響く




路木地区、まいこ渕河原で開会セレモニーが行われ、川の風情を詠いこんだ小田川流し唄が流れる中

蓑や菅笠姿の筏師を乗せた筏が川面を滑るように流れ出した



静かに流れる16連・50mの筏が、20分ほどかけてメイン会場の川登地区・堂の渕に着けば午前中の筏流しは終了

その昔、川登地区は手すき和紙の里でもあり、筏が流れる川にはいつも紙素(かみそ)がつけてあったとか

そんな光景も思い浮かべながら、川べりでのんびり





筏師さんたちがお昼休み中、堂の渕メイン会場では和太鼓集団「和達」の力強い演奏

威勢よくお餅が搗かれ、じゃこ天も揚げ立ての熱々 他にお寿司、田楽、アユの塩焼きと美味しいものもいっぱい

食べ放題の名物・柳瀬うどんは凄い人気、大鍋の側まで近付けませんでした

川では、子どもたちが楽しそうに筏乗り体験中、私も乗せて貰いました〜♪

お天気も好く、暑いくらい  中には服を着たまま泳ぎ出す小学生も!・・・

さすがに水から上がって来た時は、寒い寒いと言いながら着替えていました



午後、正調筏流しの悠長な節回しに送られ、堂の渕を出発 

たくさんの観客が見下ろす柳瀬橋を潜り抜け、巧みな棹さばきで終点の今岡橋を目指す



途中、観客からどよめきが湧き上る 浅瀬で筏が上手く流れなかったのか

先頭の筏師が川に飛び込み障害物を取り除くと、目にも止まらぬ速さで再び筏に飛び乗った



無事、終点の今岡橋に到着 川面に拍手が響く

 ハァー♪  春はナー  岸辺に咲いた川つつじ  写す筏の水鏡♪


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