九重ICで高速に乗る 熊でも飛び出して来そうな中国道を走り、蒜山SAで仮眠
大山広域農道を走り御机へ、鍵掛峠を経て、登山口の文殊堂を目指す
曇り空だけど、鍵掛峠から眺める伯耆大山はくっきり 雨の心配は無さそうだ
大山環状道路沿いの文殊堂駐車場に車を停め、歩き始める
![](130609s03.jpg)
三ノ沢右岸〜沢床〜左岸と遡り、再度右岸に出て最終堰堤の付け根に垂らされたロープを手繰る
![](130609s05.jpg)
今日は朝から暑い 水分補給しながらケルンで小休止後、槍尾根を目指す
青空があれば申し分ないが、そんな贅沢は言ってられない
雨が降らないだけでも、有り難い事です
それにしても、ゴロゴロ沢の遡行は疲れます
麓では真夏の暑さが続いているのに、沢のあちらこちらには未だ雪が残っている
![](130609s10.jpg)
砂礫に覆われた分厚い残雪を左に見て、傾斜を増した岩屑の道を行く
ずるずる滑ってとにかく歩き難い 昨日の三俣山の黒土道より疲れます
もう汗びっしょり、三ノ沢を振り返り小休止
左側からの崩壊が進み、そのうち道が消えてしまいそう
可愛いイワカガミや鈴なりのツガザクラが現れ、眼を楽しませてくれる
![](130609s13.jpg)
最後の急坂を頑張れば槍尾根
三脚を構えたカメラマンが、斜面のツガザクラを撮っている
落石に注意しながら岩峰群の南壁側を巻く
あれ、沢を見下ろすこの場所に咲いていたダイセンオダマキ、蕾も無いけど・・・?
今日のトップバッターの方が槍尾根から下りて来られた 「綺麗ですね〜」
数年前はもっと一面にピンク色が広がって、それは見事でしたよと
年々花付きが悪くなっているのを嘆いておられたが、私的には十分満足でした
![](130609s22.jpg)
ピンクに染まる槍尾根♪
![](130609s15.jpg)
振り返れば、精悍な姿の烏ヶ山
![](130609s16.jpg)
ツガザクラも満開で〜す♪ 落石地帯で危険なんですが、なかなか進めません
![](130609s18.jpg)
足下に注意し痩せ尾根を進めば、槍尾根最後の1692P
ケルンの積まれた狭い頂上からは大展望〜♪ 指呼の距離に神々しい剣ヶ峰が迫って来る
休んでいると、天狗ヶ峰からソロの若者がやって来た
鍵掛峠から歩き始め、振子沢を遡行してテン泊、これからキリン峠を下るとか
ヒェー!登るのも恐そうだったあの脆い尾根を下るなんて! 「気を付けて〜」
![](13-609s18.jpg)
爽やかな若者に続いて下り始める 痩せ尾根に立てば、コンパスの違いは歴然
恐々左の絶壁に眼を落とすと、本沢や壁沢には未だ雪が残る
![](130609s21.jpg)
浮石に乗って転ばないように、気を付けて歩を運ぶ
槍ヶ峰を巻く ちょっと躓けば、槍ヶ峰沢を何処まで転がってゆくのか?
おむすびころりんにならないよう、此処も慎重に!
![](130609s24.jpg)
昨秋、荒々しい東壁を眺めながら痩せ尾根の急坂を頑張り1405P(国土地理院の地図ではキリン峠)を過ぎ
標高1500mのテラスから眺めたキリン峠のポールが気になっていたのか、グランパが見に行った
ポールにタッチしたかったけど、寝不足と疲れでもうフラフラ それにお腹も空いて来た
槍尾根を歩くグランパがだんだん小さくなるのを見ながら、一人で早めのお昼にする
東壁はキリン沢まで垂直に切れ落ち、南壁も何処まで転がり落ちるか分からない
5分強でポール 直下を見下ろして、とても下りる気にはなれんかったと
下りてゆく若者を見て下手に声をかけても危ないので、気を付けてと思いながら引返したそうだ
![](130609s29.jpg)
尖がり小ピークを乗り越えて引返していたのに、なかなか上って来ない
不思議に思って見下ろすと、後一息の所で腰掛けて紫煙を燻らせている
煙りより、エネルギー元をお腹に入れんと力が出ないよと、イワカガミが笑っているようだ
![](130609s31.jpg)
三ノ沢を見下ろせば、お花畑を求めて登って来る登山者がぼつぼつと続く
名残惜しいけど、そろそろ下りようか
![](130609s28.jpg)
足場がしっかりしていない急坂は、登りも下りもしんどい
兎に角、石を落とさないように慎重に歩を運ぶ
傍らでダイセンクワガタが「お疲れさ〜ん」と、見送っていた
本当に「お疲れさん」の、2日間でした
ちょっとは歳を考えたらと、子どもたちの声が聞こえて来そうです
歩いた道 ホーム