土小屋
(7:30)〜(9:20)弥山
〜天狗岳・南尖峰
〜(11:05)弥山・西稜
(11:25)〜(12:55)土小屋
今日は久しぶりに石鎚です 夏花には少し早いけれど
西日本で一番天に近い稜線で、爽やかな緑の空気にたっぷり浸って来ます
ところで、立夏(今年は5月5日)〜芒種(同じく6月6日)の間が初夏なので、暦の上ではもう夏ですが
石鎚の夏は、お山開大祭の始まる7月1日から クガイソウが咲き出さないと未だ夏とは呼び難い
平年より10日ほど早く梅雨入りした西日本に、昨日は初めて本格的な雨
東稜コースを上りたいが、笹はびしょびしょなのでのんびりメジャーコースを歩く
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東稜分岐を過ぎた所のブナ 葉っぱは一段と緑を深め、髭もじゃの殻斗が目立つ
堅い殻斗に護られた種はこれから成熟し、秋になると殻が4つに割れて大地に落下する
「ブナの実一升、金一升」って言葉があるが、今年は5年に一度の大豊作
何処のブナも沢山の殻斗(実)をつけているようだ
夏色に染まるルンゼを見上げれば、ガスの中から北壁が姿を現し始めた
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三ノ鎖の巻道で、ミヤマダイコンソウが揺れている 黄色い声援を貰って頂上を目指していると
土小屋を同じくらいに出発された方が、もう下りてこられた 「早いですね〜」と、暫く立ち話
「あれ、親子で登っているのかと思ったのに、よく見たら歳いってるねぇ」だって、ガクッ!
人の良さそうな小父さんでしたが・・・ちょっと正直過ぎませんか?
時間も早いし、今はシーズン谷間で弥山は人も疎ら 後2週間もすれば、お山が開かれ
全国から集った白装束の信者さんたちが、仁・智・勇の御神像とともに麓から夏を連れて来る
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すっかり濃い緑に覆われた天狗尾根は夏の気配 今日は、夏色の天狗岳でお昼にしよう
弥山から、ずっしりと重い鎖が垂れる 大きくて持ち難いけど、何人ぶら下がっても大丈夫そうなので安心感がある
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弥山南壁を覗き込むと、シコクイチゲがいそいそと開花の準備中です
お山開き大祭までには、間に合いそうですね〜
ナナカマド越しに眺める西の山域 西ノ冠岳、鞍瀬ノ頭を従えた二ノ森など横綱級の衛星峰が悠然と構えている
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今日のお目当ては、厳しい条件の絶壁に咲くミヤマダイコンソウ
滑り落ちそうな岩壁の僅かな隙間に根を下ろし、可憐な花を咲かせている
天狗岳頂上を目の前にして何気なく足下を見れば、 じぇじぇじぇじぇじぇ・・・・! これはひょっとして?
岩場を這う姿は、ブナのイメージでは無いが、葉っぱといい樹肌といい絶対ブナ(だと思います)
瓶ヶ森・男山と女山の稜線(1850m位)にあるのが四国最高所のブナと思っていたが・・・・
此処は1975m位 厳しい環境で生き抜いている姿に拍手を送りたい
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西日本最高峰・天狗岳(1982m) 吹き抜ける風が心地良い
広島からだという爽やかな若者が、4年前はガスで何も見えなかったけど
「今日は最高です」と、言いながら天狗尾根を楽しんでいた
本当に梅雨時にすれば、空気が澄んで見晴らしが良い
先週登った九重連山・三俣山や伯耆大山は見えるかな?・・・・・ちょっと無理でした
遥か彼方を眺めながら、九州、中国、四国を代表する九重、伯耆大山、石鎚が喧嘩したら
何処が一番強いんだろうかな〜んて、バカな考えが浮かんで来た
ウ〜ン、石鎚は鋼の体、少々の事ではびくともしないだろうが、伯耆大山はそれでなくても脆いし
それより九重を怒らせたら恐いかも・・・やっぱり、仲良しがいいね
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光沢のある手鏡の様な葉を日に晒したイワカガミが、特等席から表参道を見下ろしている
未だピンクのフリルが残っているのもあるけれど、そろそろ終盤かな
南尖峰を過ぎ、東稜の下降点まで足を延ばしてから引き返す
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ちょっと高度感がある天空の稜線を歩いて弥山に向かう
右真下にはルンゼを歩く登山者が見える 皆さんの頭の上をごめんなさい
遥かに瓶ヶ森を従え、窮屈な岩場に住居を構えたコメツツジ 純白の可憐な花が待ち遠しい
シーズン谷間といってもそこは石鎚、弥山にはかなり人が増えている
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シコクイチゲに先駆けて咲くツマトリソウ、マイヅルソウを愛でながら西稜でのんびり
二ノ森へと続く縦走路途中のお花畑には、ユキワリソウがお目当ての人がたくさん見える
色彩的にはまだ華やかさに乏しい四国屈指の岩山も、これから益々輝きを増してゆくだろう
今日は、夏の気配を感じながら、軽めの石鎚初夏点描でした 今年もいい夏がやって来そう
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