2013年09月20日  ”丸笹山〜赤帽子山”

秋風に吹かれ、剣山が間近に迫る大展望の稜線を歩く


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号



ラ・フォーレつるぎ山(7:45)〜(8:15)丸笹山・赤帽子山分岐〜(8:40)R439ルート分岐(最低鞍部)〜(9:10)赤帽子山〜三角点(9:45)
(10:20)R439ルート分岐〜(10:45)丸笹山・赤帽子山分岐〜(11:05)丸笹山(11:20)〜(11:50)ラ・フォーレつるぎ山  (4時間05分)


名月や 池をめぐりて 夜もすがら (芭蕉)

旧暦8月15日の昨夜は、「中秋の名月」 まん丸いお月様が見えました

中秋の月が必ずしも満月(月齢15.0)になるとは限らないのだけれど

2011年、2012年に続いて、今年も丁度満月(今度は、8年後の2021年だそうです)



昨夜の名残のお月様が西の空に沈むのを見ながら、吉野川に架かる橋を渡ります

東の空が赤く染まり、間もなく日の出を迎えようとしています



貞光からR438を走り、川又から県道260で中尾山高原へ向かおうと思っていたら

剣橋分岐に通行止の看板 薄い字で、7km先山腹崩壊と書かれている

確か、見ノ越トンネル先の山腹崩壊のためR438が不通なので、木屋平から見ノ越へ来る迂回路だった筈だけど

ちょっと様子を見て来よう バリケードの先の崩落現場を見て唖然、

素人目なのでよく分かりませんが、早々の復旧は難しそうです

このまま帰るのも・・・丸笹山から稜線を歩いて赤帽子山へ行こうか

分岐まで引返して剣橋を渡り、クネクネとR438を進む



丸笹山登山口のあるラ・フォーレつるぎ山に車を停め、準備してたら男の方が二人下りて来られた

キノコ採りに入っていたそうで、アブラ茸だと袋の中身を見せてくれたけど、どう見てもシメジにしか見えん

暑い暑いとこの間まで言ってたのに、早くもキノコ採りの季節になったんですねぇ

「良い登山をして下さい」の言葉を背中に貰って、冷んやりした林に入って行く

丸笹山は帰りに寄ることにして、先ずは赤帽子山へ 快適なトラバース道を進む



歩き始めて20分弱で、貞光川源流

苔むした木々や岩が良い雰囲気を醸している



尾根に出たところが、赤帽子山(2300m)と丸笹山( 500m)の分岐

分岐を左にとり、 小さなアップダウンをこなしていると次第に展望が開けてくる

最低鞍部に、R438ルート(439かも?)分岐の指標

さぁ、此処から120mほど登り返しです



明るい日差しが差し込む広葉樹林帯 見上げれば、色付き出したカエデのパッチワークが素敵〜♪

 

 前方にピークらしきが見えました あそこが頂上かな?

振り返れば、丸笹山と塔ノ丸の間に三嶺が頭を覗かせている



ツリガネニンジン                               リンドウ

展望ばかりじゃなく足下も見て下さいと言わんばかりに、花々が咲き誇る


 
可愛いツルリンドウ                    リンドウの仲間・センブリ

 

濃い緑の笹の中からウメバチソウが背伸びして、ポーズする

こんなにアピールされては、素通りするわけにはいきません 暫くお相手しました

 

お日様の光を受けて輝くミヤマアキノキリンソウ

やっと坂を登りきり、もう頂上かなと思ったら、もう少し先のピークに頂上標識が見える

駆け出したくなるような稜線をルンルンランランで〜す



登山口から1時間25分で、赤帽子山頂上(1620m) 思ったより時間がかからなかった
 
歩いてきた快適な稜線、丸笹山を眺める

吹き上がってくる風に乗って急に方向転換したりスピードを速めたりしながら、燕が飛び交う

秋風が吹き出したから、渡りの準備をしているのかも



頂上の東側に三角点が有るそうなので、もう少し先まで足を延ばしてみようか

三角点(1611.4m)を過ぎると、東の景色が広がってくる 遠くに見える町は木屋平かな?

笹原の稜線を辿ってゆくと広葉樹の森に繋がる 中尾山(なこやま)はどれかしらん

赤帽子山まで引返し、剣山系、剣山スーパー林道沿いの山々、祖谷山系に囲まれ、至福のサンドウィチ休憩



何時までも大展望を楽しんでいたいが、下山予定の12時に間に合うようにと

重い腰を上げ、丸笹山に向かう

が、途中で脱線 行きも帰りも可愛い花々のお相手していたら時間がいくら有っても足りないわ

段々気温も高くなり、最低鞍部から汗びっしょりになって登り返し やれやれ、あと少しで分岐

 
 
分岐で水分補給して、ウラジロモミ林の日陰に入ると涼しい♪

緩やかに高度を上げて行き、クマザサの原が見え出すと頂上は近い

 

一気に視界が開けて、丸笹山頂上(1711.6m) 剣山、次郎笈とは指呼の距離

頂上をズームすると、木道を歩く人が数人見える

名残惜しく赤帽子山を眺めてから、下山



綺麗に刈りこまれたクマザサの道の向こうに、塔ノ丸、三嶺がどっしりと構えている

ウラジロモミやミズナラの樹林帯に入り、2005年12月25日「丸笹山からメリークリスマス」を思い出す

あの大雪の時はどこを歩いたんだろうと、辺りをキョロキョロ

気持ちの良い自然林の中をジグザグ歩いて、 頂上から30分で登山口 

今日は誰にも会わなかったなぁ

日差しは強いが木陰はひんやり、秋本番間近の爽やかな稜線散歩でした

 

夫婦池の雄池は水をいっぱい湛えている   ラ・フォーレつるぎ山の玄関先にアケボノソウ


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