2013年09月23日 ”矢筈山”

ススキ輝く落合峠から、祖谷山系の主峰を訪ねる


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)   (車道ログは、スイッチ消し忘れです)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号


登山口(7:00)〜(8:05)サガリハゲ分岐〜(8:40)矢筈山(9:00)〜(9:35)サガリハゲ分岐〜(10:30)登山口
                                                                                      (3時間30分)


「中秋の名月」の名脇役・ススキ 落合峠は丁度見頃だろう

金色に染まる高原で、爽やかな秋風に吹かれたい

今年3月に初めて出会った大ブナさんも元気かな? 帰りに、お邪魔してみよう



三加茂町から深淵を経て、落合峠を目指す

ブナ林に囲まれた道を走り抜けたら峠だ 「ウァー」 思わず歓声が上る

朝日を浴びて金色に輝くススキの原 その向こうに、奥祖谷の貴公子・天狗塚、牛ノ背が聳える

この感動の風景、ご来光を撮りに来られていたという先客の男性と、三人占めです

笹が茂っていたらレインが要るけど、有り難いことに綺麗に刈られている

爽やかな朝の空気を胸いっぱい吸いながら、意気揚々と出発



急坂を登りきり尾根に乗った所から登山口を見下ろす

向かいは落禿山、前烏帽子、烏帽子山へと続く

此処からは、ススキなびく快適な笹原歩き〜♪

「落合峠0,5km 矢筈山2,5km」の標識を過ぎると、朝露を含んだ笹が登山道を覆っている

あらあら、やっぱりレインのズボン着用です



隠れた石に躓きそうになりながら、腰まである笹原を泳いでゆく

レインは勿論、手袋や腕、靴もビショビショ

笹原を抜け、木漏れ日が差し込む素敵なウラジロモミ林でホッと一息



足場の悪い急坂には、トラロープが付けられている 

此処を登りきれば、間もなくサガリハゲ分岐

笹で埋まったサガリハゲ山への道を右に見て、前衛峰の北斜面をトラバースしてゆく

 

日陰の笹は露がたっぷり、おまけに倒れかかった笹に足が乗ると良く滑る 

テンニンソウの花期は過ぎ、穂先は茶色くなりかけているけど、少し前は見事なお花畑だっただろう

 

コルに出ると南東面の展望が開ける

大展望を期待していたが、残念ながら剣山には雲がかかり始めている

 

二重山稜の窪地を過ぎ、日当たりの好い笹斜面を進む

 

大岩を巻くと、東に黒笠山や津志嶽

 

ランドマークの矢筈岩を過ぎれば、頂上はもう目の前 標識が見えて来た 

矢筈山(1848.5m)頂上 一番乗り〜♪

お楽しみは、イリコめしのおにぎり

昨日、仁尾八朔人形まつり会場で買った伊吹のイリコを炊きこんで作ってみました

大展望の中でほうばるマイおにぎりは、格別の味でした

暫くして到着されたソロの男性と一緒に山座同定



北には、石堂山、火打山、風呂塔 奥には阿讃山脈が横たわっている

西に落合峠を挟んで、烏帽子山や寒峰など祖谷山系の名峰たち

ずっと奥に赤星山やおといこさんは薄っすら見えたけど、石鎚山は靄の中



展望も十分楽しんだし、後は矢筈岩で遊んで帰ろう

南に派生するサガリハゲ山(1740,0m)の稜線は、黒々として魔物が棲んでいそうな雰囲気

一風変わったカタカナ表示の山名も気になる 何か意味があるんかなぁ

その昔、山頂手前の鞍部には木も草も生えてなかったとか・・・

下がった所が禿げている→サガリハゲ  何となく、自分なりに納得

見て感じたままですので、全然見当違いかもしれません サガリハゲさん、悪しからず

薄っすら紅葉した木々に囲まれた大岩の天辺で、天女の気分

厚かましいけど、「気分」という事で聞き流してください



 日差しが強くなり、笹も乾いてきたので歩き易くなった

下山途中、グループやご夫妻、家族連れなど15人程にすれ違う やっぱり人気の山です

登山口の向こうに、頂上で会ったソロの男性が落禿に向かっているのが見える

丸笹山・赤帽子山に続いて、今日も爽やかなススキの高原散歩でした

そろそろ本格派の石鎚山が気になります



大ブナはどうしているかな? 峠から少し下った所に車を停め、登山道に入る

緑煌めく広葉樹の森をのんびり15分ほど下った、標高1300m位の道沿いに一本

右の斜面にもう一本 二本とも4.5mほどの器量良しです

紅葉は未だのようだけど、少し色が変わりかけている 黄金色に輝く姿も見てみたい! 

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