9年前、中蒜山から眺めた上蒜山、下蒜山 その時、三山を繋ぐ稜線を歩いてみたいと思ったものの
米子道や蒜山高原から器量良しの三姉妹を眺めるだけで、なかなか機会がやって来なかった
大山のブナも気になるけれど、今回を逃してはと錦秋の艶やか稜線を歩いて来ました
犬挟峠(いぬばさりとうげ)登山口(510m位) 目の前には犬挟湿原が広がっている
湿原の縁を通り樹林帯に入る 暫くして、「車のロックしたかなぁ?・・・ちょっと、待ちよって」
最近、お互いこんなことも多くなり、二人で何とか一人前です
仕切り直しして、川のようになった黒ボクの登山道を進んでいく
歩き始めて10分程で尾根に出る 頂上まで1時間40分の表示板がある
擬木の階段が設置された急坂には、所々鎖が付けられているが頼るほどでもなく、まずまず歩き易い
自然林を抜け五合目の標柱から景色は一変する
北側はブナ林、南側は笹原 対照的な景色が広がっている 恐らく、南側もブナ林だったのだろう
雲居平(乙女平とも)と呼ばれるなだらかな笹原の中に、一本の登山道が優美な曲線を描いている
枯れ尾花が揺れる秋色の草原の足下に、リンドウが僅かにアクセントをつける
頂上手前から、歩いて来た道を振り返れば、逆光の笹原が美しい 右奥には、今春大藪漕ぎした津黒山
急坂を頑張って下蒜山頂上(1100.3m) 蒜山三山随一の大展望が広がっている
目前の中蒜山、上蒜山の遥か奥に、烏ヶ山、伯耆大山、矢筈ヶ山、甲ヶ山が連なる
荒々しい東壁を眺めながら、のんびりサンドウィッチ休憩
後から分かったが、山友のトオルさんがキリン峠を登られていたそうだ
暫くして、ソロの男の方が登って来られた 中蒜山から塩釜へ下り、自転車で帰るつもりだったのに
折り畳み自転車の車輪を積み忘れたとか、塩釜から犬挟峠まで歩くと言われていた
青空の下、雄大な縦走路を行く 鞍部までは、標高差300mほどの下り
振り返ると、三女の頂上から南にメーチン(乙女)尾根が緩やかに流れている
刈り払われた登山道の傍らに古びた標石 文字は、判読不能です
同じような写真ですが、巨人ヶ平を振り返る
蒜山のブナ林は、日本海型と太平洋型の両方の要素を持っていて
すらっとしたブナの中に、根本近くで幹が分かれたずんぐり型のブナが見られる
フングリ乢(ふんぐりたわ 810m位) タワとは鞍部のこと
その昔、巨人がこの乢をまたいだとき、誤って股間をこすったという伝承の地だそうだ
左から塩釜コースの道が合流するともう中蒜山は近い 展望を楽しみながらのんびり歩く
振り返れば遠くなった下蒜山 ここまではあまり登山者に会ってない
上蒜山への道を右に分け、避難小屋横を通り、中蒜山(1123.3m)頂上
2004年11月以来です あの時は仙ちゃんと三人で塩釜からピストン 下山後、三徳山にも登ったなぁ
南面は太古は湖であったと言われる蒜山盆地 広大な高原が足下に広がっている
点在する緑は牧草地かはたまた大根畑か? 実は、今日蒜山を選んだ大きな理由は蒜山大根
早く下りなくっちゃ売り切れるかも
(2時過ぎ 「道の駅風の家」に寄ったら丁度売り切れたところ、お土産に箱いっぱい買って帰ろうと思っていたのに残念)
正面にはこれから向かう上蒜山 下〜中ほどの標高差も距離も無さそうだ
頂上から少し引返し縦走路に入る 林を抜けると雄大な日本海が見える
ユートピアと呼ばれている大展望の笹原ををルンルン気分で下る 高知からの団体さんとすれ違う
何組かの縦走者とすれ違い、急坂をこなし、傾斜が緩んできたところで振り返る 縦走もそろそろ大詰めです
前方左には槍ヶ峯 大山の槍ヶ峰とは少しイメージは違います 奥に三平山や朝鍋鷲ヶ山が霞んでいる
格別大きなブナは見当たりません 左は3mまでかな?
ブナに囲まれた日本200名山上蒜山(1202m)頂上 今日の最高点です
お父さん、お母さんに連れられた小学2年生と幼稚園だという女の子が2人、落葉遊びをしている
笹が深くて行けないので、お祖父ちゃんが三角点ピストンしてくるのを待っているのだと言われた
体が埋まるほどの笹薮はちょっと気が進まないけど、折角だから三角点(1199.7m)にも挨拶してこよう
摺り足で道を探しながら10分ほどで三角点 タッチして引返す
上蒜山頂上は展望が無いので、肩まで下って休憩しようか
槍ヶ峯までは緩やかな道 この道沿いの紅葉が一番見事でした 仲良し三山を振り返る
上蒜山八合目・槍ヶ峯ピーク 沢山の人が休んでいる ちょっと腰を下ろしコーヒータイム
展望は抜群です 皆ヶ山、擬宝珠山とは背比べ その奥の伯耆大山は一際高い
下りる人まだ上ってくる人で登山道は賑やか 特にファミリーに人気の山みたいです
大展望の道をどんどん下っていると、上蒜山で出会ったご家族に再会〜♪
日当たりが良く気温が上がって来た そんな事は無いとは思いながらもガイドに記載のマ○シが頭をよぎる
二合目からの急坂植林帯を抜けると目の前が一気に開け、登山口(630m)の百合原牧場に出る
鉄線の柵に仕切られた道を緩やかに下り、柵を越えて車道へ
蒜山タクシー(0867−66−2535)で駐車地点に帰って来た まだ沢山の車が停まっている
蒜山大根は残念だったが、休暇村蒜山高原で三山を眺めながら汗を流し帰途についた
歩いた道 ホーム