先週に続いて皿ヶ嶺連峰、今日は東端に位置する連峰最高峰の石墨山を訪ねます
松山から見れば、一目でそれと分かる皿ヶ嶺に比べ、石墨山は何処にあるかよく分かりません
久万側から眺めるとひときわ高く存在感があるんですが・・
先週の雪は残っているかしらん 雪の状態にもよるけれど、6時間強の周回予定です
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R494を走りながら石墨山方面を見上げれば、朝日に輝く法師山がひときわ目立つ
雪は?そこそこみたい トラバース、大丈夫かなぁ
この時点ではピーカンの天気を期待したんだけど、そうそう思うようにはいきません
唐岬ノ滝駐車場に車を停め出発 此処から白猪峠までは初めての道
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林道(作業道)を歩き始め、沢を越えると「白猪峠2.6km」の道標がある ここは左に上る
すぐ小滝が見え、滝手前を右に ここからは時折倒木を跨ぎながら急勾配の林道を進む
歩き始めて20分ちょっとで林道最高点 此処から白猪谷分岐まで下ります
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林道最高点を少し下り、展望が開けた所から手前の尾根に目をやると標識らしきが見える(↓)
きっとあそこが白猪谷分岐だろう 折角登ったのに、あんなに低い所まで下るなんて何だか勿体ないなぁ
沢筋は道が流れて分かり難い 沢を渡り植林帯の中を進んでいると、下に道がある
標識へと続く道はどうも下の方みたいと、植林の斜面を駆け下る
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道が不明瞭なところも有ったが、小さな沢を渡るとそろそろ分岐です
背後に林道最高点(左写真、木が疎らな辺り)と、その一番奥の尖がり山が法師山
歩き始めて40分で白猪谷分岐 白猪峠1.0km、白猪登山口1.9km、唐岬ノ滝1.6km、の道標がある
分岐から北は川内方面 松山道や高縄山系も見えるんだろうけど、ちょっと雲がうるさい
40分も歩いたのに標高は殆ど変わって無い 此処で仕切りなおして出発です
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分岐から植林帯をジグザグ上って行く 細尾根を渡ると道はトラバース気味になり雪も増えて来た
目前に石積みが現れ、小広い踊り場に出る 昔は茶屋でもあったんだろうか?
尚も狭い横駆け道を慎重に歩いてゆけば、主稜線が近くなった
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白猪峠に出る(峠の標高が、1215mと表示されているけど・・・?) 井内峠4.6km 石墨山2.9kmの道標がある
石墨山から此処まで下りて来て、根無山、樽谷山、梅ヶ谷山のピークを踏み井内峠まで歩いたのは、8年前の事
今日は逆コース、緩急織り交ぜた坂をこなしながら徐々に高度を上げ、連峰最高峰石墨山を目指す
スズタケが両脇から迫る雪の急坂を黙々と登ってゆく 見た目より結構きつくてしんどい
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急坂を登り詰めたら右手に林道が現れた 林道とほぼ平行に尾根道を緩やかに上ると
山頂の雰囲気は無いが、この辺りが白猪山(1201.08m)だろう 三角点は見落としました
北面は急峻な谷 雪で路肩が不安なので慎重に足を運ぶ
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法師山を右に巻き始めると道が険しくなって来た 一番心配だった大岩直下のトラバース
ほんの短い距離だけど、滑り落ちたらアウトです ロープを頼り、何とか通過出来ました
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急斜面を頑張りコルに飛び出す ヤレヤレ 露をたっぷり含んだ笹藪を掻き分け、法師(権現)山(1310m)へ
北側からは登山者を拒む尖峰に見えるけど、南側からだと2分足らずであっけなく頂上です
晴れていれば大展望なんですが、周りは気まぐれなガスに包まれて何も見えません
難所も済んだ事だし、コルまで引返してリンゴ休憩です
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さぁ、石墨分レを目指しますが、左側が切れ落ちているので未だ気が抜けません
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サクサクと快適な雪道を進んでゆくと、前方に白く輝く分レとその奥に前衛ピークが見え出した
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登山口から3時間で、石墨分レ着 石墨山1km 白猪峠1.9km 唐岬ノ滝登山口2.5kmの道標がある
左(割石峠)から合わさった新しいトレースが頂上に向かっており、何となくホッとする
西側の展望が開ける笹原を過ぎた所で、ソロの男性と擦れ違う 今日のお山は、どうも3人だけみたい
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周りは綺麗なブナ林が広がっている グランパはメジャーを出したくてうずうずしているが・・・
ブナ林を抜けると一気に展望が開け、白い展望岩が突き上げる
ロープは雪の下、足場を確かめながら慎重に展望岩に立った途端、明るくなって来た
石鎚山が見えないのは残念だけど、日差しが嬉しい♪
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目の前に石墨山がデ〜ンと構えている 今からお邪魔しま〜す
岩場から一旦下り、トレースを辿って最後の急登を頑張れば頂上に飛び出す
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石墨山山頂(1456m)には、個性的な三世代の山頂標識がアピールしている
その昔、大力無雙の赤鬼法性院が死期を悟り、南面八合目の大岩に篭って入定したという伝説が残る
今もその場所にはミイラを祀った社があるらしく、大岩に触れると雷が鳴り雨が降るそうだ
クワバラ、クワバラ そんな岩には触れたくないなと思いつつ、広がり始めた青空に期待
折角石鎚展望所の山頂にいるんだからと食事をしながら暫く待ったけど、結局見えずじまいでした
白い頂上に足跡をいっぱい残し、下山です 時折ガスに包まれるブナ林を下ってゆく
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展望岩を登り返し振り返ると、石墨山が日に輝いている
本峰がしっかり見えただけでも良しとしなくっちゃ
ブナ林にはまだ薄っすら霧氷が残っている 石墨分レまで帰り、コーヒータイム
分レからは、いきなり名物の激下り 凍っている所は、樹林帯へ逃げながら一気に高度を下げてゆく
此処をシリセードで爽快に滑り降りたのは、雪がたっぷり有った2005年2月6日の事
あっという間に急坂の取り付きに着いたけど、今日は深みが足りません
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(写真は、2005年2月6日の石墨山です)
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グランパは、下りは元気が良い 特に雪道は風の如く飛んでゆき、あっという間に見えなくなる
急坂が終わり、単調な植林帯の中を下っているとスズタケとヒノキの藪が現れた
8年前は、植林されたばかりのこの辺りから石鎚が見えたと思うけど、ヒノキが茂り展望は無い
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スズタケを掻き分け割石峠(1020m)に飛び出した
道を隔てた杉林の中に「石望山荘」のプレートが掲げられた東温高校の山小屋が佇む
登山口(左)までは1.1km 黒森峠(右)までは1.0km 此処からは広い登山道をのんびり下ってゆく
峠から3分程下った所にある苔むした大岩、よく見れば真ん中で割れている
以前、柳生の里を訪ねた時に見た「一刀石」、石舟斎が一刀のもとに切ったと伝わる大岩みたい
あれ? 割れている石→それで割石峠なの? 此処にも、剣豪が住んでいたのかなぁ
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杉林の中で、ブナがやカツラが「ごくろうさん」と見送ってくれる
歩き始めて5時間40分、下山口が少しずれたが漱石の句碑が立つ唐岬ノ滝駐車場に帰って来た
帰路、丹原の「周ちゃん広場」に寄る お目当ては名物の柿
広場から眺める石鎚方面は、どんよりした雲がかかっている えっ?石鎚は雲海だったの! ま・さ・か
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