2014年01月18日  ”清滝山・石土ノ森”

霞む大河を遠望し、お手軽石土さんとお四国さんを巡る



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号

松尾八幡宮(9:00)〜(9:40)清滝寺(9:55)〜(11:00)コル・登山口〜(11:25)清滝山〜(11:40)石土ノ森(11:45)
(11:55)
パラグライダー基地(12:20)〜(12:55)コル〜(13:35)清滝寺〜(14:10)松尾八幡宮   (5時間10分)



今日は高知の山  大豊IC辺りまで、空はどんより、沿線の木々は雪で真っ白だったけど

平山トンネルを抜けると前方が一気に明るくなり、太陽が眩しい 

瀬戸内側とこんなに違うのか? やっぱり冬は高知のもんですね  土佐ICで下り、松尾八幡宮を目指す

今日は、土佐市の市街地背後に横たわる清滝山と石土ノ森を歩きます 地味な里の山ですが

清滝山中腹に開かれたミニ八十八ヶ所を巡り、 石土から石鎚を見た〜い



参道の並木に風格を感じる松尾八幡宮から、清滝山と石土ノ森を見ながら歩き始める

鳥居前に清滝寺1.9km→の道標がある この道は、「四国のみち」(清滝さんから竜へのみち)に指定されている

高知自動車道を潜り、集落を抜ける  あれ、黄色い花が・・・? ロウバイが満開でした



四国第三十五番霊場医王山清滝寺の山号と、平城天皇第三皇子真如法親王御遺蹟地と刻まれた立派な門柱が立つ

門柱を過ぎて直ぐ、お四国の一番さん・霊山寺 本尊の釈迦如来とお大師さんが寄り添っている

ここからミニ八十八ヶ所が始まる ミニとはいえ心を込めて参拝すればご利益があるかもしれません



参道脇で満開した水仙が、歩き遍路さんを労うことでしょう

仁王門の側に祀られているのは、第十四番 常楽寺 仁王門を潜るとすぐ左に第十五番 国分寺



急な石段を登りきると、行基が開山し、弘法大師が修法した第三十五番札所・清滝寺

今年は、お大師さんが弘仁6年(815年)四国八十八ヶ所を開創されて1200年の節目の年

初春から多くのお遍路さんが参詣されている

境内に入ると真っ先に眼に入ってくるのが、高さ15mもある薬師如来立像 

その台座の中の戒壇めぐりは、真っ暗で何も見えません ちょっと不気味でした

お大師堂背後から山道に入り、お四国が刻まれた石仏を辿って行くと、再び車道に出る



 お大師さんの金剛杖の跡から湧き出た水だと伝えられる「閼伽井の泉」

再び山道に入りすぐ第二十九番 国分寺 車道はパラグライダー基地に続いている



遍路というより登山の雰囲気になってきた 岩場に祀られた第三十二番 禅師峰寺

さすが、御本家三十五番 清滝寺には多くの石仏が並んでいる

それにしても山道に入ってからずっとイノシシの足跡が目立つ

どうやら先達に連れられて八十八ヶ所参りをしているようだ 清滝山に棲むイノシシは信心深いのかしらん



被さってくる大岩の根元に、第三十九番 延光寺 

第四十二番 佛木寺までは、少し傷んでいる沢沿いの急坂を頑張ります

道は東に振り、下りもあるがコルを目指しほぼ横駆けしてゆく 

第四十四番 大宝寺でやっと半分 案外時間がかかっている



第六十一番 香園寺を過ぎるとコル(清滝山皿ヶ峰を繋ぐ稜線鞍部)に着く 石積みの残る峠でお茶休憩 

寒いと思って着込んで来たけど、風も当たらず結構暖かいので何時もより喉が渇く

コルからミニ八十八ヶ所巡りの道から分かれ少し上ると、「石土ノ森登山口」の指標がある



稜線につけられた確りした道を進むと、前方に石土ノ森が見えて来た 

この辺りが清滝山だろうと小高い岩の上に祀られた祠の辺りを探したけど、山頂標識らしきは見当たりません



一旦鞍部まで下り登り返す 鳥居の側に真新しい宇宙光照神道(あまひのみち)の標柱が有り、三体の祠が祀られている

そのまま稜線を西へ辿り緩やかに登ってゆくと、石土神社の祠がある石土ノ森 (467.3m)

石土ノ森から眺める霊峰石鎚を楽しみにしていたけど、残念ながら舫って見えません 

未だ12時前だし、折角だからパラグライダー基地まで足を延ばしてお昼にしようや



山頂から西に見えるのは、大平峰や松尾山かな?

一旦稜線を下り、少し登り返したところのコブ(石土ノ森のすぐ西)に

「大堂山321m」と書かれた標識が木に括りつけられている 

321m? 石土ノ森とそんなに変わらないので、450m位あると思うんですが・・・・



石土ノ森から10分弱で、パラグライダー基地  風が吹き抜けちょっと寒いですが、鳥になった気分で〜す

雄大な仁淀川や土佐市街を眺めながら、楽しいお昼  天気は悪くは無いものの、見晴らしはいまいちでした 
 
車道を歩いても清滝寺へ帰れるけど、コルまで引返し残りの二十七寺を巡ります

帰り道、もう一度祠の辺りを隈なく探してみても、やっぱり標識は無い

此処を「清滝山にしとこや」と言いながら、少し東に来たところで、あれ〜ピンクの標識!

こんな所に清滝山378mの標識がぶら下がっている  来るとき、何で見落としたんじゃろ? 



先程のコルまで帰り、さぁ、お札所巡りの続きです  コルから左に折れると、すぐ車道に出会う

真っ直ぐ進んで直ぐ右に入ると 第六十二番 宝寿寺

第六十五番 三角寺と、第六十六番 雲辺寺が仲良く並んでいる(上右写真)



車道に出た突き当りに「70番このサクラの下」のプレート 再び林の中へ

第七十番 本山寺はお札所の中で唯一馬頭観音様を祀る寺



ロープが設置された急坂は、石がゴロゴロして歩き難い 年配の方はちょっと大変そう

そんなこと言って、自分も年配の内に入るかも・・・?

第七十七番 道隆寺 この辺り、雰囲気の良い遍路道が続く

 

林を抜けると、ミカン畑があり景色が開ける 

ミカン畑上端をトラバースすると、直ぐ右の繁みに佇む第七十一番 白峰寺

それにしても転げ落ちそうな急斜面、おまけに薄い踏み跡です

第八十二番 根香寺は、日向ぼっこをしながら展望を独り占め



此処までくればゴールは近い 日当たりの良いミカン(文旦かな?)畑で暫し日向ぼっこ

清滝寺の庫裏の前に第八十八番 大窪寺 ミニ八十八ヶ所通し打ち結願です

白装束のお遍路さんで賑わう本堂にご報告し、明るい日差しを浴びながら、駐車地点に帰って来た


今日歩いたのは僅か12km 八十八ヶ所巡り約1300kmの1%にも満たない

お遍路さんたちは、涅槃の地を目指し、気の遠くなる距離を歩いてゆく

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