2014年01月25日  ”鞍掛山”

ミカンのふるさと・八幡浜に聳える干支の山を尋ねて


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)  (鞍掛山西ピークからの太線は手書きです)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号
GPSは西ピークで電池切れ 西ピーク〜鞍掛山三角点〜林道分岐まで手書きしています 帰りはは千丈川沿いを歩きました

道の駅・八幡浜みなとオアシス「みなっと」(8:15)〜(9:45)長谷寺(9:55)〜(10:45)林道分岐〜(11:20)西ピーク(11:30)
(12:10)三角点(12:25)〜(12:40)林道分岐〜(13:10)長谷小学校〜(14:05)R197〜(14:45)「みなっと」 (6時間30分)


1月12日、讃岐綾歌郡の鞍掛山に登った時、全国の鞍掛山を調べてたら

山友のアカリプタさんが、愛媛にも一等三角点を持つ鞍掛山が有ることを教えて下さった

灯台下暗しとはこのこと 早速、八幡浜と大洲に跨るお山を尋ねてみました

折角だから、久々に海抜0メートルから歩いてみようと、道の駅・みなとオアシス「八幡浜みなっと」に車を停め

下山後の八幡浜チャンポンを楽しみに出発で〜す



四国の西の玄関・八幡浜港 停泊中のフェリーに乗れば、別府の湯まで2時間50分

鞍掛山三角点まで3時間余の予定だから、別府の方が近いわぁ

鞍掛山はグランパ一人に任せて、私はお湯に浸かって来ようかしらん

まぁ、そういう訳にもいかず、開店前の銀座商店街を抜けてゆく 

アーケード街に、「25年 おもしろ川柳入選作」が掲示されていた

妻旅行 二泊三日のカレーです

上げないで 血圧 血糖 消費税



市指定史跡・矢野組代官屋敷跡 江戸時代末期、砂洲を埋め立て入母屋造りの堂々たる代官所が建てられたそうだ

子どもの頃、カラスの滑空を見て空を飛ぶことを思いついたと言う、飛行機の父・二宮忠八翁生誕の地

 

八幡浜名物といえば、じゃこてん

ミカン、チャンポン、じゃこてんと美味しいものばかりです

八幡浜高校を過ぎて間もなく旧街道から左に折れ、高野地集落を目指して小さな川沿いを進む

 

車道をショートカットしながら進んでゆくと、ミカン畑の横(右写真の電柱の左)に旧道らしき狭い道が続いている

ミカンの世話をされていたご年配の方が、昔は歩きよったんじゃけど、今はどうかなと心配顔

「鞍掛山に登りたいんですが・・・・」  「鞍掛山? 知らんのぅ」 

車道はかなり大回りしているので、お礼を言って川沿いの旧道をゆく

旧道は途中で砂防ダムに寸断されていたが、車道に出る道が付けられ何とか無事通過です



暫く歩いてから車道を逸れ、川沿いにつけられた旧道を進む

最初は広い道だったのが段々怪しくなり藪状態

道は続いているようなのでそのうちはっきりするだろうと思っていたら、アララ道が消えてしまった

此処で引き返せば良かったものを、水路を飛び越え尚も進む



が、極まってしまいました ここはもう左斜面を這い上がるしかないでしょう

イノシシ避けの柵を跨いで、ミカン畑を抜け車道に復帰する ショートカットにならなかったわ

臨済宗妙心寺派の禅寺・長谷寺(ちょうこくじ)で一休み 秘仏の十一面観世音菩薩は市指定の文化財だそうです



菜の花咲く畦道を通り、上の車道に出る

青い屋根は、平成25年3月閉校となった長谷小学校校舎 帰りに寄ってみよう



高野地の最終民家を過ぎ、なおも車道を進む 煙りの上っている右上のピークが鞍掛山だろう

また、知らないって言われたらどうしようと思いながら、作業している人に道を尋ねると

「其処を右に行って(上右写真)200m位で左に入り(下左写真)、作業道を上って行くと(下右写真)車道に出る

車道の突き当りが鞍掛山の登り口 参道は今はどうなっとるかなぁ?結構遠いよ」 



教えて頂いた通り進む 先程の方に会わなかったら、此処で直進か左折か迷ったと思います

里の山は登山口に辿り着くまでが大変、感謝、感謝です



車道から振り返れば、先程見えていた段々畑の煙がかなり下の方になった

宇和海に浮かんでいるのは大島かな?

林道分岐(上右写真) ここまで車で入れるが、それではあまりに味気ない

左の林道に入り、先ず西のピークを目指す 

(林道を真っ直ぐ50mほど下り気味に進むと、左側に三角点のある東のピークへの登山口がある、道標は無い)



植林の中だらだらと15分ほどで、赤テープがある この辺から西のピークへ直登出来そうだけど・・・木々が茂り、踏み跡も無い

結局、もう少し進み林道終点から支尾根に取り付く  道はあるような無いような



兎に角、目指すは一番高い所 強引に直登すると、杉木立の中に鳥居が見えて来た 

その背後の小高い場所に鎮座する石像は紛れも無く蔵王権現、よく見ると石槌権現と刻まれている

鞍掛山最高点(西のピーク 649m)で、思いがけず権現様にお会い出来て、感激〜

ホッとしたら、お腹が空いていたのを思い出したけど

地図を見ると20分くらいで三角点に着きそうなので、そこでゆっくり食事にしようと

お茶とミカンで喉を潤し、暫く休んでから出発



道らしきもあるが、生い茂った木々が倒れたりしていて行く手が遮られる事も度々

植林の藪は、藪屋さんから見ればグレードは低いのだろうけど、私には背筋を伸ばして歩けない所は全て藪です

西のピークを出て20分 緩やかな下り途中に石組みが残っている 此処が狼煙場だったようだ 

狼煙場は東西ピークの中間くらいだそうだから、三角点はまだ先 こういう道は、距離に比して案外疲れます



跨いだり潜ったり、迂回したりしながら馬の背から落ちないように東に進み

ピークかなと思い登り切ったら、空振り(ガックリ) やっとの思いでコルへ出ると、右に、はっきりした道が下りている

何度か裏切られたけど此処を登り切った所が、絶対三角点よ!



有りました〜一等三角点♪ 鞍掛山(点名 鞍掛峰 629.4m)

木々の間から東側の景色が少し見えるだけ、展望は良くない

ビーフシチューとサンドイッチの簡単な食事の後、温かいココアでまったりです

コルまで戻り、古道の面影が残る道を下ってゆく  もう藪は無いよねぇ



頂上から15分弱で林道に出て(上左写真)右へ進むと林道分岐と、下山はあっという間

のんびり林道を歩き見晴らしの良い所に出ると、遠くに宇和海が光っている

まだまだ遠いなぁと思ったけど、子どもたちの歓声が聞こえて来そうな長谷小学校を覗いたり

民家の庭先で咲く満開のロウバイや水仙の花を楽しんだりしている内にR197まで下りて来た



R197を横断し、菜の花咲く千丈川、アーチ型の「めいぢばし」が架かる新川沿いをのんびり歩き

春の訪れを感じながら八幡浜港に帰って来た

GPSの歩行距離は、八幡浜港から鞍掛山西のピークまで11kmだったので

全行程およそ22km、車道歩きが長く足の裏も痛くなる筈です

勿論、八幡浜チャンポンで〆でした〜 「ごちそうさん」

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