2014年02月02日  ”種間寺ミニ八十八ヶ所巡り”

春の陽気に誘われて、春野の里のミニ「お四国」を巡る



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号


種間寺(11:10)〜(12:30)種間山〜(12:45)灌漑池〜(13:05)種間寺  (1時間55分)


先日、1月18日に第三十五番札所・清滝寺のミニ八十八ヶ所を巡ってみた

四国札所参りと同じご利益があるというミニ霊場は、 遍路に行けない人々の心の拠り所

第三十四番札所・種間寺にもミニ霊場が開かれているそうだ

今日の高知は、上着要らずのポカポカ陽気〜♪

のんびり春野の里の「お四国」を巡った後は、日曜市を歩きひろめ市場にも寄って来よう



大型バスが着き、お遍路さんで賑わう種間寺

お参りを済ませ、へんろ道はどこだろうかとお寺さん周辺を探したけど、取り付きが分からない

境内近くで草ひきされているご婦人に尋ねると 「そこを右に、それから左に あそこに見えゆう山の麓に幟が立っちゅーき」

仕事の手を休め、親切に教えて下さった ありがとうございました

畑から湯気が上っている 気温が相当上がりそうだけど、啓蟄は未だよねぇ



前方に赤い幟が見え、側に「種間寺ミニ八十八ヶ所登口」の道標が立つ

弘法大師が、唐から持ち帰った五穀の種を蒔いたことが、寺名の由来だという種間寺

その回りには、長閑な田園風景が広がっている



早速、第5番 地蔵寺 ご本尊の地蔵菩薩とお大師さんの石仏が並んでいる

 遍路道はよく整備されていて歩き易く、要所に道標があるので迷う事は無い

 

第34番 種間寺 ご本尊の薬師如来は、安産の薬師として有名だそうです

畦道に出て第38番を打戻り、第39番に向かう 陽だまりにはフキノトウが開いている

 

車道を渡り、チェーンが掛った作業場に入るとすぐ「へんろ道→」の道標がある

急坂はロープや踏み段での「おもてなし」がありがたい

 

第45番を過ぎると尾根に出て視界が開けてくる

先日来の陽気に誘われ、早くも梅が綻び始めている

第47番の背後には、柏尾山や烏帽子山など南嶺の山々 南には太平洋が近い

 

昼前になって気温が一段と上って来たみたいだ

ハウスの中で年配の方が、「暑いなぁ」と下着一枚で作業されている

お茶休憩をした後「修養の道」の碑や、記念植樹を見ながら舗装路を進み

ミニ八十八ヶ所の道標の後ろにある第51番から山道を下る

道標と並んで立つのは「軍旗奉焼乃地→」の碑 立ち寄ってみたい気もするが、パス

削られた法面の上部を進んでいると、何処からともなく「メェェ〜 メェ〜」 「?・・・」

 整然と苗床が並ぶ種苗会社の研究農場を見下ろすと、可愛い山羊が数頭 此方を見ながら呼んでいるみたい

 

この大きな木は何だろう? 瀬戸内側では見かけない南方系の木が目につく

第66番 雲辺寺 すぐ後ろの種間山に三角点が設置されているそうなので見て来よう



奉献と刻まれた石柱の背後には石の祠らしきがあるが、大山祇神社の跡らしい

第66番から2分で、種間山(98.7m 点名井口)頂上

奥の石組みには社の跡、手水鉢や記念五十年祭と刻まれた顕彰碑がある

 

第67番、第68番を参り遍路道を緩やかに下ってゆくと、石段の側に立派な石碑が建っている

竹藪を覗いてみると、崩壊した社とその周りに瓦が散らばっている 拝殿だったのだろうか?

祈りの場所が荒れ、竹林に代わって行くのは淋しい

 

第70番 本山寺は、八十八ヶ所の中で唯一馬頭観音がご本尊

第84番さんに見送られて山を下り、小さな灌漑池の縁を歩く 日差しが強く、水面の輝きはすっかり春です

 

種間寺のすぐ西にある小山の道沿いに 第85番、第86番,第87番の3つの札所が並んでいる

さぁ ミニ八十八ヶ所も大詰め 第88番さんはこの山の上かなと、急な石段を上がってゆくと小さな社があるだけ

確か87番さんより北の方だったから、駐車場付近かな? ウロウロ探したけど何処にも見当たらない

 さて、どうしよう このまま帰るわけにもいかんしと思いながらふと見ると、第88番 大窪寺!

アレレ、境内に入ってすぐ右側にいらっしゃるじゃありませんか 

でも、まだ打ち終えではありません 

あとになりましたが、境内に祀られている第1番,第2番,第3番,第4番さんにお参りして、めでたく結願

今日は春を飛びこして初夏の陽気 汗をかきながら2時間ほどのお四国巡りでした


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