2014年04月19日  ”三辻山・工石山”


工石山塊のジャンダルムを攀じ登り、ピンク色の花園へ


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号


P地点(7:15)〜登山口(7:25)〜(8:30)黒滝峰〜(9:10)三辻山〜(9:45)杖塚(9:55)〜(10:45)北の頂
(10:55)
工石山(11:05)〜(11:50)賽の河原〜(12:30)杖塚(12:45)〜(13:05)P地点  (5時間50分)


高知県民の山「工石山」に来る度気になっていた、鋭く天を突く岩峰

昨年初めてピークを踏み、黒滝峰だと知りました

ヒカゲツツジが咲き誇る南面は鋭く切れ落ちた断崖絶壁、とても登ることが出来るなんて思いもしませんでした

ところが、その岩場を登られたヤマガツオさんから黒滝峰ダイレクトルートを教えて頂き「歩いてみたい!」と

期待と不安が入り混じった想いで、胸をドキドキさせながらアケボノツツジ咲く工石山へやって来ました

(黒滝峰手前までロガーに電源が入って無く、また下山時は電池切れでしたので、ログの一部は手書きです)



駐車地点から10分程で登山口 「三辻山樫山峠経由登山口」と書かれたプレートが標識に付けられている

登山道に取り付いて直ぐ左折し、4日前にヤマガツオさんやギッチャンたちが歩かれた踏み跡を辿って高度を上げてゆく

要所要所で、白地に赤い日の丸テープが導いてくれる  「土佐のお・も・て・な・し」、ありがとうございます



とても登れそうにない岩壁にドキッとしたけれど、此処は右へ回り込み大岩の上に出る

展望所からの見晴らしは最高 「ヤッホー!」



青空の向こうで頬をピンクに染めた工石山が呼んでいる 今から行きますよ〜

デ〜ンと、 大岩が現れる 念のためザイルは持参していたが、フィックスロープがあるので問題無し

ここ3週間ほど腰に鈍い痛みが有り、無理だったら引返して通常ルートでと思ってたけど、大丈夫でした


 
登山口から35分で樫山峠へと続くトラバース道に合流

左に3分程進み、ちょっと寄り道 アセビが満開の展望岩から先ほどの大岩が見える

さぁ、テープに導かれダイレクトルートクライマックスです ワクワク(腰のことは完全に忘れていました)

 

眼前に立ちはだかる 頂上直下の大岩  かなり迫力が有ります

岩角を掴んで上って行くと、先程の岩場より長めのフィックスロープが付けられている

最初の足掛りにちょっと悩んだけど 何とか腕力で身体を引き上げてクリアー

 

登り切った所から見下ろせば、ほぼ垂直の岩場 下りるのは難しいかな?

黒滝峰(1056m)のヒカゲツツジがお日様をいっぱい受けて笑っています



快適なブナ林の道 日当たりも良いしブナの発芽が無いかなと探しながら、あちらこちらウロウロ

グランパは、スタイルの良いブナを見つけては登山道を外れて急斜面を下っている

 緩やかに下った所に東屋が建つ 赤良木登山口分岐を左に分け直進 三辻山を目指す



分岐から一登りで、大展望の三辻山(1108.1m)  黒滝峰や工石山が指呼の距離です 

展望を楽しんでから東屋まで引返し、赤良木登山口の指標に従って植林帯を下りてゆく

途中でトラバース道へ下る登山道から右に逸れ、尾根を外さないように下りドロマイト採掘跡に向かう



ドロマイト採掘跡に下り立てば、5分程で杖塚

「工石山県民の森」と刻まれた石碑の側に、2086年に開封のタイムカプセルがある

高知営林局創立100周年記念に埋められたそうだが、開封まで後72年!

杖塚は賑わっているかなと思ったのに満開のトサミズキが静かに咲いているだけ

サンドウィッチ休憩していたらやっと声が聞こえ出し、今日初めての登山者に出会う



アケボノツツジのピンクが映える白鷲岩  トド岩(写真右)からの展望

 白っぽい岩石「チャート」は、2億5千万年前に海の堆積物が隆起して出来た物だそうだ



北の頂のアケボノは去年に比べたら蕾が少ないかな?

2,3輪、綻び始めているけれど、見頃までは一週間くらいかかりそう

工石山(南の頂 1176m) 時間も早いのか、お二人休憩されているだけ



登山道沿いに存在感のあるヒノキ

桜岩園地から下りて来る道に面白い姿の木を見つけて入って行くと、三頭木ならぬ三足木のヒノキ

いづれも倒木更新して根上がり状態になった姿です



まるで雑巾を絞ったようなブナ

自身は枯れて伐採されているのに、今にも倒れそうなアケボノツツジを抱きかかえているモミの木(?)

幹を辿って行くとアケボノツツジは可愛い花を咲かせています  二人三脚の花ですね〜



ウエストを測ってみたくなるほどのヒノキですが、前から見ると(右写真)厚みは無く、まるでお煎餅です

根元のドラマを楽しんで下りていたら 「アレー、reikoさん!」 

登山口でバッタリ会われたHIROさんとご一緒でした 「初めまして〜」 と言っても

何時も花いっぱいの素敵なHP「ときめき 花の登山道」を見せて頂いておりますので、初対面の様な気がしません

また何処かのお山でお会いしましょうと別れた後、次々に登って来られるグループや団体と擦れ違う

やっぱり、人気のお山です



「ウワー!」 見事な咲きっぷりに思わず声が上がります

賽の河原が下方に見え出した所で、バイカオウレンが「こんにちわ〜」

 

根元のドラマや林床の花を愛で、ブナの実生を探しながら、やっと「賽の河原」に下り立ちました

桧屏風岩で妙体岩、太平洋を眺めながら小休止していると、長いものがゴソゴソと草叢に隠れます

見たくないものを、わざわざ見んでもいいのに・・・どうして目に入るんでしょう?

アケボノ越しに眺める黒滝峰、それにしても結構急な尾根です



登山道には、春を謳歌するスミレがいっぱい!

歩き始めて5時間余、8の字を描いて杖塚へ帰ってきました

駐車地点まで後20分くらいですが、ちょっとお腹も空いて来たので食事休憩にしましよう

そういえばサンドウィッチで軽くお腹を満たしただけで、お弁当を食べていません 

駐車地点に帰り県道を下って行くと、登山口付近の路肩に5,6台停められていましたから

黒滝峰ダイレクトルートも、そこそこ賑わっていたようです

ヤマザクラ越しに黒滝峰の岩峰を振り返りながら高知市内に出て、美味しいタタキを頂いて帰路に着きました


ヤマガツオさん、面白いルートを教えて頂きましてありがとうございました

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