2014年06月14日  ”飛騨・越中の旅”



シャクナゲやツツジが咲き乱れる山の祭りが一段落し、夏花までは充電期間 

こんな時は・・・・里の祭りでリフレッシュ!

越中砺波で、梅雨空を吹き飛ばすような華やかな夜祭が行われるそうだ 

五穀豊穣、豊年満作を祈る田祭りが起源とされ、装飾された絢爛豪華な行燈が米どころの夜空を彩る

翌日は後立山連峰を望みながら新緑トレッキングをセットして、先ずは一路飛騨へ

東海北陸道の長いトンネル(飛騨トンネル10710m)を抜けると、そこは白川郷

日本の原風景、五箇山とともに世界文化遺産に登録された荻町合掌造り集落が広がっている



2月のライトアップ、10月の紅葉と、今回が三度目の白川郷

此処は豪雪地帯、雪の重みを出来るだけ避けるため屋根はかなりの急勾配で

その形が合掌する手の形に似ていることから合掌造りと名が付けられた

数メートルもの積雪に備えて、2階や3階の窓からも出入りが出来る様になっている

雪、紅葉、いずれも心に残る風景だったけれど

田植えが終わったばかりの集落に緑の風が吹き抜ける初夏は活力に溢れ、水の流れる音が心地良い



水路を悠然と泳ぐニジマス、産卵期なのだろうかお腹を赤く染めている

 日差しを浴びて輝くスイレン畑

あちらこちらでクリンソウも満開 黄色い花は初めて見たけど、赤、黄色、緑とまるで信号みたい



 御前峰には未だ雲がかかっているけど、段々と白山山塊が見え出した

展望台への途中、ブナ(たぶん)越に見下ろす荻町集落 爽やかな風が吹き抜け、汗が引く

 

荻町城跡展望台より眺める、水と緑に包まれた合掌造りの里

眼下に、おとぎ話に出てくるようなメルヘンの世界が広がっている



白川郷から国道156号(飛越峡合掌ライン)を走り、もう一つの世界文化遺産・五箇山の合掌造り集落へ

国道沿いの駐車場に車を停めエレベーターで下へ降りてから、少し歩くと、こじんまりした菅沼合掌造り集落に着く

 江戸時代、火薬の原料である塩硝の産地だったそうで集落内に「塩硝の館」「五箇山民俗館」がある

国道沿いに建つ村上家(右写真) 約400年前に建築された合掌建築の代表だそうだ



相倉合掌造り集落 先ずは集落全体が見下ろせる高台・人形山展望所へ

背後に聳える人形山(1726m) 仲の良い姉妹の悲話が残る山には、人形の雪形が現れるそうだ

集落内を散策すると、結構海外からの観光客が多い さすが、世界遺産です

竹の器に盛られた、ちょっと堅めの「五箇山とうふ」を頂く 水が好いのか、とても美味しい!

 

丁度、屋根の葺き替え中  巨大な屋根の葺き替えともなれば、およそ200人もが駆けつけるそうです

村中総出の、「結(ゆい)」の心が受け継がれている

梅雨に咲く花・ササユリ 四国の山でもそろそろ咲き始めているかな



世界遺産を後にして砺波へ 大鋸屋展望所から見る砺波平野の「散居村」

砺波といえばチューリップ、大きな赤いチューリップが迎えてくれました

もう6月ですから、畑には影も形も有りませんが、水辺の菖蒲が満開でした

チューリップ公園展望所から立山方面を望む



さぁ、今日のメインは、「よたか祭り」です

よたか祭り日程 6月13日 大小夜高行燈コンクール(19時45分〜21時10分)

6月14日 夜高行燈突合せ(20時45分〜23時25分)

緒元は、長さ9m、幅2.5m、高さ約6m、重量はなんと3tもあるそうです

大行燈15台、小行燈5台(だと思います)が市中心部に集まります



砺波市長賞に輝いた新町の大行燈

「かつて遊郭が立ち並んでいた「花街」らしい、粋ながらも妖艶な雰囲気を表現している」とのこと



行燈は、主に竹と和紙、細部に針金、色付けは、紅、染料、蝋などで作られる



よたか祭りのクライマックス、大行燈の突合せが始まる

ヨイヤサー、ヨイヤサーの掛け声と共に、2台の大行燈がぶつかり合う光景は壮観です

が、なにせ人が多くて、写真が上手く撮れません 砺波市の人口(約5万人)以上の人出だったんじゃないかな?

威勢のいい若衆が叩く太鼓の音、夜空に浮かび上がる大行燈の幻想的な輝き 山もいいけど祭りもいいなぁ

最近、地方の人口減少で、祭りが維持できなくなってきているという話も聞くけれど

300年の歴史と伝統を持つ「よたか祭り」が、いつまでも砺波地方の夜を飾り、人々の心に灯を点して欲しい

そう願いながら、祭りも最高潮に達し熱気ムンムンの会場を後にした

明日は白馬〜♪ ミズバショウが夢に出てきそう


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