2014年06月15日  ”栂池自然園”

残雪と新緑が映える後立山連峰を望みながら、高層湿原を歩く


昨夜は、「ヨイヤサー」の掛け声とともに絢爛豪華な大行燈がぶつかり合う「となみ夜高祭り」に酔いしれた

今日は、雪がたっぷり残った湿原を歩き、後立山の絶景に酔いま〜す

梅雨入り後うっとうしい天気が続いていたが、今朝は爽やかな青空♪

 ホテルから眺める剱岳や立山が朝日に輝いている

 魚津ICから糸魚川ICまで北陸道を走り、姫川沿いを遡れば懐かしい雨飾山が手招いている

残雪の峰々を眺めながら、 一路、小谷村栂池高原駅へ



栂池パノラマウェイは、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ標高差約1000mを25分で運んでくれる

ゴンドラリフト「イヴ」から見る後立山連峰



ロープウェイの正面に白馬乗鞍岳、左に白馬岳への稜線が続いている



シーズンが始まったばかりなので、乗客はまだ少ない 待ち時間も無く順調に自然園駅に下り立つ

6月21日(土)からは、「水ばしょう祭り」が開催されるそうなので賑やかになる事でしょう

自然園駅から5分ほどで、ビジターセンター



栂池自然園は、標高1900m〜2000mに広がる日本有数の高層湿原です

一周約5.5kmの遊歩道と木道が整備され、4か所の湿原と、数百種類の高山植物を楽しむことが出来

また、最奥の展望湿原からは日本三大雪渓の「白馬大雪渓」が間近に望めます (パンフより)

ビジターセンターを通り抜け、自然園に足を踏み入れる  ワクワク

青空、残雪、ダケカンバの芽吹き、それにむこうから呼んでいる山が白馬岳とくればもう堪りません

山は高いが、空も高い 梅雨時とは思えないお天気です



先ずは「ミズバショウ湿原」 なんといっても今日の花の主役はミズバショウでしょう

斑雪をバックに純白の仏炎苞が反り立つ姿は、湿原の初夏を代表する風景だと思いますが

「ミズバショウは、どこにでもある村の、どこにでもある水辺に咲いている

こんな花をわざわざ眺めにくる人など滅多にいない 

尾瀬とともに知れ渡るまではそんな花だった」 (週刊四季花めぐりより抜粋)と言うから面白い

遊歩道が雪に隠れている所は、ピンクリボンのマーカーを辿ります



白馬三山を正面に、「ワタスゲ湿原」の木道を歩く

木道整備をされていたスタッフの方の話では、今年の雪は少な目だそうで雪解けが一週間くらい早いとか

「まだ整備が十分でないので、展望湿原からピストンして下さい」と見送って下さった



  雪解け水が勢いよく流れる楠川を渡る

「浮島湿原」の池塘に映る白馬岳の姿は、園内随一 人気の撮影スポットだそうです



モウセンゴケが群生するという「モウセン池」 ベンチで3人の方が休まれている

池を通り過ぎ右折すれば、尾根の向こうに展望湿原

でも、正面の雪庇を見ても分かる様に、雪が深くて通行止めです

ピンクリボンに従って左上してゆけば、尾根に突き当たる



案外急なヤセ尾根だけど、今日一番の花のスポットでした

尾根左下に雁股池が見え、斜面にはシラネアオイの群生〜♪



シ ラネアオイ                                                        サンカヨウ



ミ ツバオウレン                                  イワナシ



イワカガミ                        ムラサキヤシオ



園内最高地点(2020m)の展望台より白馬三山と唐松岳

6月の山ならではの新緑と残雪、本当に美しい



不帰ノ嶮から唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳

4年前に歩いた白馬岳〜唐松岳縦走も、今日みたいなお天気だったら好かったのになぁ

園内最高点から展望湿原に向け下って行く



途中、右側に広がる自然園を眺める  奥は火打、妙高あたりだろうか?

最高点から10分程で、自然園最奥の「展望湿原」

桟敷前の湿原はまだ深い雪に覆われているけど、ミズバショウがぽつぽつ咲き出している



白馬三山と白馬大雪渓の大展望  見飽きません



大雪渓をズーム 大迫力です!

展望湿原から先は通行止めなので、引返します



「そんなに覗き込んだら落ちるぞ」 心配顔のグランパをよそに、 浮島湿原のリュウキンカを撮ってます

残念ながら、背景に白馬岳を入れたのは花がボケちゃいました



雪解けを待ちかねたように芽を出したミズバショウ

キクザキイチゲ(別名キクザキイチリンソウ)かな?



  ニリンソウ&ミズバショウ               ツバメオモト



初夏の栂池、3時間弱の湿原散歩 満足満足で自然園を後にしました

貸切の「栂の湯」で汗を流し、「道の駅おたり」で食事&土産を買い、北陸道を走り

名神渋滞も無く、順調に帰って来た 駆け足だったけど、心に残る飛騨、越中、信州の旅でした

歩いた道  ホーム