2014年09月12日〜13日  ”双六岳”

槍・穂高連峰大展望〜♪

12日   駐車地点(4:20)〜(5:00)新穂高センター〜(6:10)ワサビ平小屋〜(6:35)小池新道入口
(7:30)
秩父沢〜(8:40)シシウドガ原〜(9:30)鏡平(9:50)〜(10:50)弓折乗越〜(12:10)双六小屋
                                                 (7時間50分)

13日 双六小屋(5:50)〜(6:45)双六岳(7:10)〜(8:00)双六小屋         (2時間10分)
      双六小屋(8:20)〜(9:25)弓折乗越(9:35)〜(10:05)鏡平(10:25)〜(12:30)小池新道入口
    (12:50)ワサビ平小屋(13:20)〜(14:20)新穂高センター〜(15:00)駐車地点 (6時間40分)


今夏は休みの度に思わしくないお天気だったけど、秋のはしりにピーカン予報の三連休

今月、21日、27日は予定があるし、出かけるとしたら最後のチャンスかも

体調は万全ではないものの、 アルプスが呼んでる〜♪


早朝4時頃、新穂高に着くと車が溢れ、ザックを背負ってヘッドランプの灯りを頼りに登山口へと向かう人・人・人

有料駐車場が開く8時までも待てないので、 新穂高センターからかなり引返し

スノーシェッド手前のしらかば平駅へ向かう車道に路駐 最初から、何だか気が萎えます

新穂高登山センターから橋を渡り左俣に入って1時間程で、ワサビ平小屋(1402m) 沢山の方が休んでいます



路駐地点から2時間15分かかって、やっと小池新道入口(左俣林道終点)

高度はあまり稼いでないけれど、林道歩きも疲れます

登山道に入って1時間、沢の音が大きくなったと思ったら秩父沢  稜線から吹き下ろす風が心地よい

のんびり秩父平を見上げながら、小休止です



「ココはチボ岩」 どうゆう意味なんだろう

よく分かりませんが、稜線上に秩父岩が有るから、秩母岩なのかしらん?

お腹が空いて力が出ないまま岩石帯を歩いていたら、突然足裏が攣りました

2時頃、ひるがの高原SAでパンを少し食べたきりだからシャリバテもあるだろうけど

なんせ2ヶ月に余ってまともな山歩きをしていません 足もかなり鈍っているようです

展望の開けたイタドリヶ原で、サンドウィッチ休憩にします

イタドリヶ原から30分ほどで、シシウドヶ原(2090m)  ベンチに腰掛け沢山の方が休んでいる

緑の原に、真っ白なシシウドが点在し素敵な風景です 時間はたっぷりあるので、此処でも小休止



「あと5分」と書かれた石を見て、60を6回数えたら鏡平の池に飛び出しました

(下山時、ヨロヨロしながら登って来た若い女性に「本当に5分で着きますか」って聞かれ

「は〜い、槍が見ますよ」と言ったら、急に元気になって登って行った)



池の向こうに、絵に描いた様な絶景が広がっている

昨年、常念岳〜蝶ヶ岳の縦走路から眺めたモルゲンロートの槍穂を反対側から眺めてます

アーベンロートもさぞかしだろうな



池から、ほんの少し木道を歩けば鏡平小屋 これから歩く稜線が手招いています

一番奥が樅沢岳、双六小屋はその左 まだまだ遠いなぁ

小休止後、弓折乗越を目指し緩やかに高度を上げて行く



笠ヶ岳分岐の弓折乗越辺りで、雲が出始めましたが

お天気が崩れる様な雲ではなさそうです



弓折乗越から15分程で、花見平 その名の通り、夏にはいろんな花が咲き乱れるのでしょう

チングルマの綿毛が風に揺れ、夏の名残を醸している

花見平から程なくして、双六岳と樅沢岳の鞍部に双六小屋が見え出した



小さなアップダウンを繰り返してたら、あらら、鷲羽岳や双六岳にも雲がかかり始めている

山荘が見えてから40分、 何度も振出しに戻ったような気分になりながらも、やっと双六小屋(2550m)です

明日、槍へ行くのなら双六岳まで行っときたいけど、山々はすっかり雲の中 おまけに風が強くて寒い

何より、ザックを下ろしたら、背中の腫物が痛み出した こんなんで後2日は無理かもしれない

「今回は双六だけにしようか」

部屋で暫く休んでから階下へ行ってみると、受け付けはごった返しており談話室も客室になっていた

布団一枚に二人とは言え、隣の布団が空いていたのでそんなに窮屈でもなかったのですが

此処だけの話、グランパの隣の人が大鼾 二人とも朝までまんじりともしませんでした

完全に寝不足で〜す


2日目(9月14日



4時頃外に出ると、樅沢岳の中腹に灯りが連なっている  

西鎌から槍か、いいなぁ〜と、未練たらしく眺めてから小屋に入ると、食堂前に長い行列!

4時30分からの朝食には間に合わず、第2弾の5時10分過ぎに温かいお味噌汁を頂き身体がシャキッとする

夕食もそうだったけど、美味しくて身体に優しい食事が何より嬉しい

食後、防寒対策をし双六岳へ向かう

双六岳が赤く染まり始めるが、樅沢岳の陰になりなかなか太陽が顔を出さない

ハイマツ帯の急斜面を登り上の台地に出ると、三俣蓮華岳へのトラバース道が右に分かれる



すぐ中道を右に分け、岩場を登る 登り切ると長い頂稜部の東端に出て南の展望が広がる

爽やかな目覚めの笠ヶ岳



槍を背負って、草紅葉が始まっている台地中央部の砂礫の道を行く

大きなザックを担いだ人や空荷の人の列が続く

夕食で隣り合わせた単独行の女性は、高天原まで歩くと言っていたなぁ



双六岳山頂(2860.4m) 今夏のむやむやを吹き飛ばす上天気に心は日本晴れ 

視線の先に尖がり頭の笠ヶ岳 左奥に焼岳、乗鞍岳そして御嶽山も  北西に黒部五郎岳、薬師岳 



北に、鷲羽岳、水晶岳など黒部川源流域の山々 左奥に立山、剱岳と百名山だらけです

・・・・・が、双六岳は入って無いのよ どうして? ついでに入れとけばよかったのにぃ〜



大展望満喫♪ さぁ 下りようか 来た道を引返す



トウヤクリンドウ             チングルマの綿毛

2時間余の双六岳散策を楽しんで、小屋に戻る

今日は暑くなりそう  着替えをしてから、下山開始



テン場、双六池横を通りハイマツ帯に入ってゆくと

昨夜はかなり冷え込んだようだ、霜が降りている



振り返れば、槍穂のイメージとは異なるなだらかな双六岳 四国の笹ヶ峰に似ているといえば失礼かな(?)

田中澄江「花の百名山」に記述された双六岳(60)と弓折岳(59)を結ぶ花の名残の稜線を歩く

夏なら時間がかかって困るでしょう



花見平のミヤマリンドウ                       もう直ぐ弓折乗越

トオルさんが笠ヶ岳〜双六岳〜槍ヶ岳周回すると言われていたので、ひょっとしてと思ったが・・・

そして後から分かったけど、reikoさんも笠ヶ岳から弓折乗越まで歩いて小池新道を下りたそうだ

バッタリしてたら、槍まで届く歓声が上っただろうなぁ



弓折乗越で小休止後、真下に見える鏡平へと下りてゆく

迫りくる槍を見上げれば、西鎌尾根には多くの登山者が見える



弓折乗越から30分で鏡平小屋   名物のカキ氷を食べながら大休止

粉雪のようにサラサラして、とっても美味しい!

岩石帯の長い下りでたくさんの方と擦れ違ったけど、学齢前のお子さんたちも元気に登って行きます

鏡平から2時間、やっと小池新道入口 振り返ると、あらら昨日同様雲が広がって来ている

ブナ林に入ると間もなく、ワサビ平小屋が見えて来た

おうどんを注文し、双六小屋で作って貰ったお弁当を広げてお昼ご飯にします

勿論、デザートはワサビ平の水で冷やされた美味しいリンゴです



お腹も腰も重いですが、さぁ、此処からまた長〜い林道歩きです

岩の隙間から流れ出るお助け風(風穴)の冷気が、火照った身体を冷やしてくれる

歩きたった頃、林道のゲートが見えてきた ゲート前に路駐の車が続いているが、愛車はまだまだ先

新穂高センターで一休みし、長〜いスノーシェッドを抜け、少し登り返して駐車地点に帰って来た


今回は山中2泊の荷物に加えて、背中の腫物まで背負っての山行となりました

直ぐ其処に見える裏銀座を歩けなかったのは心残りだったけど

登山センターから双六岳までの距離15km余、累積標高差約2300m

万全の体調で臨んでもしんどいのに、ちょっと甘く見ておったと反省しきりです

双六で上がりということで 「槍ヶ岳さん ごきげんよう さようなら」

歩いた道  ホーム