大山に続いて紅葉山行第2弾は、前々から歩いてみたいと思っていた氷ノ山
鳥取、兵庫県境に聳える中国地方第2の高峰です
加藤文太郎ゆかりの山であり、深田久弥が日本百名山に入れるかどうか悩んだという山でもあります
今日は、古地蔵佇む峠道からブナの稜線を辿り頂上へ 帰りは紅葉に彩られた渓谷へと周回します
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氷ノ山キャンプ場を出発 登山口で、下山してきたばかりの小学生のグループと遭遇
きっと素敵なご来光だったんだろう 元気な挨拶から、感動の様子が伝わってくる
電気柵を開け動物との共存エリアに入って行く 未だ日が差さない薄暗い杉林を歩く
石畳脇に立つ標識に「伊勢道」と書かれている その昔、若桜の人々のお伊勢参りの道だったそうです
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小さい沢を渡り高度を稼いでいくと、旧伊勢道やツキノワグマなどの解説板がある
段々斜度がきつくなってくると、峠(氷ノ越)は近い
峠には、避難小屋を挟んで、天保14年(1843年)に建てられたという地蔵がひっそりと佇み
お伊勢参りの人々に代わって、今では多くの登山者を迎えている
兵庫側からの登山者も合わさり、急に賑やかになって来た
見上げれば、どっしりとした姿の氷ノ山が手招いている
1時間ぐらいで、行けるかな?
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チシマザサに囲まれた広い尾根道をゆっくり高度を上げてゆけば
ブナの落葉が敷き詰められた快適な散歩道
北には鉢伏山やハチ高原が、西には昨日登った大山が見える
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段々と三角屋根の避難小屋が立つ頂上が近付いてきた
仙谷分岐で一休み 復路は仙谷コースを下りる予定です
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露岩の道を抜けると、目の前に、こしき岩と呼ばれる岩山が立ちはだかっている
スラブ状の岩は掴むところも足場も十分でなかったが、なんとかクリアー
高度感のあるこしき岩も少し進むと潅木や笹が煩い
薄い藪を掻き分けて登山道に復帰すれば、後は頂上へ一直線
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三角屋根の避難小屋が建つ氷ノ山頂上(1509.6m) 大展望です!
少し下ったところの展望所から眺めれば、南に三ノ丸(二ノ丸)へと続く柔らかな稜線
四周山だらけですが特定できません
のんびり展望を楽しんで、お昼にしようかと引返したら山頂は大賑わい
さすが名山! 休んでいる間にも、三方から次々と登山者が登ってくる
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頂上もいっぱいになった事だし、さぁ 下りようか
仙谷コース分岐で休まれている人に、 「熊がおるんでしょ?」と聞いてみたら
「おったらまた上ってくりゃええが」と、つれない返事
熊は珍しくないようです 念のため熊鈴を付けることにします
カラン、チリンと鳴らしながら、いきなりの急坂を転げるように下りてゆく
辺りはスタイルの良いブナが林立し、とても良い雰囲気〜
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左写真(振り返っって撮っています)の標柱から右に折れ、谷に下りてゆく
補助の鎖を伝う岩場もあります ぽつぽつ上ってくる人に会う 「こんにちは〜」
「上るのしんどいでしょ?」に 「ここは下るほうがしんどいですよ」
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谷道はうっと暗く、おまけに石が濡れて滑りそう 指標を辿ってどんどん下りてゆく
杉林が多かった氷ノ越までの道に比べ、仙谷コースは自然がたっぷり
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苔生した岩場にかかる長めの鎖 足場を確認しながら慎重に
V字谷の底から見上げれば、青空に映える岩と黄葉〜♪
紅葉に見惚れつつ足下にも注意して歩くので、思ったより時間がかかります
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よく見ればトナカイさんみたいな顔をしたトチの木 黄葉越しの日差しが明るい
「3mくらいかな?」 スタイルの良い大ブナです
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大トチに思わず足が止まる トチとブナが仙谷の主の座を競っている
かなり下りて来て一休み 気温も上がって来たのでしょうが、登りより下りの方が大汗です
水分補給しながら何か一口と思っても、今日は昼過ぎには下りて来る予定だったので茶菓子も持っていない
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登山道を少し外したところに、今日一番の大トチ クマはトチの実が好きよねぇ
「何処かに潜んで見ているかも」なんて話していたら、入口にやっぱり!
四国のクマ注意の喚起板はちょっと他人事みたいだけど、ここではリアルです
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ススキが刈り払われたスキー場の端を歩いて、登山口手前を右折し車道に出る
此処からは、あまり車にも遭わないで緩やかに上って行きます
のんびりススキや展望を楽しみながら、車道歩き30分でキャンプ場に帰って来た
個性の全く違う二つの山、大迫力の大山&雄大な氷ノ山
どちらも申し分のない秋晴れに恵まれ、紅葉を思いっきり楽しめました
今年の秋山は、思うように出かけられなかったけど
これで、今季の紅葉登山は十分満足で〜す
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